※ 月別アーカイブ:11月2015 ※

1060製作記(41) 弁装置 – 14

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

前回の更新から随分と時間が経ってしまったが、相変わらず弁装置の段階から先に進めないでいる。

実は2週間前の15日に開催された所属している鉄道模型クラブのKKCの総会に出席して、先輩諸氏にスチーブンソン式弁装置の組み込み方法について、色々とご意見・アイデアを頂戴して来た。

その結果を纏めると、
1)やはり弁装置部分はユニット化する方が良い。
2)偏心棒で連結されている動輪弁装置の分離は無理だろう。
3)弁装置の塗装は、塗料で固着する惧れがある。従って、黒染めが良い。
とのこと。

と云う訳で、先ずユニット化に取り掛かった。
構造は、弁装置を小さなサブ・フレームに組み込んで弁装置ユニットとし、そのユニットをメイン・フレームに0.5mmのネジで留めると云うものにした。サブ・フレームは0.5mm厚の洋白で作り、その厚みだけ弁装置逆転装置の取り付け位置を下げる様に、台座の高さを削って辻褄を合わせた。

ここまでは比較的順調に工作は進んだ。しかし、メイン・フレームに開けたユニットを取り付けるための0.5mmのネジ穴の位置が僅かにズレてしまった。そのままでは弁装置ユニットが斜めになってしまうので、メイン・フレームのフロント部分だけを作り直した。

1060-032そして、今日、弁装置ユニット動輪を仮組して様子を確かめようとしたが、これが又大変な作業で、結局、上手く組立てられずに終わってしまった(大汗)

その原因は、偏心棒の位置がズレてしまうことにあって、最終的には4本の偏心棒動輪の軸にセットしなければならないのだが、1本目は上手く出来ても隣りの偏心棒をセットする際に、折角セット出来た最初の偏心棒がズレて外れてしまうと云った、まるでモグラ叩き状態に陥ってしまう始末。

そこで、軸箱偏心棒の間、偏心棒偏心棒の間にスリーブを噛ませて、偏心棒の左右の動きを制限して見ようと思う。

どちらにしても、工作の腕もないのに、よりによってスティーブンソン式弁装置の可動化などと、身の程知らずとはこのことで、この様に難しいことは、もっと腕を磨いてからにすべきであったと、少々後悔している次第

1060製作記(40) 弁装置 – 13

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

1060の図面を描いている3D-CADのDesignSparkMechanical(以下、DSM)にトラブルが発生して、折角描いた図面を見ることが出来ずになってしまった。

最初のトラブルは9月2日に生じ、その後販売元とすったもんだとやり取りした結果、やっと10月13日に解決。ヤレヤレと思っていたら11月4日再度同じ様なトラブル・・・・。
DSM単体で使用している分には全く問題はないが、有償の拡張モジュールを導入して以来、ライセンス認証の関係のトラブル続き。

と云ったDSMのトラブル対応で、工作が進まなかった・・は、云い訳か?

 

1060-031弁装置逆転装置の台座をS0.5のネジでフレームに固定出来た所で、弁装置を組み込んで見ようとした。

しかし、関節の多いこの様なパーツをスムーズに組み込むことが何と難しいことか!

中々位置が決まらない。位置が決まったと思ったら、関節の所であらぬ方向に曲がっているし、あちらを立てればこちらが立たず状態・・・。
結局、左右両方を組み込むことは諦めて、取り敢えず片方だけを組み込んだ状態で写真を撮ったが、こんな調子では、この先、何度となくしなければならない分解・組み立てが思いやられる

逆転装置弁装置だけを組み込んだ状態でモジュール化・ユニット化した上で、そのモジュールをフレームに取り付けることを考えなければ、どうしようもないだろう!!!

1060製作記(39) 弁装置 – 12

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

S0.6用のダイス保持冶具を作ろうと考えていた時、フト閃いたことがある。

つまり、偏心棒加減リンクはピンで結合して、分解は出来ない構造を考えていたが、S0.5のネジを使えば分解組み立てが可能になるのではないか?
幸い、連結するピンの太さは0.4mmを想定していたので、S0.5のタップを立てるには、下穴としてそのまゝ利用することが出来る筈なので、フレームに手を付ける必要はなさそう。

一方、やって見る前からこんなことを云い出すのは・・・・?だが、冶具を作ったとしても、ダイスを使ってS0.6のネジを切るのは、小生にはとても無理だろう。
更に、何故S0.6を採用しようとしたのか、今になって見ると理由が定かではなく汗顔の至りだが、誠に浅はかな考えと云わざるを得ず、当初からS0.5を考えるべきだった。S0.5であれば偏心棒加減リンクの結合にも使えるし、S0.6のネジを使おうと考えた個所をS0.5のネジに置き換えても、何ら強度的な問題は生じない筈。

また、森井さんに教えて頂いた販売店から購入するとすれば、1本当たり40円程度で手に入れることが出来る。40円が高いかどうかについては、色々と考え方があるが、四苦八苦してネジを切ったとしても、頭の部分の工作を考えると、決して高くはないのではないか・・・・。

等々・・・・・。

何だかんだと考えたが、結局、S0.6のタップやダイスは無駄になるが、S0.5を採用しネジは購入する方が良いだろうとの結論に達し、方針変更!!

そして、先月の25日に注文しておいた、S0.5のネジとタップが到着したので、早速使ってみた。

先ず試しに、0.6mm厚の真鍮の端材に0.4mmの下穴を開けて、タップは垂直に気を付けながら、タップハンドルを使わずに手回しで慎重に立てたが、素材が柔らかいためか、簡単に立てることが出来た。
ただ、心配なのは下穴のサイズで、0.4mmでは大き過ぎるのではないか?と云って、0.3mmでは小さ過ぎる様にも思える。この辺りは素材の硬さで考えるべきかも知れないが、もう少し勉強する必要がある。

1060-030取り敢えず0.4mmの下穴でタップを立てることが出来ることを確認したので、弁装置逆転装置を支える台座にS0.5のタップを立ててフレームにネジ止めして見た。

左右1本ずつ、合計4本のネジだがネジ穴を探すのが、思いの外難物で下手をするとネジ山を飛ばしてしまいそう。
分解組み立てのことを考えれば、何か対策を立てる必要があると思った次第。