※ カテゴリー別アーカイブ:道具・冶具等 ※
2015/05/26
道具・冶具等
改造に掛かる前に、オリジナルのままの状態で使い勝手を見てみることに・・・・。
と云っても、のっけから金属を相手にするにはチョット自信がないので、桐の菓子箱を潰してコレットを整理するケースを木材で作ることにした。
左の写真が潰した桐板からパーツを切り出したもので、縦横の仕切り板には井桁に組むために板厚分の欠き取りを入れた。この時、付属のガイドが結構役に立った。
と云っても、材料が柔らかい木材なので多少の寸法誤差は誤魔化せる。その意味で使えると云えるのであって、寸法誤差の誤魔化しが効かない金属工作の場合には、精度を上げるための工夫なり改造が必要だろうと思った次第。
出来上がった箱にコレットを入れてみた。
これでやっとコレットを探したり、線材を差し込んでサイズを確認することなく、工作が出来る様になった。
と書くと、これまでどうしていたのか問われそうだが・・・・。
2015/05/24
道具・冶具等
今回予定をしている設備投資の内の目玉はフライス盤で、これは皆さんからのご助言を頂き、寿メカニクスのFM80E(A)に決定し、過日その発注も終わった所で、設置場所の床補強も完了。後は、30日(土曜日)の搬入を待つだけの状態・・・・・・。
そして、2つ目の設備投資であるサーキュラーソー。
機種としては当初からProxxonのミニサーキュラーソーにする積りでいたので、ブランドで迷うことは全くなかったのだが、Proxxonと云っても、現在は3種類のミニサーキュラーソーが市場に流れている。
一つ目はNo.28006でProxxonのミニサーキュラーソーと云えば、小生はこの機種しか知らなかった。二つ目はこのNo.28006の後継機のNo.27006と云う機種で、No.28006の改造事例をWEBで見ている際にその存在を知ったもの。そして、三つ目はNo.28006の上位機種に当たるNo.28070。
三つ目のNo.28070は値段も32,000円を超えているので眼中になく、心はNo.28006に決まっていた。所が前述の様に後継機であるNo.27006があることを知り、後継機であれば当然改良改善されている筈との思い込みから、実際の導入機種はNo.27006にすることに大きく傾いていた。
所が、Amazonのカスタマーレビューを見ると後継機であるNo.27006の評判が芳しくない。
つまり、作業台の平面性に難ありとのことで、あるユーザーはこの理由から折角購入したNo.27006を使用せず従来から持っているNo.28006を継続使用することにしたとまで書いている始末。
と云う訳で、小生もNo.27006ではなく敢えて旧型機のNo.28006を購入した次第。
このサーキュラーソーは、横濱鐵道のYukiさんやH5の工作日記のH5さん他皆さんの例に倣って改造する予定で、写真はそのために分解してみた状態。
2015/05/16
道具・冶具等
1060の設計も終盤に差し掛かり、イヨイヨ実際の製作に入る段階になって来たので、工作室の整備に取り掛かった。
と云っても、嫁に行った娘の持ち物が未だ残っているため、手が付けられないことは、以前のブログに書いた通りで、今もってその状況には変わりはない。しかし、だからと云ってこのまゝ手をこまねいていては、整備が終わる頃には模型年齢も終わりを迎えている最悪の状態になりかねない。
と云う訳で目先を変えて、工作室の一部を整理して新たに機械を入れられるスペースを確保することにした。
即ち、現在、設備投資を考えているサーキュラーソー、XYテーブル、フライス盤の3点の内、最もスペースを要するフライス盤の設置スペースの確保を第一義にすることにして、作業に入っていた。
で、そのスペースの確保も何とか目鼻が付いて来たので、具体的なフライス盤の選定に入った。と云っても100kgを超える様な本格的なフライス盤を、エレベーターもない団地の4階に設置する事は出来ないので、重くても50kg以下のものにせざるを得ない。となると事実上、BellmexのX-1かそのファミリーしか対象となるものがないので選定と云う程のことではないかも知れないが・・・・。
ネットを徘徊して調べた結果は、以下の通り。
|
販売店(メーカー) |
型番 |
税込価格 |
送料他 |
合計 |
(1) |
Bellmex |
X-1 |
78,500 |
1,640 |
80,140 |
(2) |
東洋アソシエイツ |
LittleMilling1 |
102,600 |
不明 |
|
(3) |
寿貿易(メカニクス) |
FM80E(A) |
122,040 |
11,340 |
133,380 |
(4) |
旋盤市場 |
PSF240-V |
79,800 |
35,640 |
115,440 |
先ず、(2)については傾斜コラムになっており、剛性に難点があるので対象外。
残る3社では(1)のX-1が最も安い。しかし、4階にまで運び上げるサービスがない。この点についてBellmexに問い合わせした所、分解することは勧めないが、コラムとベースを接続しているボルト4本を外して分解すれば、小生が4階まで運び上げることは出来るだろうとのこと。
最もコストが高い(3)のFM80E(A)については、念入りな整備・調整と2年間保証が付き、開梱・搬入サービスがあり、しかも梱包廃材の引取り込みの由。開梱・搬入サービスでは4階まで追加料金ナシで対応するとのことで、X-1との価格差50,000円強は確かに大きいが、導入するに際して小生が何もせずに居られるのは大いに魅力的に映る。
(4)のPSF240-Vについても、設置サービスがあるとのことで、内容は、基本料金15,000円プラス追加料金5,000円/階、梱包木箱残材の引取り料金3,000円とQ&Aに記載があり、その内容に基づいて計算した結果が送料他に記載した金額。整備・調整の実施に加えて主軸ベアリングをNTN製に換装しているとのことで、FM80E(A)に比較して導入コストの面でも妥当な所に思える。
但し、送料他について確認メールを入れたが今の所返信がないのは、今後のことを考えるとマイナス。
安かろう悪かろうの中国製の機械を買うからには、当たり外れを覚悟する必要はあるし、外れた場合には自分で調整する積りは充分にある。場合によってはギア・ドライブをベルト・ドライブに改造するなど、手を入れる気もあるのだが、調整ばかりに追われて鉄模の製作に集中出来ない様では本末転倒。
はてさて、どうするか??????
2015/03/01
3D-CAD フル・スクラッチ 形式1060 道具・冶具等
DesignSpark Mechanical(以下、DSM)を使って1060の下回りのデザインに取り掛かった。
しかし、この段階になってもこれまで使って来たSketchUpの操作感に慣れ切っている身には、どうしても馴染め難い点が残っていた。所が、ある時、プレーンの使い方が解ってからは、自由に断面を設定し、その断面図上で修正したり書き足したり、あるいは現物合わせが出来る様になって使い勝手がグーンと良くなり、今ではSketchUpを思い出すことはなくなった。
1060の3D図面は、SketchUpで描いた図面をベースにDSMで書き直すことで進めて来たが、基本的には一つ一つのパーツを3Dで描き、そのパーツを組み立てる方法を取っている。言い換えれば、真鍮の板や棒を切削することに替えてDSMでパーツを作っている様なもので、出来るだけパーツを構成する小さなパーツから書き起こす様にしている。
こうして描き集めたパーツを組み立てて、上から下から丸で実物を手にしている様に眺めるのも楽しいもので、実際にスクラッチする前に予行演習をしている様な意識でいる。
この様に描いては組み立て、描いては組み立てしている内に、シリンダー間隔を広く取り過ぎていたことが分かった。
この1060はメイン・ロッドがサイド・ロッドの内側に設置されているので、それが原因かと思ったが、その点を差し引いても左右のシリンダーの中心がメインロッドの外側に位置している。シリンダーの間隔についてSketchUpで描いた際には、英国型の2800や27と同じ様に21mmに設定しており、DSMで書き直す際もそのまま21mmを踏襲していたが、米国型ではシリンダー間隔にそれ程神経を使う必要はなさそうだ。
と言う訳で、シリンダー間隔を1.5mm詰めて略スケール通りの19.5mmとした。ここまで詰めると左右のシリンダーと先輪との接触が心配だが、3Dの図面上で見る限り問題はなさそう。寧ろ、スライドバーとの接触が気になる所で、4本で構成されているスライド・バーの奥の下の1本と干渉しそう。だが、ここは横から見る限りは最も目立ちそうにない箇所なので、軽くえぐって当たりを避けられる見込み。
2015/02/13
3D-CAD フル・スクラッチ 形式1060 道具・冶具等
スケール・モデルをスクラッチする際には、幾つかのハードルがあるが、大まかには次の3点と云って良いだろう。
先ず、第一に正確な図面が要る。図面の精度以上に精度の高い作品をものにすることが出来ないので、正確な図面がなければ何事も始まらない。
第二に、材料を切削して作成する部材の寸法を図面通りの仕上げにすることもさることながら、直角や直線もきちっと確保しなければならない。
そして、最後にその部材を歪みなく組み立てなければ、それまでの苦労が水泡に帰すことになる。
と云う訳で、土台となる図面を正確に描くために、小生はTURBO CADと称するCADプログラムを使っていた。
そして、第2、第3のハードルを何とかクリヤーして・・・・。
しかしながら、第1のハードルと第2のハードルの間に、大きな問題があることに気が付いた。
実は、これまでも実際に板を切り出す際に板の厚さを考慮し忘れてしまうことが幾度となくあった。半田付けをして組み立てる前に、その誤りに気が付けば良いが、慎重に切り出した部材だけにそんな誤りを犯していることなどつゆとも思わず、あろうことか半田付けが終わった後にその事実に気が付き、愕然とすることの繰り返しであった。
そこで、図面を描く際に外形だけではなく一つ一つのパーツ単位にまで細かく描こうとしたのだが、そうすると沢山の線が錯綜してその線を追うだけで厭になってしまう。
そこで、小生の様な単純な頭脳でも間違えが少なくなる良い方法はないかと模索していた所、3D CADを使えば何とか成るのではないかと思い至った。
しかし、天○堂の既成品の蒸気機関車を買える程の財力があれば別だが、3D CADの正規版を趣味に使うにしては少々高過ぎる。そこで、フリーの3D CADを探してみたが、試用版のため使用期間に制限があったり、使用期限がないものは機能に制限があったりと、何れも帯に短し襷に長しの状態だった。
その様な中で例外的にあったのが、GoogleのSketchUpだった。これは解説書が豊富にあった上、操作は直感的で素人にも使い易く、このソフトを使って1060の図面を描いていた。
しかし、使い込んでみると色々と物足りない点が出て来たので、又々、ソフト探しをすることに・・・・。
そして、これは使えそうと思われるものは片っ端からインストールして試した結果、最終的に候補として残ったのが、
123D Design
PTC Creo Elements
DesignSpark Mechanical
の三つ。
123Dは、出力できるファイル形式が独自のものだけである上、レーヤー機能がないのが問題だったが、画面が洗練されているのも良かったし、描いたソリッドモデルも綺麗で非常に心惹かれるものがあった。
しかし、洗練され過ぎていて、例えば平行線を描く機能がないなど、他に四角形を描く機能で代替させるなどの方法があるにしても、正確な図面を描くと云う本来的な目的からするとやり過ぎの感があった。しかも、鉄模の様に沢山の部材を組み立てて作品にする場合、部品毎に分けて図面を描くことが出来るレーヤー機能やそれに変わる方法がないのは致命的だと思った。
PTCは使用期限もなく、機能も製品版と変わらないとのことだったので候補だったが、アセンブリ個数が60個に制限されているのが難点だった。彼らが云うアセンブリとはどの様な単位を指しているのか定かではないが、どちらにしても、鉄模であれば部材の数も60個もあれば足りるかも知れない。しかし、何か制限があるのは今一つ頂けないし、更にレイヤー機能がなさそうな点も気になった。
最後にDesignSparkだが、実は何年も前に試用してみたことがあった。
その時は、描いた部材を組み合わせて全体にする際、部材と部材との位置合わせ(スナップ)がどうしても上手く出来ず、この点でスマートに出来るSketchUpに軍配を上げた経緯があった。
今回このDesignSparkがVer.2になっていたので、再度試用してみた。問題のスナップの方法は変わらなかったが、色々と試している内に、X,Y,Zの3方向に夫々3回に分けて移動させれば良いと気が付いた。出来れば、斜めに移動させる手段があれば一発で済むので是非欲しいと思う所だが、手間は掛かるにしても問題がないことが分かった。
スナップの方法さえ分かれば、扱えるファイルの形式も豊富にある上、レーヤー機能もあるので、充分に使える。
と云う訳で、DesignSparkの試用を兼ねて1060の図面を描いてみた。
これで、取り敢えず上回りの作図は完了したので、次はいよいよ難関の下回りに取り掛かろうと思う。下回りでは、車輪やロッド等が例えばボイラーやランボード等に干渉しないよう、その状況が3D CADを使うことによって避けられればと思う。
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