※ 月別アーカイブ:6月2016 ※

1060製作記(77) シリンダー – 3

シリンダー フル・スクラッチ 形式1060

1060-071缶台と煙室の接合部分を作り直した。

前作の轍を踏まない様に中央の三つの穴は所定の半径で曲げた後、そのカーブの形を崩さない様に、0.4mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmと錐のサイズを順次大きくして穴を開けた。

出来上がったシリンダー周りフレームにネジ止めしたのがこの写真。
こうして徐々に形になって行く作品を眺めるのも嬉しいものだと、改めて思った次第。

シリンダー周りが一段落したので、次はスライド・バーの作成に移ろうと思う。

1060製作記(76) シリンダー – 2

シリンダー フル・スクラッチ 形式1060

1060-069造り溜めていたパーツを半田付けして漸くシリンダー周りの形が出来て来た。

実は、昨夜ここまで出来た所でテーブルの上に置いて眺めていて、シリンダーその物が左右水平についておらず、そのために片方を抑えると片方が軽く浮上がって、コトコトと音がすることに気が付いた。

目視ではあるが0.3mm程の差がある様だ。
これまでの小生であれば、この程度は誤差の内とばかりに次のステップに進んでいたことだろう。今回もそうしようと一瞬思った。が、しかし、それでは小生の作品に進歩はない。

と云う訳で、今日一日を費やして調整した。その結果、ほゞ差は皆無となってOK。

そこで、次のステップである缶台と煙室の接合部分を製作した。
1060-070工作そのものは難しいものではないので、最近は罫書くこともなくフライス盤のテーブルの送りだけで切り抜いている。
これも、0.4mmの真鍮板を捨て板に半田付けをして然るべき所にボルトを表現する真鍮線を植え込むための穴を開け・・・た。

しかし、ここでお馴染みのチョンボで、真鍮線の植え込み用の穴の位置を間違えてしまい、真鍮線が邪魔になって缶台にセット出来ない。加えて、中央にある三つの1.4mmの穴を開けた後に曲げたので、カーブも綺麗に出来ていない。

と云う訳で、次はこの部分の作り直し。

1060製作記(75) シリンダー – 1

シリンダー フル・スクラッチ 形式1060

1060-067シリンダー周りの工作に入った。

先ず、缶台の部分だが、2mm厚の真鍮板を4枚凸型に切削し半田付けで貼り合せようと考えたが、結局、無垢の端材から削り出した。

問題は、煙室下部との接合面のカーブをどの様に削るかだが、材料を垂直にバイスに咥えて、自作のフライカッターを用いて少しずつ慎重に削った。

1060-068続いて、蒸気室

これは、1mm、1.4mm、1mm厚の板の貼り合せで表現することにした。

形状そのものは矩形なので、材料の板を1mm厚の捨て板に半田付けをして、フライス盤の送りだけで寸法決めをした。
フライス盤のDRO用のノギスを取り換えたので、以前の様に寸法合わせでイライラとすることはなくなった。工作の精度は別として、精神衛生上は非常に好ましい結果だった。

写真の左側は、参考にした珊瑚形式900のキットに付属していたもので、右側が小生の作。蒸気室から飛び出している真鍮線は、位置決めのためのもの。

1060製作記(74) 先・従台車 – 7

フル・スクラッチ 先・従台車 形式1060

従台車のフレームに打ったピンの位置がズレているのをどの様に修正するか?

本来であればフレームを作り直さなければならないが、今回は(も)、小生得意の現物合わせ、つまり、梁の脚の位置をズラせて半田付けをし直すことにした。

小さなパーツの半田付けをし直すのは、他に熱が回ってバラバラになって、苦労することが多いのだが、今回は意外にも一発でOK。

車輪を嵌め込んで少し調整を加えただけで、軽く回転する様になったので、先に作ってあった動輪をセットしたフレームに先・従台車を然るべき個所に置いて様子を見てみたのが、この写真。

1060-066自画自賛ではないが、何となく雰囲気が出て来た様な・・・・・。

次の工作は、シリンダー及びその周辺に掛かろうと思う。

1060製作記(73) 先・従台車 – 6

フル・スクラッチ 先・従台車 形式1060

フライス盤FM80E(A)のDROに使用していたMonotaroブランドのノギスが気に入らなくて、シンワ測定のノギスに交換する作業などをしていたため、鉄道模型の方にまで手が回らくて、2週間振りの更新・・・。

その冒頭から余り書きたくはないことだが、又もや大失敗をやらかしてしまった

工作の精度が低いため、従・先台車の幅が予定より0.4mm程広くなってしまって、対策が必要となったことは、前回のブログに書いた通り。

どうするか考えたが、どうせなら納得出来るものをと全てを作り直そうと図面を描き直した所で、DROのノギスの交換作業に入った訳だが、その作業が終わった時には、細かいパーツの寄せ集めのフレームを改めて新調する気持ちが失せてしまった。
そこで、最低限の作業として、幅を詰めた梁を作り直すことに方針変更。

梁の作り直しは、1mm厚の捨て板に材料となる0.8mmの真鍮板を半田付けしてFM80E(A)を用いて切削する方法で行った。しかし、ここでも小さな失敗が二つ。
一つは、材料と捨て板の半田付けが甘く、作業中に半田が剥がれて材料が動いてしまったこと。二つ目は、DROに使ったノギスの取り付け方法が緩くて、テーブルの動きとデータの表示にズレが出来てしまったこと。
結局、梁の作り直しだけでも、同じ作業を三回も行う羽目になってしまった。

1060-065何とか、切り出した梁のパーツを半田付けで組み上げて従・先台車を組み立てた所・・・・。

先台車(写真の左側)は、多少の調整は要したが、何とか様になった。
所が写真の右側の従台車は、車軸が斜めになってしまって、どうしようもない。
原因を色々と探って見たが理由が解らず困ったが、フト、フレームだけを車軸が直角になる様に嵌め込んで見た所、原因は明らかに・・・。
どう云う訳か、左右のフレームの中心に打ったピンの位置が、0.5mm程前後にズレてしまっている(大汗)

原因は判明したが、それをどの様に解決するか?
オーソドックスには作り直しとなるが・・・・・・・。

所で、梁とフレームの結合方法を変更したので、その点を覚書として書いておく。
前回までは、フレーム側に1.4mmのタップを立て、梁側から1.4mmのネジ止めすることにしていた。その際、1.4mmのネジを作る訳だが、緩過ぎず堅過ぎず丁度良い所でダイスを止めることが、小生には難題で、前回苦労して切ったネジも満足出来るものではなかった。
そこで、今回は、外径1.2mm・内径0.8mmのパイプを使う方法によった。
つまり、そのパイプに1.0mmのタップを立て、そのパイプをフレームの中心点に半田付けした上で、その出っ張りを梁の脚の厚さに合わせて調整。市販の1.0mmネジを使って止めると云うもの。

従台車のフレームの中心に打ったピンが、1.0mmのタップを立てたパイプで、脚の厚みに合わせる前の状態で、ピタリと向き合う筈のピンがズレていることから、原因が判明した次第。