1060製作記(105) ボイラー – 2
2017/01/21
ボイラーにするパイプに、煙突や蒸気溜め等を固定するためのネジ穴の位置を罫書く方法や冶具を考えるに際して、開けるべき穴の位置や個数などを再確認していて、大きな間違いをしていることに気が付いた。
つまり、当初、ランボードとボイラーとは密着していると思って図面を描いていた。所が、再確認の最中に、大先輩であるSさんにコピーをさせて頂いた形式5700の詳細図を眺めていて、ランボードとボイラーは密着しておらず少し離れた状態で固定されていることが分かった。
では、どの程度離せば良いのか?
詳細図面を参考に計算してみると、2mm弱となった。感覚的には少々離し過ぎの様にも思えるが、実機換算で16cmなので、まぁ、これで良いのかも知れない。
ことのついでに、動輪のフランジとボイラーの干渉を避けるための欠き取り部分の位置を割り出すことにした。当初は、現物合わせでルーターを用いて干渉部分を削ることにしていたので、何も考えることはなかったのだが、折角、フライス盤を導入したのだから使わない手はないと考えた次第。
動輪とボイラーが干渉するのであれば、当然のことながら、スプラッシャーとの干渉はそれ以上になる。云い方を換えれば、スプラッシャーとの干渉を回避することが出来れば動輪との干渉問題はなくなる。
そこで、スプラッシャーの外径に沿ってボイラーを欠き取って見たのが、この図。スプラッシャーの幅を狭くすればここまで深く抉る必要はないが、実機のスプラッシャーの幅が分からない。と云う訳で、如何にも模型的だが、取り付け強度を図るために、スプラッシャーを火室に半田付けして強度を稼ぐ前提で3mm幅にしている。
又、これは間違えではないが、もう一つの問題が、ボイラーと火室の繋ぎ方。近代機の様に火室の幅がボイラー幅と同じ程度であれば、それ程難しい工作ではないと思うが、米国型の古典機では火室の幅が狭くなっており、断面図を見ると滑らかなS字状の曲線で繋がっている。
これを表現しようとしても、その工作方法が思い付かないのが現状なのだが、仮に表現出来たとしても、やはりスプラッシャーと干渉することになる。従って、その部分を欠き取るか、それともS字状の曲線を諦めて平らな板状にしてしまうか?
この辺は、13mmを採用している故の悩みだろう。
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