※ 月別アーカイブ:3月2016 ※

1060製作記(58)イコライザー – 2

イコライザー フル・スクラッチ 形式1060

ロンビック・イコライザーを作った。

左右と前のイコライザー本体は0.5mm厚の洋白を使用、イコライザーを留める土台は真鍮の端材から削り出した。

当初、イコライザーを土台に留めるピンは、外径3mmの洋白棒から1.4mmネジを自作して使う積りで工作を進めた。

1.4mmネジはロッドを留める際にも使用するので、上手く作りたい所だがどうしても出来ない。特に、ロッドやイコライザー用のネジの様に一定の厚み部分を残してネジを切らなければならない場合に、切り過ぎてカチッと固定してしまったり、緩すぎてグラグラしたりで、丁度良い所でダイスを止めた積りでいても、結局、これが上手く出来ない。
今回も、挑戦の意味で4本作って見たが、結果はユルユル(涙)

仕方がないので方針変更!!
外径1.4mmの真鍮線を土台の所定の位置に挿入した上で、イコライザーの厚み分だけ土台の表面から突き出し、その突き出した部分にイコライザーを嵌め込んで、1mmのネジで留める方式を考えた。

この方針は間違っていないと思うが、方法を間違えてしまった。
つまり、外径1.4mmの真鍮線を2mmの真鍮線から削り出さなければならない。所が、長さは10mm程度だが、これが意外と難しい。そこで、工作を簡単にしようと考えて外径1.4mmのパイプを使おうとした。しかし、外径1.4mmのパイプの内径は1mmで、切ろうとしているネジも1mmなのでこのままではタップが切れない。そこで、更に外径1mmのパイプを挿入することにした。

これで上手く行ったと思っていたが・・・・・。
このブログを書いていて、初めて気が付いた(大汗)
外径1mmのパイプに1mmのタップを立ててもネジは効くのだろうか・・・・?
ここは径1.4mmのパイプの内径を1.2mmに拡張して、外径1.2mmのパイプを使うべきだった。今の所、ネジ留めは効いている。また、半田が回っていれば大丈夫だと思うが、その内馬鹿になってしまうのではないかと思う。
その際は、土台を作り直すしかないと思う。

さて、四苦八苦して作った部品を組み立てて、上手く動くかどうか確認すると・・・・・・。

どうしたことか、ピクリとも動かない。

1060-051原因を探ってみたが、どうにも良く解らない。

少なくとも、左右のイコライザー本体が左右に僅かでも振れる遊びがあれば何とかなりそうな気がした。そこで、土台の前方を左右0.1mm程削ってみた。すると、0.5mm程度の範囲で上下する様になった。

どの程度の上下幅が必要なのか、良く解らないが、下に0.5mm、上に0.5mm、都合1mm幅は欲しいと思っているが、結果はその半分・・・・。
果たして、この程度の可動域で、イコライザーの効果は見込めるのだろうか?

夜、道楽部屋から自宅に戻り、風呂に浸かりながら原因を色々と考えていて、やっと解った。
つまり、左右のイコライザーを繋ぐ連結棒役のイコライザーの動きは、中央の支点を中心に円運動となる。そして、連結棒と左右のイコライザーは0.6mmのピンで繋がっているため、連結棒の円運動に伴って左右のイコライザーは内側に引っ張られる動きになる。すると、左右のイコライザーは、土台に動きが遮られて二進も三進も行かなくなる。

とすれば、解決策は、左右のイコライザーが内側に引っ張られるのを阻止すれば良いことになる。そのためには、連結棒の0.6mmのピン穴を左右に広げれば良い筈・・・・・。
と云う訳で、連結棒役のイコライザーを作り直すことにした。
ついでに土台も作り直すか・・・・・・。