ミニサーキュラーソー改造(1)

道具・冶具等

ミニサーキュラーソーの改造に取り掛かった。

ポイントは、
1)一般に売られている替え刃が使える様にすること。
2)テーブルに切られているスリットの幅を狭くすること。
の2点で、以前にも書いた様に、横濱鐵道YukiさんH5の工作日記H5さんの例を大いに参考にさせて頂いた。
失礼ながら、この場を借りてお礼を申し上げる次第。

先ず、替刃の対応だが、純正の替え刃は、本体の値段と比較すると全く釣り合いの取れない程高い。例えば、No.27011 超硬丸鋸刃50mmは4,855円(Amazon調べ)もする。
この点について、横濱鐵道Yukiさんはフライスカッター刃を替刃にしておられ、送料や銀行手数料を加えても1枚2,000円以下に収まるとのこと。

と云う訳で、当然のことながら、小生もYukiさんに倣うことにして、JapanHobbyTool45×0.5×12.7×120(外径×厚み×穴径×刃数)のフライスカッター細目刃を注文。

Adaptorしかし、このカッターの取り付け穴の径は純正品の10mmに対して12.7mmと大きいので、アダプターを作る必要がある。
そこで、手元に転がっていた真鍮丸棒の端材を使って、アダプターを作った。

写真は、内径10mm、外形12.7mm、厚さ2mmのワッシャー状のアダプターを回転軸に嵌め細目刃のフライスカッターをセットしたもの。

この状態で、写真の下に写っている留め具を回転軸に被せる様にセットした上で、M4のネジで締めて刃を固定する仕組みで、金色の方が作り直したもので、黒色がオリジナルの留め具。

設備投資(フライス盤-2)

道具・冶具等

FM80E(A)19日に発注したフライス盤がお輿入れして来た。

搬入は、皆さんのご助言を頂いてオプションの開梱・搬入サービスを希望していたので、くろねこのドライバーさんと助手のお二人にお任せして、小生は見ているだけ。

機械は、木枠に入れたまま4階まで運び上げ、玄関先で開梱。開梱と云っても、木枠の上蓋を外して、重量挙げの様に引っ張り上げて出すとのこと。
念のため40kgはあるよとドライバーさんに告げると、40kgなら何とかなるでしょ!と・・・・・。事実、ドライバーさん独りで箱から引っ張り出してしまったのには、恐れ入ってしまった。と云っても、狭い玄関を通って道楽部屋に運び込むのは、流石に独りでは無理で二人で運んでいたが・・・。

で、実物に触れた第一印象は・・・・・。

一言で云えば、搬入前に寿メカニクスで念入りに整備・調整した筈のAタイプでも、この程度なの?
所詮は中○製の機械なので、期待する方が悪いと云われそうだが、もうチョットマシかと思っていた。

未だボルト止めもしていないため、単にXYテーブル主軸の上下の動きをチェックしてみただけで実際に金属を切削していない段階での印象なので、正鵠を射ていないかも知れないし、整備箇所や調整箇所の記録でも添付されていれば、もう少し印象も変わったものになったと思うが・・・・・。

兎に角、何だかんだ云っても、輿入れして来たものを離縁することは事実上出来ないので、時間を掛けて小生好みに仕上げるしかない。これはこれで楽しみの一つだが、これに力が入り過ぎると主客転倒になる上、手の入れ様によっては保証対象から外れかねない。そうなると2年間保証のメリットもなくなってしまう。かと云って使い勝手が悪いまま2年間を過ごすのも辛いものがあるし・・・・。

と云う訳で、寿メカニクスにメールを入れた所、成績表が送られて来た。

内容は、

検査事項 許容差(mm) 測定値(mm)
1)主軸の振れ 0.02 0.01
2)主軸穴の振れ 口元で 0.02 0.005
50mm先で 0.04 0.01
3)主軸の垂直度 振り回し直径90mmで前後0.05 0.01
振り回し直径150mmで左右0.05 0.02
主軸回転
ハイ/ローギア
ヘッド上下
長手送り
クロス送り
外観

 全て合格

 

 

と云うもので、主要な点は抑えられている様なので、一先ず安心したと云う次第。

しかし、この様な記録を顧客に隠しておかなければならない理由はなく、逆に積極的に公開すべきものであり、当然機械と一緒に納入すべきである旨、寿メカニクスに申し入れておいた。

設備投資(卓上丸鋸盤-2)

道具・冶具等

改造に掛かる前に、オリジナルのままの状態で使い勝手を見てみることに・・・・。

と云っても、のっけから金属を相手にするにはチョット自信がないので、桐の菓子箱を潰してコレットを整理するケースを木材で作ることにした。

ColletHolder-1左の写真が潰した桐板からパーツを切り出したもので、縦横の仕切り板には井桁に組むために板厚分の欠き取りを入れた。この時、付属のガイドが結構役に立った。
と云っても、材料が柔らかい木材なので多少の寸法誤差は誤魔化せる。その意味で使えると云えるのであって、寸法誤差の誤魔化しが効かない金属工作の場合には、精度を上げるための工夫なり改造が必要だろうと思った次第。

ColletHolder-2出来上がった箱にコレットを入れてみた。
これでやっとコレットを探したり、線材を差し込んでサイズを確認することなく、工作が出来る様になった。

と書くと、これまでどうしていたのか問われそうだが・・・・。

設備投資(卓上丸鋸盤-1)

道具・冶具等

今回予定をしている設備投資の内の目玉はフライス盤で、これは皆さんからのご助言を頂き、寿メカニクスのFM80E(A)に決定し、過日その発注も終わった所で、設置場所の床補強も完了。後は、30日(土曜日)の搬入を待つだけの状態・・・・・・。

そして、2つ目の設備投資であるサーキュラーソー。
機種としては当初からProxxonのミニサーキュラーソーにする積りでいたので、ブランドで迷うことは全くなかったのだが、Proxxonと云っても、現在は3種類のミニサーキュラーソーが市場に流れている。
一つ目はNo.28006Proxxonのミニサーキュラーソーと云えば、小生はこの機種しか知らなかった。二つ目はこのNo.28006の後継機のNo.27006と云う機種で、No.28006の改造事例をWEBで見ている際にその存在を知ったもの。そして、三つ目はNo.28006の上位機種に当たるNo.28070

三つ目のNo.28070は値段も32,000円を超えているので眼中になく、心はNo.28006に決まっていた。所が前述の様に後継機であるNo.27006があることを知り、後継機であれば当然改良改善されている筈との思い込みから、実際の導入機種はNo.27006にすることに大きく傾いていた。

所が、Amazonのカスタマーレビューを見ると後継機であるNo.27006の評判が芳しくない。
つまり、作業台の平面性に難ありとのことで、あるユーザーはこの理由から折角購入したNo.27006を使用せず従来から持っているNo.28006を継続使用することにしたとまで書いている始末。

Circulater Sawと云う訳で、小生もNo.27006ではなく敢えて旧型機No.28006を購入した次第。

このサーキュラーソーは、横濱鐵道のYukiさんやH5の工作日記のH5さん他皆さんの例に倣って改造する予定で、写真はそのために分解してみた状態。

設備投資(フライス盤-1)

道具・冶具等

1060の設計も終盤に差し掛かり、イヨイヨ実際の製作に入る段階になって来たので、工作室の整備に取り掛かった。
と云っても、嫁に行った娘の持ち物が未だ残っているため、手が付けられないことは、以前のブログに書いた通りで、今もってその状況には変わりはない。しかし、だからと云ってこのまゝ手をこまねいていては、整備が終わる頃には模型年齢も終わりを迎えている最悪の状態になりかねない。

と云う訳で目先を変えて、工作室の一部を整理して新たに機械を入れられるスペースを確保することにした。
即ち、現在、設備投資を考えているサーキュラーソーXYテーブルフライス盤の3点の内、最もスペースを要するフライス盤の設置スペースの確保を第一義にすることにして、作業に入っていた。

で、そのスペースの確保も何とか目鼻が付いて来たので、具体的なフライス盤の選定に入った。と云っても100kgを超える様な本格的なフライス盤を、エレベーターもない団地の4階に設置する事は出来ないので、重くても50kg以下のものにせざるを得ない。となると事実上、BellmexX-1そのファミリーしか対象となるものがないので選定と云う程のことではないかも知れないが・・・・。

ネットを徘徊して調べた結果は、以下の通り。

販売店(メーカー) 型番 税込価格 送料他 合計
(1) Bellmex X-1  78,500  1,640 80,140
(2) 東洋アソシエイツ LittleMilling1  102,600  不明
(3) 寿貿易(メカニクス) FM80E(A)  122,040  11,340 133,380
(4) 旋盤市場 PSF240-V  79,800  35,640 115,440

先ず、(2)については傾斜コラムになっており、剛性に難点があるので対象外。
残る3社では(1)のX-1が最も安い。しかし、4階にまで運び上げるサービスがない。この点についてBellmexに問い合わせした所、分解することは勧めないが、コラムとベースを接続しているボルト4本を外して分解すれば、小生が4階まで運び上げることは出来るだろうとのこと。

最もコストが高い(3)のFM80E(A)については、念入りな整備・調整と2年間保証が付き、開梱・搬入サービスがあり、しかも梱包廃材の引取り込みの由。開梱・搬入サービスでは4階まで追加料金ナシで対応するとのことで、X-1との価格差50,000円強は確かに大きいが、導入するに際して小生が何もせずに居られるのは大いに魅力的に映る。

(4)のPSF240-Vについても、設置サービスがあるとのことで、内容は、基本料金15,000円プラス追加料金5,000円/階、梱包木箱残材の引取り料金3,000円とQ&Aに記載があり、その内容に基づいて計算した結果が送料他に記載した金額。整備・調整の実施に加えて主軸ベアリングをNTN製に換装しているとのことで、FM80E(A)に比較して導入コストの面でも妥当な所に思える。
但し、送料他について確認メールを入れたが今の所返信がないのは、今後のことを考えるとマイナス。

安かろう悪かろうの中国製の機械を買うからには、当たり外れを覚悟する必要はあるし、外れた場合には自分で調整する積りは充分にある。場合によってはギア・ドライブをベルト・ドライブに改造するなど、手を入れる気もあるのだが、調整ばかりに追われて鉄模の製作に集中出来ない様では本末転倒。

はてさて、どうするか??????

 

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