2020/04/11
3D-CAD
小生は、1060製作記(1)に記載した通り、型式1060をスクラッチするに際して、3D-CADのDesignSpark Mechanical(以降、DSMech)を使用しているが、長い間Ver.2のまゝバージョンアップがなされずにいた。とは云え、特に不具合もなく、その後Fusion360などいくつかの無料3D-CADが出て来たが、使い慣れていることもあって、以来、使い続けて来た。
所が、ある時、HPを偶々覗いてみると、Ver.4にバージョンが上がったとアナウンスされているのを見付けた。
Ver.3ではなく、一段飛ばしのバージョンアップなので、少々意外な気がしたが、Ver.4は64ビット版とのこと。32ビット版のVer.2でも、前述の様に処理速度が遅いなどと云うこともなく不具合を感じることはなかったのだが、折角バージョンを上げてくれたのに、それを見送るべき理由もない。
と云う訳で、Ver.4をインストールして使い始めたが、画面構成もVer.2と変わらず、普通に使っているだけでは、何処がどの様に変わったのかサッパリ分らなかった。
そんな状況で、前回の1060製作記(183)に記載した様に、出入り口のステップの存在を失念していた事態に陥った訳で、いつもの様にVer.4を起動させて、ステップの収め方をどうするか考えていた。
その最中のことだが、これまで通りの手順で印刷をした所、どう云う訳か輪郭線が異様に太く印刷されている。印刷する前の確認画面では何も問題がなかったので、これにはビックリし、当然のことながら、オプション設定などを色々とチェックしてみた。しかし、残念ながら、解決方法を見付けられない。
そこで仕方がないので、Ver.2で印刷しようとしたが、驚いたことにVer.4のデータはVer.2では読み込めなくなっている。ファイルの拡張子は変わってはいないので、Ver.2でも問題なく読めると思ったのだが・・・・。
次に試した解決策は、DSMechがサポートしているSTL、SKP、OBJ、AutoCAD DXFなどのファイル形式を介してデータをVer.4と交換することだが、データの交換は出来ている様だが、思った様な結果が得られない。
この様な状況になり、嫌な予感が・・・・・。
と云うのは型式1060のスクラッチに際しては、Ver.4にバージョンアップ以降も書き加えたり修正を加えたり、寸法を確認するために開いたファイルもあったので、もしやと思いチェックしてみた。すると、部位毎に45個のファイルに分割したファイルの内、7個のファイルがVer.4で上書きされており、Ver.2では読めないことが分かった。
世の中は新型コロナで外出することは自粛を求められ、釣りは所謂三密には関係ないと云えども、行くことについては家人も良い顔をしないので、道楽部屋に籠ってコロナ騒動が終息するのを待つ以外にない。
と云う訳で、釣りの時間をVer.2で読めなくなった7個のファイルを書き直すことに当てることにして、1週間。ようやく7個目のファイルに辿り着いた。
2020/04/01
フル・スクラッチ ブレーキ配管関係 形式1060
ブレーキ配管用の支柱をサイド・タンクに固定出来たので、分配弁のない公式側の配管を先に済ませることにして工作に入った。
サイド・タンクとリア・タンクを連結する連通管、エア・タンクを其々車体に半田付けをして、何とかブレーキ配管の一段目の固定を終え、二段目の配管工作に入った所で、出入り口の下にステップを付けなければならないことに気が付いた。
実は、このステップは図面を描く際、面倒だったので手を抜いて描かなかったのだが、それが災いをした。
工作の順番からすれば、連通管やブレーキ配管を固定する前に、ステップを半田付けしなければ、こて先が入らない。と云って、連通管やブレーキ配管を取り外そうとすると、バラバラになってしまいそうだし、何か良い方法はないものか?
2020/03/28
フル・スクラッチ ブレーキ配管関係 形式1060
半田ごてのこて先を径5mmの銅棒から作ろうと思ったが、以前作ったこて先を止めている2mmネジが焼き付いてしまっていて、こて先を作っても取り換えることが出来ないことが分かった。
となると、固着してしまっている現在のこて先を加工する以外にない。
と云う訳で、こて先をバイスに咥えてヤスリでゴシゴシと、サイド・タンクに辛うじて挿入出来るまで細く尖らせて、何とか支柱の半田付けを終えることが出来た。
2020/03/24
フル・スクラッチ ブレーキ配管関係 形式1060
ブレーキ配管用の支柱が出来たので、イヨイヨ、配管の曲げ工作に入った。しかし、これが想像以上に難しい。
先ず、最初に分配弁周辺の配管の曲げ加工を行った。
ブレーキ配管は0.5mm、ブレーキ配管から分岐して分配弁に繋がる配管は0.4mmの真鍮線を使い、分岐点には自作のT型継手を使った。
この工作で思い知ったのが、所定の位置・所定の半径・所定の角度に合わせて曲げることの難しさ。曲げ工作が1ヶ所だけなら何も問題はないのだが、例えばエア・タンクと分配弁を繋ぐ配管の様に2ヶ所曲げなければならない場合には、当然現物合わせでやるのだが、ピタリと収めるのが非常に骨の折れる工作だった。
上手く収まったと思ってホッとしてよくよく見ると、半径が気に入らなかったり、半径を修正している内に、角度がずれたり、角度を修正している内に・・・・とモグラ叩き状態。そうこうする内にT型継手の半田付けがポロリと取れてしまって、元の木阿弥。
仕方なく、T型継手を作る所まで戻ったり・・・・・。
そして何とか写真の状態にまで漕ぎ着け、イヨイヨ前回作った支柱をサイド・タンクに半田付けしようと作業を始めた所、何と半田ごてがサイド・タンクに入らず、半田付けが出来ないことが判明。
幸い、昔、こて先の自作に使った径5mmの銅棒の端材があるので、これを加工してこて先を作ってから、工作の続きに入ろうと思う。
2020/03/16
フル・スクラッチ ブレーキ配管関係 形式1060
ブレーキ配管用のパーツを作り溜めているが、イヨイヨその最後で、サイド・タンクの下部に走っているブレーキ配管用の支柱を作った。
当初この支柱も繰出管用の支柱と同様、0.8mmの洋白角線と0.1mmの洋白帯板で作る積りで作業を進めていた。
しかし、よく考えるとブレーキ用の配管は、繰出管や連結管などに接続した後に固定する手順にしなければ、作業が非常に難しくなる。つまり、ブレーキ用の配管の高さについては支柱を介して固定しても、繰出管や連結管と位置合わせをするには、左右に動かせる様にする方が、工作が楽になる筈。
となると、洋白角線と洋白帯板で作る支柱では、左右の可動化がやり難いので、他の作り方を考えなければならない。
と云う訳で考えたのが、0.8mmの洋白角線に0.8mmx0.4mmのパイプを半田付けする方法で、具体的には0.8mm厚の洋白板にブレーキ用配管の通る位置に0.8mmの穴を空け、その0.8mmの円弧がわずかに残る程度まで削って支柱を切り出した。そして、僅かに残した円弧の窪みをガイドに0.8mmのパイプを半田付けし、内径を0.5mmに拡張した。
こうして作ったのが写真で、様子が判る様に0.5mmのステンレス線を通して見た。
実は、この様なパーツを作る際には必ず予備を作って紛失や失敗に備えておくことにしているのだが、この時は板取を間違えて、結局、4個しか出来なかった。何事も起きず無事工作が終われば良いのだが・・・・。
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