5230製作記(27)

形式5230

8月に入って、とうとうアオリイカ釣りもシーズン・オフに入ってしまった。
最近は、アオリイカよりもエギンガーの数の方が多いんじゃないかと思える位の人気振りで、何処の防波堤も超満員状態が続いていた。そのせいか、小生の釣果は余りパッとしなかった。それでも、地磯に通う様になって自己記録の1.85Kgも揚げたし、まぁ及第点は点けられるシーズンだったと思う。
と云う訳で、前回のブログ更新以来実に4ヶ月振りの鉄模である。
その4ヶ月間は当然釣りに軸足を置いていたので、殆ど鉄模には手を付けられなかったが、たゞ、図面だけは少しずつ描いていた。その図面が完成したと云う訳ではないが、イカ・シーズンに入るまでの間は矢張り工作そのものに手を付けなければ、何時まで経っても完成は覚束ない。
だが、仕掛り中のテンダーは色々と問題もあるので暫くは放っておいて、の方に進むことにした。
所が、たった4ヶ月間工作をしなかっただけなのに、工作机の上はイカ仕様に変わっていて、模型工作には使い難いものになっている。で、鉄模には関係のない釣り関係のものを片付けることから始めなければならない羽目になった。
そして、鉄模再開の口開けはメイン・フレーム。

1mm厚の洋白板にケガキ用の青ニスを塗って見ると、4ヶ月間も放ったらかしにしていたためか、溶液が濃くなり過ぎていて、写真の通りムラムラの状態。ケガキ線がはっきりと見えれば塗りはどんな状態でも実用上は問題ないのだが、出来ればムラなく綺麗に塗りたいものだ。
次いで、動輪軸箱を納める部分の切抜き。
これまでは、2枚の板を張り合わせて左右同時に切抜いていたが、今回は一枚板に背中合わせにケガイた上で、左右別々に切出すことにした。果たして、どちらの方が精度良く出来るだろうか?
久し振りに糸鋸を握るので、無精をして弓に付けっ放しにしておいた歯は捨て、新品をセットしようと取り出して見ると、何とまぁ、真っ赤に錆びている。錆び止めに556でもぶっ掛けて置くんだったと思っても後の祭り。
仕方がないのでその錆びた歯をセットし、普段よりも多目に蝋燭の蝋を塗り込んで慎重に工作を始めた。
錆びのせいで多少切れ味は落ちている様には感じたが、小生如きの腕には何ら問題なくホッとした次第。

5230製作記(26)

形式5230

図面を描いていて大きなチョンボに気が付いた。
テンダーの車輪の径は1/80では11.5mmである筈。
所が、このキットに付属している車輪の径を念の為に測って見ると、先輪と同じサイズの10.5mmしかない。
テンダーの車輪はフレームの陰に隠れてよく見えない上に、比較対照となる先輪とは距離も離れているので、この間違えに気が付く人は殆どいないだろうと思うが・・・・。
敢えてこのままにしておくべきか????
こうしてブログに書いてしまった以上、放っては置けないよナ?・・・・。

5230製作記(25)

形式5230

暫く工作から遠ざかっていたので、久し振りの更新になる。
今、改めて振り返って見ると、何と1月9日の更新が最後。以来、1週間、1週間と工作をせずにいるうちに、3ヶ月間も経ってしまい、つい先日、新年を迎えたばかりだと思っていたが、既に桜も満開を過ぎ様としている。
アァ正に光陰矢のごとし・・・・
問題の5230は、テンダーの車輪をロンビク・イコライザーにどの様に取付けるかで頓挫している。 このまま工作を続けても良いのだが、結局、これまでと同じ様に、どうしようかと眺めて考えて終わってしまう様な気がする。折角、又工作をする気になったのだから、ここは一発気分転換に目先を変えることにした。
気分転換と云っても、罐から手を付けるか、テンダーから手を付けるかの順番の問題でしかないが、テンダーは一先ず置いておいて、罐の方を手掛けることにした。
所が、2800の時も感じたことだが、この鉄模社のエッチング・キットの古典機は16.5mmに合わせてどうも部分部分の大きさを1割程度スケールを変えている様に思える。 結局2800の時はキット付属のパーツを利用したスクラッチに近いものだった。更に、5230の動輪直径はスケール通り換算すると17.1mmだが、キット付属の動輪は17.5mmもある。この辺りもオーバー・スケールの原因かも知れない。
さて、どうするか?
折角のエッチング板を無駄にするのも勿体無い。オーバースケールを承知で工作を進めるか?
しかし、古典機の場合は車体幅が狭いので、余りにもオーバースケールだと雰囲気を損なうことに繋がるし、何のために13mmを採用しているのか解からなくなる。車体幅をスケールに近付けるとキットのキャブ妻板が使えなくなる。とするとリベットを打ち出して自製する以外にない。従って、キャブ側板のリベットも打ち出さなければバランスを崩すことになる・・・。
幸い動輪は直径17mmのD型用のものがある。スポークの数やバランス・ウェイトの形状が違うかも知れないが、キット付属のものにしても大差ないだろう。ここは直径を重視しよう・・・・。
と云うことで、2800の時と同じ道を歩むことになってしまったので、当分、図面引きに終わりそう。

5230製作記(24)

形式5230

2007年になって初めての模型工作。
年末・年始の休みは、曜日の巡り合わせが悪く5日間しかなかった。
休みは短くともその気になれば、工作する時間は充分にあったのだが、釣りの成績が芳しくない状況がズ?ッと続いているため、道楽部屋に入ってもどうしても釣り関係に時間を費やしてしまう。費やした時間に比例して釣れれば何も云うことはないのだが・・・。
昨日の初釣りも結果が出せなかったしナ?!!(涙)
工作事始めに、テンダーの床板を作った。
写真や組立図を見るとこのテンダーの床板は、所謂模型的には2枚貼りの様になっているので、0.6mmの真鍮板と0.2mmの2枚構成とした。この工作は、ベース板となる真鍮と上板となる洋白を夫々の寸法に切出して半田付けするのが、オーソドックスな方法だと思う。が、しかし、これは2枚貼り合せる際の位置決めが案外と面倒である。特に上板の張り出し幅を左右同一に仕上げるのが、少なくとも小生には面倒であった。慎重に位置を決めてズレない様にクランプで挟んでいても、半田付けをする際の力の入れ具合か何かで、ズレていたり・・・と悲しい目に何度も遭って来た。
そこで、今回は真鍮板を所定のサイズに切出し、次いで、洋白板を一回り大き目に切出し半田付けした後、ヤスリで所定の寸法にする方法にして見た。洋白をヤスる際には、ベース板の真鍮との間隔の平行度合いに気を付けながら、ある程度の所まではラフにザッと削り、最終的には、上板の張り出し幅を確保するために0.2mm厚の板をあてがって確認しながらやって見たが、案外簡単に出来た。
その床板にロンビック・イコライザーをセットして見たのが写真である。
イコライザーの動きが解かる様に転地逆様にしている。
ロンビック・イコライザーは対角線上にある対極同士が同じ動きとなり、隣接する2箇所が逆の動きになる。つまり、写真では手前と対角線上の対極が上がり、隣接する2点が下がっている。これで、本当に効果を得られるのかどうか、一抹の不安はあるが、構造から見てこの様な動きになる筈である。⇒間違っていたら、ご指摘下さい。
写真の床板には所々穴埋めした箇所が写っているが、これはフレームを取付けるネジ穴を誤って開けた箇所の補正で、本来であれば床板も作り直す方が良いかも知れない。まぁ、目に見えない部分でもあるし、ここは目を瞑ることにしようと思う。

5230製作記(23)

形式5230

試作したロンビック・イコライザーを補強して本番用とする積りだったが、折角ならばと、当初の計画通り1mm厚の洋白で作り直した。

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イコライザーの車軸受け部分を3mmで穴あけをしてその下を切り落としただけなので、車輪が抜け落ちないため止め板を作る必要があるが、間に合わなかった。
長手のイコライザーの台座は、3mm厚の真鍮板からミーリング・アタッチメントを使って削り出し、自作の1mmネジで固定する。車軸方向のイコライザーも試作ではその中心部分で固定する方法にしていたが、写真のイコライザーの山の頂上部分を床板に軽く接触させる方法にした。

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普通に組み立てただけでは車軸方向のイコラーザーは頂上が下になってしまうので、撮影の為に頂上が上に止まる様、ボンドで仮止めした。
ロンビック・イコライザーとしてはこれで良い筈だが、果たして目論み通りの効果が得られるかどうか?

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