※ カテゴリー別アーカイブ:フル・スクラッチ ※
2016/04/22
フル・スクラッチ ロッド 形式1060
前回と変わり映えのしない写真だが・・・・。
0.5mmのドリルを折ってしまったクランクピンは、現在塩水浴中で、先程覗いてみた所、真っ赤な錆がステンレスのカップの底に滲んで着いていた。しかし、ドリルその物は完全には除去されていなかったので、もう少し様子を見てみようと思う。
所で、クランクピンの製作方法だが、形式27をスクラッチした際の方法で作って見た。
つまり、1.4mmのクランクピンに1.0mmのタップを立ててネジ止めすると云うもので、写真は市販の1mmネジで仮止めしているが、このネジも自分で切り、頭にトルクスレンチで星形の窪みを作れば、もう少しましになるのではないかと思う。
2016/04/19
フル・スクラッチ ロッド 形式1060
ロッドの工作をしている内に、フライス盤のDROがもう一つで、工作を進める前に、DROの改良をすべきだと考え、そちらの方に寄り道をしていたので、鉄模としては久し振りの投稿。
フライス盤を使用してロッドを作る際、久島諦造氏のミニ旋盤を使いこなす本(応用編)に詳しく書かれているので、大いに参考にさせて頂いたが、小生の相手は何しろ1/80の極小さな部品で、その通りには出来ない点が多々あった。
特に、難しかったのは、
1)メイン・ロッドのテーパー
2)フルート
の切削で、何度も挑戦したが、結局上手く行かなかった。写真の上部に写っている二組のメイン・ロッドは何れも失敗作。実は、この他にも失敗したものがあるので、全部で五組程作った計算になるが、何と歩留まりの悪いことか・・・・。
先ず、メイン・ロッドのテーパーは結局フライス盤で削ることは諦め、これまでの様に糸鋸とヤスリでシコシコと削った。又、フルートは両端部分の角が円状になって不満はあるが、目を瞑って0.8~1.0mmのエンドミルを使用した。更にメイン・ロッドのフルートは外形と同じ様にテーパー状になっているが、当然のことながら、これも実現出来なかった。
取り敢えずロッドが出来た所で、クランク・ピンを製作した。
クランク・ピンはキットに付属しているマイナス・ネジの頭の様な形状は、気に入らないので、今回も自作とした。
しかし、クランク・ピンを作る際のネジ切りを丁度良い所で止める方策が分からず、毎回苦労しており、切り過ぎてロッドが全く動かなくなったり、遠慮すると余裕があり過ぎてロッドがグラグラと動いたり・・・。結局、何本も試行錯誤を繰り返して作ったものの中から比較的ましなものを選んで使っているのが実情。
少しでも合理的に出来ないものかと、考えてみた。
今回の作り方は、3.0mmの洋白棒を1.4mmまで削ってネジを切り、径2.5mm厚さ0.3mmの鍔をロッドの抜け防止に半田付けをした。その際の鍔の位置決めは、作ったロッドにピンを通した上で、遊びを稼ぐために少し厚めの紙を挟み、それから鍔を通して行った。
こうすることによって、鍔を希望する位置にピタリと固定出来た。アイデアは悪くないと思うが、半田ののりしろが0.3mmしかなく、強度が足りず何かの拍子に半田が外れてしまうことがあった。ここは、強度を考えてロウ付けをすべきだろうが、生憎小生にはその技術がない。ロウ付けに挑戦するしかないか・・・・。
クランク・ピンの頭には、
1)ロッドピンの中心に0.5mmの下穴を開け、
2)トルクスレンチの最も細いT1でコツンと叩く
と云う方法で、星形の窪みを作ったが、この工作の途中で0.5mmのドリルを折ってしまった(汗)
作り直すことも考えたが、折れたタップを取り除く簡単な方法が、所属しているKKC(模型クラブ)の会報か、掲示板に載っていた記憶があった。そこで、今回はそれを試して見ようと、その記事を探したが、見つからず、恥を忍んで掲示板にその旨を投稿した所、直ぐに反応があって、現在はその方法を実行中。
2016/03/31
フル・スクラッチ ロッド 形式1060
ロッドの製作に入った。
工作は、材料の0.8mm厚の洋白板を1.0mm厚の真鍮の捨て板に半田付けをして、フライス盤を用いて切削をした。
フライス盤のFM-80E(A)を導入して以来、専らYukiさんに教えて頂いたこの捨て板に材料を半田付けして材料を保持する方法によっている。
そして、材料の位置決めや送り量などは全ては座標によっており、簡易DROのデジタルノギスの表示部の数字をその座標に合わせている。
これにより工作の精度は従来の方法に比べて飛躍的に上がった筈・・・・。
所が、ラフに切削が終わったロッドには、何故か切削位置がズレている所が何か所か見付かった。
小生がFM-80E(A)で工作をする場合、予めポイントになる場所には、例えば1mmの下穴を開けて材料を送る際の目安にして送り過ぎを防いでいる。
例えば、今回のサイド・ロッドの場合、左右のエンド部分と下辺の交点に開けた下穴とロッドの下辺の線が微妙にズレてしまっている。
これまでの小生であれば、この程度のズレは、何事もなかった様な顔をして半田を盛って誤魔化す所だが、それではFM-80E(A)を導入した意味がない。更に、これからもFM-80E(A)を活用するとすれば、このフライス盤の導入早々実施したDROの改良は避けて通れない。
と云う訳で、ここは急がば回れで、DROの改良に掛かろうと思う。
2016/03/22
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
弁装置を取り付けた状態での転がり具合の調整だが、もう一つ思った様な結果が出せない。
つまり、指で軽く押さえて転がすと、殆ど引っ掛かりを感じることもないのだが、ウェイトを掛けずに押してみると、動輪の回転が止まってしまう所がある。しかし、常にそこで止まってしまうのではなく、何かの拍子でコロコロと何事もない様に転がることもあるので、始末が悪い。恐らくリンク類が一寸した傾き等で引っ掛かるのが原因だろうと思うが、再現性がないだけに、原因場所の特定が出来ない。
ここで手を抜くか抜かないかで、作品の出来が大いに異なることになってしまうので、何とか原因を探って・・・・と、昨日はほゞ一日をこの原因究明に費やした。
だが、結局、判らず、とうとう匙を投げた。
ただ、サイドロッドをセットして、前後の動輪を繋いで転がしている内に、馴染んで来て引っ掛かりが取れる可能性があるかも知れないし、過去にこの方法で凌いだこともある。
と云う訳で、ロッドの製作に入ることにした。
2016/03/19
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
何回目になるのか定かではないが、偏心輪を作り直した。
偏心輪が出来れば、次は、組み上がっている動輪をバラシて偏心輪を嵌め込む作業になるが、ここで寄り道をして車軸も作り直した。
ここまでの作業は、慣れもあって比較的簡単に完了。
前回の失敗の原因は、偏心輪を車軸に嵌め込む際に、強引にやり過ぎた結果、車軸に対して直角に出来なかったことで、今回はその轍を踏まない様に慎重に作業を行った。
そして、弁装置ユニットを取り付け、動輪を手で回してみた所、一ヶ所回転が渋くなってしまう所はあったが、この程度は想定内のことで、偏心輪の作り直しは成功!!
渋くなる原因を探して色々と弄っている内に、バランス・ウェイトの塗装が剥げて来るし、バランス・ウェイトそのものが剥がれ落ちてしまったり。更に、悪いことは、前にも経験したことだが、リンクの関節の半田が外れて・・・・。
今回も、その修復作業に時間を取られてしまった(汗)
修復が終わった弁装置ユニットを取り付けて手回しすると、今度はある角度に来た時に、カチッと固い感触があって回らない。回転を逆転させても同じ場所で回せなくなってしまう。
弁装置ユニットを修復しただけで、作り直しはしていないので、渋くても回転させることは出来る筈なのに、これはどうしたことか?
どうも、関節の半田付けをし直す際に、取り付け角度が変わってしまった部分が出来てしまったのが原因の様で、角度を修正して何とか回転する様には出来た。しかし、やはり回転が渋くなる個所があって、やっと最初の段階に戻っただけ。
その渋くなる原因を探る作業が大仕事。
偏心棒を一本一本取り付けたり、取り外したりして、渋くなる原因の偏心棒を特定し、その偏心棒に調整を加えて取り付けて、回転の状況を確認。渋ければ再度取り外して調整を加えて、又、取り付けて・・・の繰り返し。
しかも、それは、ピンと弾き飛ばしてしまうと、即、紛失してしまう程小さな小さな0.5mmのネジを扱う作業で、普段あまり使うことのない神経を使ったため、肩は凝り、眼はショボショボ・・・・。
こうして調整をして、渋さの程度はかなり改善された。と云っても、完全になくなった訳ではないので、引き続き調整作業をする必要がある。
しかし、今日は疲れたので、次回の宿題。
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