1060製作記(16)バランスウェイト
2015/07/14
ML-210の主軸手回しハンドルが完成したので、早速、中断していたバランス・ウェイトを削り取る作業に入ろうとしたが・・・。
その作業に入る前に三日月型のバランス・ウェイトを0.4mm厚の真鍮板で作成し、動輪に置いてみると、元の扇型のバランス・ウェイトの一部が隠れずにはみ出ているので、はみ出ている部分の整形作業もやらなければ・・・・。
真鍮で作ったヤトイに動輪をセットし、突切りバイトを使用して0.1mmに満たない極僅かな切込み量で少しずつ慎重に行なった。
この時主軸はモーターではなく、手動で回転させるのだが、この時に活躍したのが先に作った主軸手回しハンドルと云う訳。
この作業は、糸鋸とヤスリでシコシコと進めたが、素材はホワイト・メタルの様な柔らかいものではなく、結構硬い感触があった。
ヒョットすると洋白かも知れない。
細くて綺麗なスポークだと思っていたが、この辺が理由なのかも・・・・・。
最後に、作り置いた三日月型のバランス・ウェイトを貼り付けた。
接着剤が硬化し終わったら、黒染して、完了・・・となる筈。
尚、接着剤は、ロッド・メイキング(釣り竿)の使い残しの2液性エポキシを使用した。
(2015/07/17追記)
後の覚えのために手順を書くと・・・。
先ず、ブレーキ・クリーナーを吹いて脱脂した後、マスキング・テープを貼って輪芯部分だけを切り抜き、その後にファイン・スプレー・ブラッセンで着色した。
私もこの動輪からのバランスウェイト削り作業は、旋盤の手回しで削りますが、突っ切りバイトではなく、右片刃バイトで削っています。突っ切りで面で削るより、片刃バイトで点で削る方が時間はかかりますが楽だしびびらないですよ。
動輪のダイキャストは亜鉛合金だと思います。亜鉛合金はこの方法で削るにはよい硬さの材質だと思います。ときどき動輪では真鍮ドロップやロストの輪心もありますが、硬くて削るのが大変です。
バランスウェイトの削り作業、私はフライスの円周削りで行っています。拙ブログをご覧ください。
http://hamatetsu.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/6-b51d.html
エンドミルで削るので真鍮や洋白でも楽にできます。
Yukiさん、こんにちは。
ブログ、拝見しました。
これなら、素材の硬さは関係ないですネ。
次回、素材が硬い場合に試してみます。
所で、同じブログに『動輪の周り止め用ピン』のことが書いてありましたが、これ、参考になります。
今回の作業で、動輪がスリップして回ってしまうことが何回かありました。その都度、センターの止めネジの締め付けを強くして対応したのですが、余り締め付けを強くするのも、動輪の変形に繋がってしまうので、恐る恐るでした。
ピンを打って、防止するなんて思いもしませんでしたので、次回の作業では、是非採用させて頂きたいと思います。
ゆうえんさん、こんにちは。
コメントを寄せて頂き有難うございます。
右片刃バイト・・・・、なる程、その方が切削抵抗が少ないでしょうネ。
最初は、真剣バイトでやり掛かったのですが、時間が掛りそうなので突切りバイトを使いました。確かに、突っ切りだと切込み量が少しでも多くなるとワークに喰い込むことが多かったです。
輪芯の素材は、Yukiさんも、そう仰っていますし、やはり亜鉛合金なんですネ。
たぶん亜鉛合金だと思います。
Yukiさん、こんにちは。
コメントを有難うございます。
亜鉛合金ですか・・・・。なる程!!
ネットで調べて見ました(URL http://www.toishi.info/sozai/zdc/index.html)。
その説明に、『材料を薄くすることができる、いわゆる薄肉についても亜鉛合金は強く、複雑な形状を鋳造によって作ることにも適しているため、精密部品にも向いています』
とありましたし、硬度もある様です。
と云うことは、動輪の輪芯を鋳るには適した材料と云えますネ。
輪芯の材質はダイカストですね。洋白は聞いたことがないです。
railtruckさん、コメントを有難うございます。
ダイキャストであることは小生も解っている積りですが、
材料は何でしょうかネ~?
余り知識のない小生が思い当たったのが『洋白』だったの
で、『洋白かも知れない』と書いたのですが・・・・。
色は少し黄色味がかった白でした。