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5230製作記(15)

形式5230


やっと朝晩の気温が下がり、過ごし易くなって来た。
毎年毎年同じことを云っている様だが、今年の夏の暑さは少々異常じゃないかと思う。
暑さが身体中に纏わりついて離れ様とはしなかった日が何日も続いた。 これも温暖化の影響だろうか?
さて、気候も良くなったので少しは工作をしなければ・・・・。
軸箱周りに追加工作をして、それぞれを切り離した。
この段階で、ミスに気が付いた。 あれ程注意をして工作をした筈であるのに・・・。
写真では良く判らないが、暑くてボーッとした頭でいたからか、四角い軸箱のサイズが違っている。
さて、どうしよう???
作り直すのは厄介だし・・・・。
まぁ、目立つ様なら、その時に考えよう。
次いで、板バネの工作に入った。
板バネそのものは、1mm幅の0.2mm厚の帯板を使った。 センターに0.6mm径の穴を空け、所定の寸法に切断したものを夫々4枚作った。
言葉で書くとほんの1?2行で済んでしまうが、これが結構気を使う。
写真に写っている板だけで28枚あり、失敗を含めると40枚近く作ったのではないだろうか。 これを1枚1枚切出しては・・・。
結局3時間程掛かったのではないかと思う。
写真は、1枚1枚の板バネを紛失しない様に、仮止めをしたもので、最も上の(最も長い)バネは未だ作っていない。

5230製作記(14)

形式5230

毎日毎日茹だる様な暑さで、クーラーのない道楽部屋に座っているだけでも汗が噴出して来て、首に巻いたタオルが直ぐにジットリと湿って来る。
こんな状況の中では集中力も続かず・・・・・、只ボーッとして時間は無為に過ぎ、工作は遅々として進まず、鉄模よりも釣りに現をぬかしていた。
今日も、本当は世附川に釣りに行く筈だったが、午前3時半に起きて外に出ると、遠くで太鼓ならぬ雷の音。
こんな天候では、カーボン・ロッドを使うだけに釣りは自殺行為であることは充分解っているが、諦めきれずに車に乗り一寸走った所で、大粒の雨。
これには流石の小生も、マイッタ?!!
引き返して道楽の部屋に戻った所で、雷様の大暴れ。
間断なく空全体が真っ白に光り、続けて窓ガラスがビリビリと響く様な大音響、そして滝の様な雨。
と云う訳で、今日は予定外(?)の工作の日。
この前の更新が7月31日だから約1月半振り。 改めて時間の経つのが早く感じる。
先ず、軸箱の座となる部分である。
作業としては、1mm厚の真鍮板を断面が凸凸状になる様に切削し、その外側部分にボルトを表す0.4mmの穴を千鳥に開けることになる。
凸凸になる様に切削する作業そのものは、ミーリング・アタッチメントで慎重に行えばそれ程難しいものではない。
ポイントは、水平・直角を出す為に、バイスに銜えた真鍮のブロックの側面と天井を切削して、材料をそのブロックにセットして加工をすること位だろう。今回の切削ではエンドミルを使わずに1mm厚のスリワリフライスを使ったが、剛性の低いML-210ではエンドミルがふらつくいて精度が中々出せないが、スリワリフライスは丸鋸の動きなので良い結果が得られた。
次いでボルトの表現のための加工である。
この為に所定の位置に穴を開けた治具を作った。最初は真鍮板にケガいた上でポンチで位置決めの印を付けたが微妙にずれるので、自作のリベット打ち出し器を使った。
それでも、本番の穴開けでは微妙に位置がズレてしまった。
この様なパーツを作る場合、失敗に備えて余分に作ることにしており、写真の一番上に写っているのがその予備にする積りだったものだが、この段階で予備も使ってしまい、以降は失敗が許されない状況となってしまった。
その後、軸箱の製作。
軸箱は8mm厚の真鍮ブロックから、3.4mm X 2.5mm X 25mmを削り出した。 この削り出しも軸箱の座となる部分と同様、ミーリング・アタッチメントにスリワリフライスをセットして行った。 それを4mm長のもの4個に切り分けて、座に半田付けをした。

5230製作記(13)

形式5230

軸箱周りの図面は一応描いた。
描くには描いたが、その製作に手間取っている。
朝晩の通勤電車の中で、工程や方法を頭に描いてシミュレーションをしているのだが、実際にやって見ると、中々上手く出来ずに困っている。こんな部分まで自作しようとしたのが、無謀だったのかも知れない。しかも1個ならずも4個も・・・・。
そんなこんなで、手が中々進まない中、ヤフオクで写真の様なスピーカーを見つけた。
スリー・サイズは52mmX22mmX7.4mmだとのこと(写真左)。
長手方向が52mmでは古典のタンクには無理だろうが、テンダーになら何とか積めるんじゃないかと思い試しに10個程購入した。
送られて来た実物を見ると、フレームはプラスティックなので、削れば何とか45mm程度までは詰められそうである。
この10個の他にメタル・フレームのスピーカーが1個オマケで入っていた(写真右)。こちらの方は長手方向40mmで更に短くなっている。オークションの出品者に尋ねると8個程在庫があるとのことだったので、全部を送って貰った。
スピーカー背面には8Ω・1Wの印字があり、フレームにはR・Lの文字と、取付けに使ったと思われる両面テープの残骸があることから、超小型ステレオかラップ・トップのパソコンから取り外したジャンク部品の様に思える。これが1個300円とは高いか安いか意見が分かれる所だろう。
こうして一挙に19個のミニ・スピーカーの所有者となった訳だが、考えて見れば作った機関車を走らせて楽しむ環境も持っていないのに、サウンド化しても宝の持ち腐れになってしまう惧れが大いにあることに気が付いた(笑)。
所で、現在作成中の5230のテンダーには積めるか?
残念ながら、このテンダーの形状は素直な箱型ではなく凹型になっているため(製作記(10)を参照)、テンダーを追加加工する必要がある。
テンダーのイコライザーをどう処理するか?
その処理方法によってはスピーカーと干渉することになるし・・・・。
またまた、中身の乏しい頭を悩ませなければならなくなった。

5230製作記(12)

形式5230

今日は、工作は全く出来なかった。
と云うのも、テンダーの上回りは皆さんのご助言や励ましによって何とか出来たので、次はテンダーの下回り。
で、今手掛けているのは、かの有名な鉄模社のエッチング・キット。
リーフ・スプリングまでエッチングになっている。
動輪のスプリングの様に車輪の陰になって、シルエットしか見えないのであれば全く問題はないのだが、直接見えるスプリングがエッチングと云うのは、立体感に欠けるし一寸物足りない。
従って、スプリングを自作することにした。
ついでに、軸箱回りも頂いた写真とは少し違っているので、こいつも・・・・。
と云うことで、今日は図面を描いていた。
実際の工作は来週から・・・。
その前にこのテンダーに積むスピーカーを手に入れなければ・・・。
スピーカーの諸元が分からなければ、床板の加工が出来ないし、いっそのことサウンド化は見送るか?

5230製作記(11)

形式5230

先週、九重高原鉄道の平尾さんからご指摘を頂いた衝立の縁取りを付けた。
最初は衝立を半田付けしたままの状態で縁取りを付けようとしたが、なかなか固定が上手く出来ず、結局ミニ・バーナーで熱して衝立を取り外してから行った。
縁取りそのものは、1mmX0.2mmの真鍮の帯材で衝立の外周に沿って半田付けした後、ヤスリで幅が0.8mm程度になる様に整えた。
横着を決め込んでいたのだが、こうして付けて見ると、成る程、一層らしく見える。
平尾社長にお礼を云わねばならない。
そして、長岡京市のK氏より、追加の情報を頂いた。
金田茂裕氏の『日本最初の機関車群』の巻末に解説があって、このテンダーの『「給水口は・・・左外側で防風板の後の位置に置かれた」と、給水口は左側「だけ」にあったかのように読める書き方をされている』とのこと。
K氏は氏の見解として「私には左側だけなのか、左右にあったのかの判断根拠となるべき材料はありません。しかし、もし右側に無かったら、機関庫の給水設備にも影響が出そうに思いますので、右側にも給水口があったという想像には変わりありません。」と述べられている。
さて、どうするか????
左右対称にあれば据わりも良いだろう。
ただ、面白みには欠けるよナァ。
元々、不精な小生がこんなことを云うのは何だが・・・。
と云うことで、小生は金田説を採用し、給水口は前方左側1箇所にした.。
(写真では良く見えないが、既に右側の給水口は取り外してある。)
両氏には、小生の取るに足りないブログを見て頂き、貴重な情報を寄せて頂いたり、又、無精癖を正すべく鋭いご指摘を頂いたりと、本当に有難く、この場を借りて、心からお礼を申し上げる次第。

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