1060製作記(174) チリコシ
2020/01/29
コンプレッサーの前にぶら下がっているチリコシを作った。
材料は径6.0mmの真鍮丸棒の端材で、久し振りの旋盤作業。
1)先ず、丸棒をチャックに咥えて、本体より僅かに大きく
なっている蓋(?)の径に合わせて、切削。
2)次いで、本体の径に合わせて本体の長さだけ更に切削した
上で、チリコシ全体の長さになる個所で切断。
3)その上で、中央にコンプレッサーから来る配管用の穴とそ
の周囲に蓋(?)を固定するためのボルト用の穴を開けた。
と云う訳で、作業そのものは簡単なものだったが、切削用のバイトにチップを使ったため、上記の2)の段階で本体と蓋の段差の部分にRが付いてしまったのが気に入らず、糸鋸の刃を軽く当てて整形した。
その後、3)の作業をしたのだが、写真の左側の様に、見事にセンターを外してしまって、ボツ。
そこで、作り直しの作業に入ったのだが、段差部分にRを付けない様に、今度はチップを止めて突っ切りバイトを使うことにした。素材が真鍮であり、切削そのものも軽い模型のパーツ作りでは、突っ切りバイトで殆どの作業が可能であり、事実、小生もML-210を導入した当初は、突っ切りバイトしか使わなかった記憶がある。
所が、上手く削れない。
手持ちの3枚を取り換え順番に試したが上手く行かない。刃先が鈍っているのかと思い、研ぎ直しもしたがこれも駄目。ここまでかなりの時間を要したので、チップに戻そうと思った時、刃の高さが合っていないのではと思い至った。
小生はクイック・チェンジ・ツール・ポストを使っているので、一度刃の高さを合わせておけば、それ以降は高さを気にする必要はないが、念の為チャックに咥えた丸棒の端面を削って見た。すると見事に中心を外している。
と解って見ると至極簡単で初歩的な原因だったが、そこに辿り着くまでが大変。色々と回り道をして無駄な時間を費やし、何とかチリコシを作る作業を終えた。
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