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1060製作記(212) 担いバネ – 5

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

連結用のリンク類を作るかどうかについては、結論を出さないまゝフレームに仮付けしてみた。

と云っても、ここに至るまでに色々とトラブルがあった。
先ず、担いバネの位置決めのために、フレーム動輪軸箱用の欠き取り部分に0.4mmの穴を空ける作業があったのだが、その作業の最終段階の4個目の穴を空ける際に、見事、ドリルの刃を折り込んでしまったことで、これが第一のトラブル。
これまでは0.4mmのドリルの刃を折ってしまうことは、殆どなかったのだが、最近、良く折ることが多くなった様な気がするが、これも加齢現象なのだろうか?
折れて中に残った刃は、ステンレス製のカップに入れた0.3%の塩水に浸け込むことで溶かして取り除く方法を、KKCの先輩に教えて頂いたので、慌てることもないが、このために丸一日、作業を中止する結果になってしまった。

そして、第二のトラブルは・・・。
写真には写ってないが、実は担いバネフレームの隙間を確保するために、高さ0.5mmのパイプを担いバネの中央の真鍮線に嵌めていたのだが、フレームに借り付けした所、吊り合い梁が宙に浮いてしまう結果になってしまった。
そこで高さ0.5mmのスペーサーを取り除くことにしたのだが、ガッチリとハンダ付けをしてしまったので、これが思いの外大変な作業だった。

最後の第三のトラブルはと云うと、4個目の担いバネフレームに仮付けする際、担いバネに植え込んでいた0.4mmの真鍮線を根元から折ってしまったこと。

仕方がないので、次の作業は、折れた真鍮線を何とかして取り除くか、改めて担いバネを作るかだが、幸い、予備の担いバネがあるので、それを使って時間を節約しようと思う。

1060製作記(211) 担いバネ – 4

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

吊り合い梁を作成した。

素材は1mm厚の真鍮板で、中央部及び両端部を残して、両面から0.2mm切削した後、三角形の形に切り抜いた。

今回も又一発で上手く出来ず、写真の吊り合い梁は2作目。しかも、写真では分からないが、両面からの切削量が多少均一には出来ず、断面を見ると少々偏っているが、これには眼を瞑ることにした。

写真の右下は、吊り合い梁フレームに固定するための支柱で、実際の構造は全く判らないが、Locomotive Dictionaryの図を参考にして0.8mm厚の真鍮の端材から適当にでっち上げた。この支柱吊り合い梁の固定は、少々凝ってそれぞれに凹みを付け、その凹みが互いに噛み合う様な方法によった。

これで、担いバネ関係の主要なパーツが出来たことになる。残るは、担いバネ吊り合い梁フレームとの連結用のリンク類だが、作るかどうか、この段階では決めかねている。

1060製作記(210) 担いバネ – 3

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

妥協して、このまゝ進めるか?
又々、フライス盤で作り直すか?
改めて、帯板から作るか?
と迷っていたのだが、結局、妥協することにして、工作を進めた。

先ず、半田で一塊にしていた5枚の担いバネをバラバラにした上で、バネ板を表現するために、ハイトゲージを用いて、0.2mm間隔でケガキ線を引いた。

続いて、中央に0.4mmの穴を開け、バネ板を纏めるための帯を厚さ0.2mm、幅 1.0mmの帯板でそれらしく巻き付けて、0.4mmの真鍮線を通して、取り敢えず、担いバネの制作は完了とした。

尚、写真最下段は予備の担いバネで、ケガキ線を引いた段階で、その先の工作はしていない。

次回からは、吊り合い梁の作成に入りたいと思う。

1060製作記(209) 担いバネ – 2

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

早速、担いバネの製作に取り掛かった。
これまでは、担いバネの段々の長さに合わせて切り出した0.2mm厚の帯板を、重ねて貼り合わせて作っていた。
今回も、その積りで図面を描いていたのだが、ふと、フライス盤を使って切削することを思い付いた。

と云う訳で、1.0mm厚の真鍮板を4枚半田付けで貼り合わせた材料を、切削した。
いつもは紛失するリスクを考えて、予備を含めて作るのだが、この時は手抜きをして4個分しか材料を準備していなかった。作る手間は変わらないのに、手抜きをした咎は直ぐに現れて、仕上げをしている際、半田が上手く回っていなかった端の1枚がピーンと飛んで行ってしまった(写真の左側)。
一応は探して見たが、我が工作机は掃除が全く出来ていないため、沢山の切れ端に紛れて見付かる筈もない。

そこで、段々の表現が一部上手く出来ていなかったこともあったので、作り直すことにした。今度は、前回の反省を踏まえて、予備を含めて5枚分の材料を切削した。所が、前作と同じ様に段々の一部がおかしくなってしまった(写真の中央)。

この段階で、フライス盤を使って切削する方法を諦めて、帯板で作ることにして準備を始めたが、もう一度だけフライス盤でやって見ようと、3度目の製作に掛った。
所が、歳のせいか、集中力が続かなくなっているのが原因だろうと思うが、これまで以上に慎重に事を進めた積りだが、はやり1か所、上手く行かなかった(写真の右側)。

妥協して、このまゝ進めるか?
又々、フライス盤で作り直すか?
改めて、帯板から作るか?
迷っている。

1060製作記(208) 担いバネ – 1

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

ブレーキ関係のアッセンブリーをどの様にフレームに固定するかを考えながら、組み立てている際、段取りが違っていることに気が付いた。
つまり、ブレーキ関係のアッセンブリーをネジ止めなどで脱着出来る様にしているのであれば、動輪の担いバネイコライザー(担いバネ関係のアッセンブリー)の組み立てと前後しても、問題はない。しかし、仮にブレーキ関係フレームに半田付けして取り外しが出来ない場合は、担いバネ関係のアッセンブリーの組み立て及び固定を先にしておかなければ、どうにもならなくなる。

現段階では、ブレーキ関係のアッセンブリーの固定方法が決まっていないのだが、どちらにしても、フレームに半田で固定する担いバネ関係のアッセンブリーを先に済ませておくに越したことはない。

と云う訳で、ブレーキ関係の作業は、一旦、中断して、担いバネ関係を先にすることにした。

当初、この担いバネ関係のアッセンブリーについては、動輪の間から見えるシルエットが楽しめれば良いと云った程度の軽い考えで、図面を描いていた。
所が、ブレーキ関係のアッセンブリーでブレーキ・ロッドブレーキ梁の継ぎ方が違っていることに気付き、作り直しをしたことを反省して、Locomotive Dictionaryを引っ張り出してみた。すると、やはり担いバネイコライザーの繋ぎ方や担いバネフレームとの固定方法が違っていた。
と云う訳で、それらしく図面を描き直した。

と云っても、リンク類は極小なので上手く出来る自信はない。最終的にはシルエット重視になるかも知れないが、取り敢えず、この図面に従って工作を進めようと思う。

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