※ 月別アーカイブ:3月2018 ※

1060製作記(145) サンド・ボックス – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

サンド・ボックスの投入口の蓋を作った。

形式1060をスクラッチしようと思う切っ掛けとなったTrain誌1993-4,No.220に掲載されている図面では、サンド・ボックスの投入口の蓋は、正面から見て左側に1個だけ設置されている様に描かれている。
しかし、資料の写真では、どうも左右に2個ある様に見えて仕方がない。

次に、蓋の形。
生憎、手持ちの写真はどれも下から見上げたアングルになっているので、蓋の形状が円形、楕円形、それとも四角形になっているのかさっぱり判らない。

資料でハッキリと判らない以上、そこは想像に頼る以外ないが、蒸気機関車に関する知識をさっぱり持ち合わせていない小生が想像するにも限界がある。
色々と考えたが、資料もなければ知識もない以上正解に辿り着くことなど出来る訳がない。

と云う訳で、開き直って、数については、自身の目を信用することにして2個作ることにし、又、形状についてはサンド・ボックスの形状に合わせて四角形にすることにした。

実際の工作に当たっては、最初は、0.2mmと0.6mm厚の真鍮板を半田付けして、蓋の鍔を表現する積りで、材料の切り出しをしたが、加工している途中で、ピンと飛ばしてしまった。小さなパーツを紛失することは、毎度のことなので、いつもは予備も作っているのだが、この時は、そうすることをサボっていた。
そこで、否応もなく作り直さなければならなくなったが、今度は、0.8mmの真鍮板からフライス盤で削り出して鍔を表現することにした。

そうして、何とか作ったのが写真の4個。必要個数は2個なので残り2個は予備。
尚、中心には0.5mmの位置決めのため穴を開けているが、サンド・ボック本体に半田付けをした後、埋めて面一にすることにしている。

1060製作記(144) サンド・ボックス – 1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

スチーム・ドームサンド・ドームの裾の具合が、どうしても気に入らず、と云って又々作り直す気にもなれず、暫し放置プレイ。

何とか、諦めがついた所で、サンド・ボックスの製作に取り掛かった。
このサンド・ボックスはタンク機に改造された時に増設されたものの様で、ある意味で独特な四角い形をしている。

最初は、0.4mm厚の真鍮板で組み立てようと考え、切り出した妻板と側板を半田付けした所で、こんなに小さなものを、半田で正確に直方体に組み立てるのは至難の業であることに思い至り、真鍮のブロックで作ることに方針を変更。
その際、側板に出ているリブをどうするかを色々と考えた結果、ブロックにフライス盤で溝を掘り、その溝に嵌め込む構造にすることにした。そのためには0.3mm厚のカッターが必要だが、生憎、手許に持っているカッターの最も薄いものは0.4mm。そこで、リブの厚みを0.4mmにしようかとも思ったが、ふと、PROXXONミニサーキュラーソーを改造した際に予備に購入しておいたカッターがあることを思い出し、念のため、厚みを測って見る何と0.3mm。

と云う訳でこのカッターを使うことにしたが、残念ながらカッターの中心の穴の径に合うアーバーを持っていないので、先ずこれを作成をした

そして、出来上がったフライスカッターで、サンド・ボックスの本体の工作を終わった。