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1060製作記(126) 煙室関係 – 1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

煙室の工作を行った。

当初は、煙室はパイプから削り出そうと考えたが、次の理由から、キャブ周りと同じ様に、0.2mm厚の燐青銅板にリベットを打出した後、円筒に曲げて作った。

そしてその理由だが・・・・。
先ず、煙室には並んでいる沢山のリベットの表現方法をどうするか?
多くの先輩諸氏が、0.3mmの真鍮線を植え込んで表現されているので、小生も倣ってそうする積りでいた。
所が、この場合、当然のことながら0.3mmのドリルで沢山の穴を空ける作業が必要となる。位置決めは割り出し器を使えば良いので、この点は心配はない。しかし、0.4mmであれば何とか出来ると思うが、0.3mmでは何本のドリルを折ってしまうか、甚だ自信がない。また、穴開けが上手く行き、真鍮線の植え込みも出来たとしても、更に、頭を揃えた真鍮線を一本一本丸く加工する必要もあるが、そのための工具の持ち合わせがない。

これに対して0.2mm厚の燐青銅板を使う場合は、キャブ周りと同じリベット打ち出し器を使うので、キャブ周りとリベットの形状が同じになり、この点は具合が良い。しかし、問題は綺麗なパイプ状に曲げられるか?

と考えると、燐青銅板にリベットを打ち出す方法の方が、手間は少ない。

と云う訳で、当初の計画を変更して、燐青銅板を使ったのが写真。