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1060製作記(44) 弁装置 – 17

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

ストラップ部分のフライス工作に入った。

前回、書き忘れたことだが、材料は1mm厚の真鍮。これを同じ1mm厚の捨て板に半田付けをして工作に臨んだ。

1060-034最初のフライス工作は、ストラップ部分の後ろ半分の外周を1mmのエンドミルで切削することで、先に開けた案内穴にエンドミルが達した時にハンドルを止めて削り過ぎを防いだ。

この辺は前作でもやったことのある工作で、要領も解っているので、問題なく終了。

続いて、偏心棒のアームを嵌め込む部分を0.5mmだけ削り込み、ついでに左右に分割するための切込みを1.3mmの深さにまで入れた。
鉄模の先輩諸兄から、今更何を云っているのかとお叱りを頂くことになるが、パーツに切り離す切込みは、出来れば最後にしたい所。つまり、捨て板との半田付けが上手く出来ていない部分があった場合、そこに刃物が来ると、その圧力や衝撃で材料が思わぬ所で剥がれてしまい、折角のパーツがお釈迦になることがある。それを避けるために、全ての工作が終わってから切り離し作業に入るべきだと思う。

そして、偏心輪を嵌め込むための径5mmの穴を開ける作業に入った。
作業は、3.5mm、4mm、4.5mm、4.8mmと徐々にドリルの刃を太くして行き、最終的には5mmのリーマーを通す手順を考えていた。
所がその最後の手前の段階で、失敗!!

1060-035一ヶ所だけ穴の位置がずれてしまっている。
汚い写真で恐縮だが、上の写真の左上の左から二つ目の穴・・・・・。
左の写真はその部分を天地を逆転して拡大したもので、ズレていることが良く判る。
いつもはこの様な失敗の対応策として、常に予備を、この場合は5組を作る様にしているのだが、この場合はそれを怠っていた。

さてどうするか????