※ カテゴリー別アーカイブ:形式5230 ※

5230製作記(35)

形式5230


シリンダー部分の工作に入った。
いつもそうなのだが、道楽部屋に入っても中々工作には手が付けられないでいる。一旦手を付けると後は集中出来るのだが、手を付ける迄のIdleTimeが長い。ために、工作が進まない。

実は、朝晩の通勤電車の中で工作の段取りを考えて頭の中でシュミレーションをして、休みの日に実行に移すのがパターン化している。尤も、帰りの通勤電車では転寝をしていることが多いので、実働は朝の通勤時間帯だけかも知れないが、何れにしても、多い少ないはあるにしろ、工作の段取りを考えている時間帯がある。
しかし、毎年、今頃の時期には出張があって、中々頭を工作に向けることが出来ないのが一因だろうと思う。

シリンダーブロックの前後の妻板は0.6mmを貼り合せてから切抜いた。
シリンダーの外周に当る円弧部分は、径6.4mmにまで切削した真鍮棒を輪切りにしてワッシャーを作り、このワッシャーを治具にして慎重に工作を進めた。この妻板に0.3mmのシリンダーカバーを貼り付ければシリンダーの径は7.0mmになる。
前後の妻板は、7.8mmに切り揃えた径3mmの真鍮棒をスペーサーにして位置決めをした。実際には、スペーサーは2mm径の穴の3mm径のパイプを使い、そのパイプに1mm径の穴の2mm径のパイプを通し、妻板のシリンダー中心にあけた2mm径の穴を介して固定した。

シリンダー蓋は、6.5mm径にまで切削した真鍮棒に0.4mmの穴を12個あけて輪切りにしたもの。この穴あけは8mm程度の深さに達しているので無理は禁物で、何度も歯を上下させて切り粉を丁寧に取り除きして騙し騙ししなければならないのだが、10個まであけた時にチョット我慢が足りずにドリル歯を折ってしまった。しかもその歯が残ってしまったものだから、こいつはパー。同じ作業を2度も行わなくてはならなかった。

5230製作記(34)

形式5230


予定通り、メインフレームを作り直した。
前回は背開き方式で上下対称にしてケガいたが、今回は普通の方法に戻して1mmの洋白板を貼り合せた上、動輪の間で存在感を見せているイコライザーもフレームと一体で作ることにした。そのために2mm厚の硬い洋白板を非常に複雑な形状に切出すことになり、糸鋸の歯を何本も折ってしまった。

まぁ、それでも満足出来るものになったので、取り敢えずは気分良く次の作業に掛かれる。

今回作り直したメインフレームを先週までに作っておいたギア・ケースやイコライザーと並べたものと、組み立てたものがこれ。
イコライザーを固定する真鍮のブロックにネジが切ってあるのが見えるが、これはブロックを貫通しているネジ穴で、実際にはフレームの裏側からネジ止めしている。

5230製作記(33)

形式5230


イコライザーを作成した。本体は0.5mm厚の洋白を使用し、支点と軸箱との接点には3mm径の真鍮線を使用している。
この構造は27に採用したものだが、キモは軸箱との接点に3mm線を使用していることある。詰まり、車高を微調整するのに便利な構造で、例えば車高を0.5mm下げる場合は、この3mm径を4mm径に交換するだけで済む。また、この交換を容易にするために1mm径の穴を通してパイプ状にしているので位置決めにも狂いが生じない。
まぁ、工作精度の極めて良くない小生ならではのもので、先輩諸兄には参考にならないとは思うが・・・。

写真に写っている細長い板状のものは、フレーム幅に切出した1mm板で、小生は最初にこの様な板を切出しておいて、必要になる都度適当な長さに切り分けて使っている。写真は長いまゝの状態だが実際にはその上のイコライザーを取り付けるブロック長に合わせて切り、フレームの下辺に半田付けする。

と云うことで、フレームに半田付けをしようとフレームを良く見ると、切り口が何となく甘くてシャープさに欠ける様に思えて仕方がなくなってしまった。この頃の蒸気のフレームは凸凹した部分があり複雑な形状なのだが、特に凸凹の角のRの部分と直線の繋がり具合がなっていない。このまゝ目を瞑って先に進んでも良いのだが・・・・。
一歩進んで二歩下がってばかりだから、工作が少しも進まないのは解っているのだけれど、フレームを作り直して見ることにした。

5230製作記(32)

形式5230


仕事の帰りに横浜のIMONに立ち寄ってギアを買い求めて来た。ここは店内も綺麗で気持ちが良いし、何よりも品揃えが豊富なので非常に助かる。この店がオープンしてから、鶴見のはやぶさにはトンと行かなくなってしまった。
さて、初めて手掛けたこのギアケースが上手く機能するか?
それを検証するためには、動輪の車軸に39枚歯の左ヘリカルを嵌め込み、ウォームを組み込んだモーターをセットし・・・・・・、何のことはない、結局動輪の改軌に手を付けなくてはならなくなった。
小生は13mmを採用しているので動輪の改軌は避けて通れない所であるが、実を云うと、全くもって自信がない。と云っても過去の経験は2800の時の1度だけなので、それ程大袈裟に云うことはないのだが、折角頂いた15.5mmの動輪を見事にお釈迦にしてしまった。結局、2800にはB-6用の動輪を穿かせて誤魔化している。それ以来の改軌である。
今回は、昨年5月に作っておいた動輪の位相合わせ治具を使った。結論を云うと、今度はフレも僅かで何とかなったのではないかと思う。
しかし、それよりも難しかったのは車軸の作成である。少し柔らかくて不安もあったが、今回は3mm径の洋白丸棒を使って見た。16.5mm長に切り揃えた車軸の両端を動輪の軸穴径に合わせて2.55mmに切削するのだが、これが意外に難しい。案の定、嫌気性の接着剤で誤魔化すことになってしまった。
小生が所属しているクラブの結縁氏は、ローレットで刻みを付けてから圧入されている様であるので、次回はその方法を試して見ようと思う。
そうこうして、何とか形になったのが写真の動輪2軸。通電して見ると、最初こそ引っ掛かりがあったがフル電圧を掛けてビュンビュン廻している内に、スムーズに回転する様になった。

5230製作記(31)

形式5230


使うギアの仕様がきまったので、ギアケースの部分だけ別の図面を描いた後、1mm厚の真鍮板を切出した。
実は、図面を描いた後に横濱鐵道の中村氏のHPを拝見して気が付いたのだが、今後のメインテナンスのことを考えると、中村氏の様に組立て式ギアケースにすべきであったかも知れない。だが、再度図面を書き直すのも面倒なので、半田付けで組立てた。
もう一つ云えば、この時点ではギアは未だ手に入れていなかったので、その後にしようと思っていたが、切出してしまったので駄目元で半田付けしてしまった。果たして、組み直さなくても良いかどうか、来週には判ることになる。

« 古い記事 新しい記事 »