※ 月別アーカイブ:11月2017 ※

1060製作記(140) 煙突・ドーム – 5

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

ドームの裾の加工に入った。
ドームの外形を整えた後、先に作った冶具に固定して裾を叩いてボイラーの径に合わせる作業だが、大きな間違いをしていることに、気が付いた。
この段階になって、やっと気が付くのは、お粗末極まりなく恥ずかしい限りだが・・・・・

と云うのは、ドームに合わせようと裾を叩き伸ばしても、長さが足りなくてドームには届きそうにもない。あるいは届いたとしても、直線状になって微妙な曲線がなくなってしまう。

改めて、図面を見てかなり長さが足りないことを確認したが、こうなると、裾を叩き出す方法では無理だと云うことになる。

何か、良い方法はないものか?

そこで思い付いて、平岡幸三氏『生きた蒸気機関車を作ろう』を見た所、ボイラーと接する部分は旋盤で削った上で、問題の個所はヤスリで削ると記載されている。
平岡氏ほどのベテランモデラーでもこの方法を採っておられるのであれば、やはりこの方法が良いのだろうか・・・・?

何れにしても、また戻って、煙突の裾からやり直し!!!

1060製作記(139) 煙突・ドーム – 4

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

この蒸気機関車の蒸気ドームは大小2個あるが、大きい方から作り始めた。

先ず、ドームを作るための冶具を快削鋼から削り出した。快削鋼は随分前に買っておいたストックで、出番がなくて錆が浮いていたもの。このまゝでは無駄になってしまう惧れが強いので、工作用の冶具の材料にしようと思っている。

写真では判り辛いが、コレットチャックに咥えているものがその冶具で、ドームはその冶具に2mmビスで固定している。

冶具の断面の形状は、凸形をしており、その細くなった部分をコレットチャックに咥え、その中心に2mmビス用の穴を貫通させている。

この冶具をドーム工作に掛かる前に作ったのだが、実は、出番は工作の後半で、前半は材料の真鍮棒を三つ爪チャックに咥えて、ドームの裾の外形整形と中繰りが主な工作内容。中繰りは煙突の裾と同様、ヤスリを加工したバイトを手で保持して行った。また、冶具に固定するための2mmのネジ切りも、この段階で済ませておいた。

ここまで工作したものを、三つ爪チャックから取り外した後、冶具に2mmビスで固定した上で、コレットチャックに咥え直して、ドームの上部を丸く加工した。
上部を丸く切削する工作は、事前に作っておいた型紙を当てて形を確認しながら、ヤスリで少しづつ削った。

写真は、この段階のもので、この後、問題の裾をボイラーのカーブに合わせて曲げる作業になる。

1060製作記(138) 煙突・ドーム – 3

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

煙突の裾の作り直しをして来たが、これが、思いの外難物。
何個作っても裾のカーブの具合が気に入らず、今、机の上に4個も転がっている。その他にも裾の中繰りをしている際に、勢い余って表まで付き抜けて、お釈迦にしてしまったり・・・・・。

写真は幾つか作った裾の中でも、比較的上手く行った方だが、裾のカーブの具合は、前回の写真のものが綺麗に出来ている様に思う。

と云って、煙突の裾にばかり拘っている訳にも行かず、気分転換のためにも、蒸気ドームの作成に取り掛かろうかと思っている。