1060製作記(75) シリンダー – 1
2016/06/20
先ず、缶台の部分だが、2mm厚の真鍮板を4枚凸型に切削し半田付けで貼り合せようと考えたが、結局、無垢の端材から削り出した。
問題は、煙室下部との接合面のカーブをどの様に削るかだが、材料を垂直にバイスに咥えて、自作のフライカッターを用いて少しずつ慎重に削った。
これは、1mm、1.4mm、1mm厚の板の貼り合せで表現することにした。
形状そのものは矩形なので、材料の板を1mm厚の捨て板に半田付けをして、フライス盤の送りだけで寸法決めをした。
フライス盤のDRO用のノギスを取り換えたので、以前の様に寸法合わせでイライラとすることはなくなった。工作の精度は別として、精神衛生上は非常に好ましい結果だった。
写真の左側は、参考にした珊瑚の形式900のキットに付属していたもので、右側が小生の作。蒸気室から飛び出している真鍮線は、位置決めのためのもの。