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1060製作記(107) ボイラー – 3

フル・スクラッチ ボイラー 形式1060

ボイラーに固定する煙突蒸気溜め等のネジ穴の位置決めをどうするか?

色々と考えた末、ボイラーに罫書くことをせずに、フライス盤のXYテーブルを利用してネジ穴の位置を決め、エンドミルで開けることを思い付いた。

そこで、冶具とは云えない簡単なものだが、3mm厚のアルミ板の端材を用いてパイプの内径にピッタリの円盤をML-210で削り出し、その円盤の中心を通る十字線を罫書き、パイプに嵌めこんだ。
そして、フライス盤のXYテーブルに固定したバイスにパイプを咥え、テーブルに立てたスコヤに、この円盤の罫書き線を合わせれば、垂直(Z軸)は確保出来る。
云うまでもないが、X軸、Y軸についてはフライス盤の送りを利用して位置決めをすることになる。

ハンドレール・ノブについても同様で・・・・・・・。

とここまで書いて、又々、ミスをしていることに気が付いた。

写真に写っている円盤上部の水平線は、ハンドレール・ノブ位置(高さ)を示す罫書き線だが、この線も中心を通す必要がある。
つまり、ハンドレール・ノブ用の穴を開ける際は、パイプをぐるりと回転させ、この線を垂直にすることを想定していた。にも拘わらず、罫書くことを忘れていた(大汗) 
この状態で改めて中心を通る線を罫書くのは難しいので、冶具を作り直さなければ・・・・・。

尚、実際に冶具の円盤を作る手順は、上に書いた手順とは異なり、十字線の罫書きを先にした上で、その交点を中心にして円盤状に切削した。

(追記)
冶具の作り直しは面倒臭いので、中心線を罫書く良い方法はないかと『円筒 端面 中心線 罫書き』で検索した所、『機械設計のための基礎製図』の第2章にその方法が掲載されていた。
早速、その方法を採用させて頂き、今回は作り直することはせずに済ませた。