1060製作記(149) スプラッシャー -1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

大型連休終盤の5月4日、Sさんにお招きを頂いた湘南鉄道模型クラブの運転会にお邪魔して来た。

Sさんは、小生が末席を汚しているKKCにも所属しておられ、そのつながりで湘南鉄道模型クラブ運転会にはいつも声を掛けて下さるのだが、小生よりもご年配であるにも拘らず、次から次に作品をものにされている。
しかも、その作品には、走行音を出す仕組みを狭い13mmのフレームの間に納めることは云うに及ばず、加減リンク弁装置の動きまで忠実に再現されておられるのには、只々、感服するのみ。

そんなSさんに、遅々として工作が進んでいない形式1060を見て頂くのも大いに気が引けるが、蒸気ドームなどの裾の工作法を教えて頂いた経緯もあり、ここは恥を忍んで持参した。その結果、Sさんの目からすれば、色々と目に付く点はあった筈だが、そこを指摘すれば、遅れている工作が益々遅れてしまう敢えて目を瞑って何も仰らなかったのだろうと思う。
それを良いことに、厚顔無恥にも、このまゝ工作を進めることにした。

 

サンド・ドームやタンク機への改造の際に増設されたと思われるサンド・ボックスが出来たので、砂巻き管の取り付けに掛かろうと工作を始めた。
砂巻き管の取り付け作業そのものは、多少の工作誤差があっても、走行や集電には影響がないので、簡単に済ませることが出来ると思っていた。所が、図面や写真をよく見ると、配管の状況によってはスプラッシャーが取り付けられなくなることが判った。

そこで、スプラッシャーを取り付けた上で、砂巻き管の配管に掛かるべきと考え、スプラッシャーの工作を先行することにした。

先ずは、スプラッシャーの取り付け位置を決めるための冶具作り。
冶具そのものは、3mm厚のアルミ板の端材をスプラッシャーの内径に合わせてML-210で切削し、フレームの組み立てに使用した冶具を利用してフレームに固定することにした。

設計の段階から分かっていたことだが、スプラッシャーは、動輪との干渉を避けるため余裕を持たせて大き目にしているので、アルミの冶具はボイラーと干渉することになる。

そこで、当初の予定通り、小生の得意技の現物合わせで冶具の上部をヤスリで削って所定の位置に納めた。

と、ここまでは良かったが・・・・・。

この冶具を現物合わせで削っている時に、右側と左側でボイラーとの干渉の程度が違っていることが分った。
形式1060のスクラッチに当たっては、これまでにない程慎重に材料を切り出し、組み立てにも気を使っていた筈なのに、これはどうしたことだろうか?

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