※ カテゴリー別アーカイブ:道具・冶具等 ※

1060製作記(155) スライドバー(1)

スライドバー フル・スクラッチ 形式1060 道具・冶具等

スプラッシャー砂巻き管を半田付けしている際には、気が付かなかったのだが、色々と工作を進めている内に、スライドバーの半田が緩んだのか、変な力が加わったのか、平行が崩れてしまっていることに気が付いた。

この様な事故を防ぐためにも、工作の対象物には余分な物は付けずに、この場合はシリンダー・ブロックだが、取り外して工作を進めるべきだった。
頭では解っているのだが、どうも無精者の性で、この時も手間を惜しみシリンダー・ブロックを取り付けたまゝの状態で、出来るだけシリンダー・ブロックには余計な力が掛からない様に注意をしていた筈だが、見事に歪めてしまっていた。

この他にも、フレーム火室の間に隙間が出来ていたり・・・・。

こうして色々と気に入らない点が出て来てしまっては、工作を進める気にならず、1日経ち、1週間経ち、1ヶ月経ちしている内に間隔は徐々に広くなり、そうなっては、益々半田ごてに手を伸ばす気にもならず、悪循環に陥っていた。

そして、新年の挨拶に湘南鉄道模型クラブの運転会にS氏を訪ね元気なご様子を拝見し、このまゝではイカン。何とかしなくては
と思いはしたが、中々重い腰は上がらず・・・・・・。

 

工作の再開に当たって、工作感を取り戻すためのリハビリに、先ず、スライドバーの平行度を矯正するための冶具を作ることにした。

そのために、約半年ぶりに3D CADのDSMで図面を描いてみた。

1060製作記(141) 煙突・ドーム – 6

フル・スクラッチ 形式1060 道具・冶具等

ドームの裾の整形が上手く出来ず、暗礁に乗り上げ二進も三進も行かなくなってしまい、釣りにばかり精を出している内に、年も改まり・・・・。

と云う訳で、新年の挨拶に湘南鉄道模型クラブの運転会に伺ってSNさんに裾の整形方法をお訊ねした所、ヤスリでやっておられるとのこと。

その際、SNさんから、これまでの作品はどうしていたのかとの質問を頂いた。
これまで、小生が採っていた方法は、ドームの裾部分を薄く中繰りをして、焼き鈍しをした上でプレスすることだった。この方法では、ドームの高さがスケール通りには仕上がらないことが多いが、正直な所を云うと、これまでは、多少の寸法違いがあっても、全体的な雰囲気が損なわれていなければ、それで良いと考えていた。
所が、一昨年かその前のKKCの総会の際、TMS誌に何度も素晴らしい作品を発表されているTKDさん誤差の許容範囲を0.05mmにしていると仰っているのが記憶の底に残っていて、今回の1060形では、その0.05nmmの誤差を目標に着手した経緯がある。
となると、これまでの様な好い加減な方法では、到底無理な相談なので、別の工作方法を考えた結果、冒頭の様に暗礁に乗り上げてしまったと云う次第。

ヤスリで整形する方法は、確か、横濱鐡道NKMRさんも採用されていると伺った記憶がある。鉄道模型のベテランのお二人も色々と考え試された挙句、この方法に落ち着いた筈で、そう考えると、小生の様な駆け出しが良い方法を考え出せることなどある訳がない。

そこで、お二人に倣ってヤスリを使う方法で再度挑戦することにした。

言葉でその手順を説明するのは、難しいが、何れにせよドームを正面から見た場合のボイラーとの接点のカーブは、ドームに加工する真鍮棒の端面をFlyCutterでボイラーの径に合わせって、切削することになる。

そのためには、FlyCutterが必要になるが、生憎、小生はボイラー径の18mmを切削出来る小さなFlyCutterを持ち合わせていない。

そこで、FlyCutterを自作することにした。

本体の材料は、快削鋼の端材でシャンクの径を10mm、バイトを咥える部分を12mmにした。

バイトは折れたエンドミルでシャンク径は4mm。刃先はグラインダーで適当に削った。

これで試しに真鍮の端材を切削した所、問題がなかったので、次回は、ドームの裾繰りに取り掛かろうと思う。

(追伸)
ドームの裾が上手く出来ず暗礁に乗り上げてしまったことは、昨年の11月20日のブログに記した通りだが、そのブログにゆうえんさんがコメントを寄せて頂いていたことに、今の今まで全く気が付かず、大変失礼なことをしてしまった。

本当に申し訳のないことをしてしまい、心からお詫び申し上げたいと思います。
これに懲りずに色々なご助言を頂ければと、お願い致します。

1060製作記(38) 弁装置 – 11

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060 道具・冶具等

1060-029Monotaroに注文しておいた0.6mmのタップダイスが大きな段ボールに入れられて到着した(写真は、入っていた段ボール箱の上にタップダイスを置いて撮影したもの)。

早速、作業に掛かろうと思ったが、ダイスの小さいこと。測って見ると直径6mmしかなく、手持ちの1mmのダイスに比べて遥かに小さく、形状も違っている。
改めてMonotaroの商品説明や写真を見直してみたが、間違ったものを送って来てはおらず、単に小生が見ていなかっただけ(汗)

森井さんが仰っていた通り、どうも、このダイス時計用ダイスと云うのだろう。

兎に角、折角買ったのだから一度はトライして見る必要があるが、しかし、この小さなダイスの保持はどの様にすれば・・・・・

設備投資(フライス盤-4)

道具・冶具等

鉄道模型に直接関係しないことなので、本来はここに書くべきことではないと思うが、ことの行き掛かり上この鉄道模型の部屋に書かせて頂く。

ことの経緯は、小生のブログの設備投資(フライス盤-3)をご参照願いたいが、今回はその顛末。

出品者のnaniwa194さんから丁寧な連絡を頂いたので、6月29日に宅急便でコレット10個全てを返送させて貰った。運賃は、 naniwa194さんからの申し出があったので、着払いとさせて頂き、又、前回のブログに書いた様に多かれ少なかれ全てのコレットにフレがあったので、取り敢えず全てを遅らせて貰った。

7月4日、naniwa194さんから、検査した結果6mm9mmフレが大きく交換の対象になると連絡があり、交換品と共に本日(7日)に受け取った。

しかし、ことの発端となった10mmが交換対象にならなかったのは、誠に意外な結果。
と云うのも、小生は10mmを使用する機会が最も多く、今回、初めて使用したのが10個セットの中で最も大きい10mmのコレットで、そのコレットを介してセットしたチャックに咥えたドリルの刃先が目視でも判る程フレが大きかった。
そこで、念のため他もチェックした結果、naniwa194さんから購入したコレット・セットは使用出来ないと思った次第。

naniwa194さんは、彼なりに誠意ある対応をしてくれたと思うのだが、この10mmをとっても、これから先は水掛け論になってしまうだろう・・・・。

ある程度の精度を要求する機械等を調達する場合、特に趣味で使う場合は出せる額に限度があるために、コストを安く上げることについ目を取られてしまい、その裏側にある精度のバラツキを忘れ勝ちになることが多い。小生等はその典型的な例で、今回は安く上げる積りが非常に高い買い物になってしまった
その昔、日本製品は、安かろう悪かろうと云われていた時代があった。今では、中国製品にこそそう云うべきだろうと改めて思い知った。

設備投資(フライス盤-3)

道具・冶具等

待望のFM-80E(A)の搬入は先月末の30日だったが、本体が予算を大幅に超過したので、バイスやコレット・チャック等の付属品の購入は全くしなかった。
と云うのも、チャック類を除いて、ML-210に取り付けているミーリング・アタッチメントで使用していたものが流用出来るだろうから、慌てて購入することも無かろうとの判断だった。

しかし、チャックだけはFM-80に合うものがなければ、刃物が使えない。
そこで、某オークション・サイトを徘徊してERコレット・セット激安価格で出品されているのを見付けた。セットの内容は、コレットチャック、コレット10個、工具で、コレットのサイズは1~10mmまで1mm刻み。この内容で8,800円とのこと。
ERコレットと云えば、喉から手が出る程欲しかったコレットだが、ミーリング・アタッチメントを使う程度の工作には勿体無いと買わずに済ませていた。しかし、メーカー製のERコレットは1個で3,000~5,000円もするのが相場なのに、そんなコレットがセットで9,000円程度。しかも、チャックや工具込みの値段なので、コレットだけでは6,000円程度だろう。だとすると1個600円・・・・・。
ここまで安いのでは中国製のバッタモンであろうことは、容易に想像出来たが、ERコレットと称している以上、ソコソコならば使えるだろうと根拠のない判断をしてしまった。
本来であれば、ここで自分に都合の良い判断をせず冷静になるべきだったが、余りの安さに我を忘れて思わずポチッとしてしまったと云う訳(大汗)

実は、このセットはFM-80本体よりも早く手許に届いていて、5月26日のブログに載せた写真の下半分に写っているコレットなのだが、先日、その内のサイズ10mmを使ってML-210用のドリルチャックをセットして、回してみた・・・・・。すると、ドリルの刃先が震えている
初めて使う機械だけに、セットの仕方が悪かったのかも知れないと思い、何度かセットし直してみたが、結果は同じ。

Colletまさか、コレットそのものに原因があるとは思いもしなかったが、念の為にチャックから取り外して、裏を見ると・・・。
肉眼でも判る程、偏芯しているではないか。

写真では判り辛いかも知れないが、中央に開いているべき10mmの孔が、13:30の方向にズレている。
そこで、ダイヤル・ゲージを使ってチェックした所、針が振り切れる程。念のため、他の9個もチェックしてみたが、多い少ないはあるにしろ全てフレが出ており、愕然とした。

因みに、このセットの出品者はnaniwa194と称する人物で、評価良好は1255、悪いは0で高スコアを記録されているが、この人物と取引をする際は、充分注意が必要であると思った次第。

(追記:2015/06/22)
驚いたことに、今朝、出品者のnaniwa194さんから連絡を頂いた。
色々とお書きになっているが、要するに、オークションの商品説明に、ノークレーム・ノーリターンと書いているが、不良品には誠意を持って対応しているので、送り返して貰いたいと云うもので、その書きっぷりから、所謂、悪い人物ではなさそうな印象を持った。

と云う訳で、メーカー製品を大枚叩いて別途購入してしまった後なので、今更の感が強いが、取り敢えず問題のコレットを送ろうと思っている。

« 古い記事