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5230製作記(110)塗装

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-125R湘南鉄道模型クラブS氏から運転会にお誘いを受け、S氏にお見せする以上塗装したものを・・・と思っていた。

思ってはいたが、まだ時間がある、まだあると一日延ばしにしている内に気が付けば運転会の一週間前で、慌てて塗装に取り掛かった(汗)

当初は、原型機ではないので黒一色にしようと思っていたが、ツラツラと眺めていると何となく原型らしい雰囲気もあるし、並行して塗装をすることにした2700は黒一色なので、黒ばかりでは面白くない。

と云う訳で、この5230はボイラー、キャブ、テンダーを小生の原型標準色で、煙室やランボード、下回りは黒で塗り分けをすることに方針を変更した。
しかし、ボイラーやキャブ等ランボードの上にあるものをランボードに半田付けして、フレームと二分割構造にしていたので、スプラッシャーカバー等が邪魔になってマスキングテープで色の境界を付けるのが大仕事。マスキングだけでほぼ半日は費やしてしまったと思う。
塗り分け塗装をするならば、その辺りのことも充分頭に入れて構造を決めなければと反省する次第

実際の塗装だが、コンプレッサーの調子が良くない。どうもレギュレーターに入る前にエアが抜けることがあって、圧が掛からないことが度々起きた。幸い、一旦圧が掛かると作業の途中でエアが抜けことはなかったのだが、電源を入れる度に圧の掛かり具合を気にしなければならないのは、ストレスが溜まる所。加えて、エアブラシの調子が今一つ良くなくて、吹き出されるラッカーの量が不安定この上ない。ノズル等の掃除をキチンとしている筈なのに・・・・。
更に、時間がないので、塗装には禁物の雨の日も吹いていたが、案の定、ノズルから水滴が飛び出して・・・・。
塗装だけは慌ててするものではないと深く深く反省・・・・・

何とか塗装が終わった所で、組み立てに入った訳だが、今度は組立方法を忘れてしまっているのを思い知らされた。
8年も掛かって漸くこの段階に来たので、一旦組立てたのもをバラシて順番を替えて再組み立てをする等試行錯誤の連続で、弄り回している内に塗装の一部が剥げ落ちて来たり。

何とか組み立てが終わり、走行試験をし、剥げた塗装をタッチアップで補修したりで何とか間に合わせることは出来たが・・・・。

やっつけ仕事の作品は、やはりそれなりの出来でしかないことは明白で、S氏には一目で見抜かれてしまった(汗)

5230製作記(109)生地完成

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-124R貼り換えたバランスウェイトの塗りに不満は残るが、本体の塗装の際に塗り直しすることとして、工作を進めることにした。

で、動輪の組み立てをしたのだが、ここで又々チョンボ!!

位相を慎重に合わせた上で、フレームに組み込んでモーターを付けようとした所、ギアケースが上手く収まって呉れない。
動輪をばらす前はきちんと収まっていたのに、何故???・・・・・。

よくよく観察すると、ギアを嵌めこんでいる第一動輪には厚みを薄くした軸箱を使うべきだったのに、厚みのある方を使っていることが判った。
13mmに改軌する際にギアケースの厚みを稼ぐために軸箱を薄く削っていたことさえすっかり失念していた。7年も8年も前のこととは云え、情けない(涙)

本来であれば、再度バラシて軸箱を入れ替えるべきだが・・・。
位相合わせも面倒だし、ギアケースをヤスリでシコシコと削るアナログ的な解決方法で誤魔化した。

そして、こうして・・・・・。
2006年4月に着工して以来、遅々として工作が進まず、ここまで辿り着けるか覚束ない状態だった。
しかし、
貴重な写真や図面を提供して下さった銕騎さん
時に触れ折に触れ工作のヒントや励ましをして下さったYukiさん
風前の灯火になりかかっていた鉄模への気持ちを奮い立たせて下さったS野さん
その他沢山の先輩諸氏のお蔭で、何とか生地完成状態に漕ぎ着けることが出来た。
この場を借りて、心からお礼を申し上げる次第。
有難うございました。

5230製作記(108)動輪-2

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-123RYukiさんに教えて頂いた通り、元のバランスウェイトを0.4mm削って、代わりに扇形に切った0.4mm厚の真鍮板を貼り付けた(写真の上2つがオリジナル、下4つが貼り換えたもの)。

が・・・、ここで手順を間違えてしまった

当初は扇形に切り抜いた真鍮板を黒く塗装してから動輪に貼り付ける手順を考えていた。しかし、元のバランスウェイトを上手く削り取れたのに舞い上がってしまい、扇形の真鍮板を生地のまま貼り付けてしまった(汗)

そこで、塗装だが・・・。
テープでタイヤ部分をマスキングした上で、
1)ブレーキクリーナーで脱脂をして
2)染めQテクノロジィのミッチャクロンマルチを吹いて
3)常温黒染(着色)剤のブラッセン
を吹き付けた。

ブレーキクリーナーは、車のデッドニングの際に接着剤の効きを良くするために脱脂する目的で使ったもので、ミッチャクロンマルチはロッド・クラフトの際に色の喰いつきを良くするために使ったプライマーで、謳い文句は、密着の悪い亜鉛メッキ、生アルミ、ステンレス、クロームメッキ等の金属、ガラス、タイル、プラスチック等の樹脂面、そして焼付塗装面など塗料の密着しにくい広範囲な対象物に使用することができますと云うもの。そして、ブラッセンは何年も前に模型用に買っておいたもの。

何れも今回初めて使うもので、そのどれが原因なのか不明だが、ブラッセン喰いつきが悪くてムラが出てしまった。そこで重ね塗りを3回行ったが、それでも写真の下の段の真ん中の二つの様に上手く塗装出来ていない。

当初考えた手順通り、扇形に切り抜いた真鍮板だけを黒く塗装し、上手く塗れたものを選んで貼り付ければ良かった・・・・(涙)

さて、どうするか????

5230製作記(107)動輪-1

セミ・スクラッチ 形式5230

この製作記の104回のコメントでYukiさんから、バランスウェイトの形状が違っている旨のご指摘を頂いた。

そのコメントに対する返信にも書いたが、蒸気の古典機を作成する場合に、最も大きな問題が、如何にして題材とした蒸気にピッタリの動輪を手に入れるかではないかと思っている。

つまり、動輪を選択する場合、
イ)動輪の径
ロ)バランスウェイトの形状
ハ)スポークの本数
ニ)厚み
の四点がチェック・ポイントとなるのだが、小生は動輪の径を最優先としている

この様な事から、この5230の動輪は手持ちの17mmの4軸を流用した。
従って、バランスウェイトの形状もスポークの本数も違っているが、ここは目を瞑っていた

そして、Yukiさんからご指摘を頂いた訳であるが、実はその後直接メールで既存のバランスウェイトを削り取って、形状を合わせた真鍮版を貼る方法を教えて頂いた。

しかし、貴重な動輪を下手な腕前でオシャカにしてしまうのが怖くて、ズーッと迷っていた。でも、やって見なければ・・・・・・。

5230-122Rと云うことで、今日、意を決してやといを作り動輪を旋盤にセットして怖々と手回しでバイトを当ててみると・・・。

意外や意外、簡単に削れるではないか!!!
勿論、送りをほんの僅かにしてだが。

もっと大ごとになると思っていたが、慎重にすればそれ程大した作業でもなく、模型の完成度も上がることが判った以上、バランスウェイトの形状の違いには目を瞑ってなどとうそぶいている訳にも行かないので、この5230動輪のバランスウェイトの形状を扇形にすることにした。

所で、小生は、今の今までD50用の動輪を流用したとばかり思っていた。しかし、実測してみると直径は17mmで、D50用にしては0.5mm小さいことになる。
幸い、5230の実機の動輪の直径は4’6”、137cmなので、17mmがぴったりのサイズで寧ろ好都合だったのだが、一体何用の動輪だったのだろうか?

5230製作記(106)銘鈑

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-121R古典機には、銘鈑が貼られていることが多く、この52306120の改造機だが銘鈑が残されている。しかも、実物の写真を見ると結構目立っている。

銘鈑が手元にあれば、当然、手を抜くことはないが、生憎その様な洒落たものの持ち合わせはないので、目を瞑って手を抜く積りだった

しかし、試験走行でヨチヨチながらも走っている5230を見ていて、やはり何か物足りなさを感じた。

そこでキットのスプラッシャーカバーにエッチングで彫り込まれている銘鈑部分を切り抜いて貼ってみた。
厚みもあり過ぎる上、銘鈑の枠しか表現されていない。サイズももう一回り小さければピッタリなのだが、それでもないよりはあった方がズット良いのでは・・・・・。

所で、ウェイトをどの様に積むか・・・・
先輩モデラー諸氏も、4-4-0の軸配列の蒸気の場合の牽引力確保には、色々と苦労されている様に、結構難しい問題であるが・・・・。

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