1060製作記(2)DesignSpark

3D-CAD フル・スクラッチ 形式1060 道具・冶具等

DesignSpark Mechanical(以下、DSM)を使って1060の下回りのデザインに取り掛かった。
しかし、この段階になってもこれまで使って来たSketchUpの操作感に慣れ切っている身には、どうしても馴染め難い点が残っていた。所が、ある時、プレーンの使い方が解ってからは、自由に断面を設定し、その断面図上で修正したり書き足したり、あるいは現物合わせが出来る様になって使い勝手がグーンと良くなり、今ではSketchUpを思い出すことはなくなった。

1060の3D図面は、SketchUpで描いた図面をベースにDSMで書き直すことで進めて来たが、基本的には一つ一つのパーツを3Dで描き、そのパーツを組み立てる方法を取っている。言い換えれば、真鍮の板や棒を切削することに替えてDSMでパーツを作っている様なもので、出来るだけパーツを構成する小さなパーツから書き起こす様にしている。

こうして描き集めたパーツを組み立てて、上から下から丸で実物を手にしている様に眺めるのも楽しいもので、実際にスクラッチする前に予行演習をしている様な意識でいる。

1060-01この様に描いては組み立て、描いては組み立てしている内に、シリンダー間隔を広く取り過ぎていたことが分かった。
この1060はメイン・ロッドがサイド・ロッドの内側に設置されているので、それが原因かと思ったが、その点を差し引いても左右のシリンダーの中心がメインロッドの外側に位置している。シリンダーの間隔についてSketchUpで描いた際には、英国型の280027と同じ様に21mmに設定しており、DSMで書き直す際もそのまま21mmを踏襲していたが、米国型ではシリンダー間隔にそれ程神経を使う必要はなさそうだ。

と言う訳で、シリンダー間隔を1.5mm詰めて略スケール通りの19.5mmとした。ここまで詰めると左右のシリンダーと先輪との接触が心配だが、3Dの図面上で見る限り問題はなさそう。寧ろ、スライドバーとの接触が気になる所で、4本で構成されているスライド・バーの奥の下の1本と干渉しそう。だが、ここは横から見る限りは最も目立ちそうにない箇所なので、軽くえぐって当たりを避けられる見込み。

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