※ 月別アーカイブ:2月2014 ※

5230製作記(106)銘鈑

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-121R古典機には、銘鈑が貼られていることが多く、この52306120の改造機だが銘鈑が残されている。しかも、実物の写真を見ると結構目立っている。

銘鈑が手元にあれば、当然、手を抜くことはないが、生憎その様な洒落たものの持ち合わせはないので、目を瞑って手を抜く積りだった

しかし、試験走行でヨチヨチながらも走っている5230を見ていて、やはり何か物足りなさを感じた。

そこでキットのスプラッシャーカバーにエッチングで彫り込まれている銘鈑部分を切り抜いて貼ってみた。
厚みもあり過ぎる上、銘鈑の枠しか表現されていない。サイズももう一回り小さければピッタリなのだが、それでもないよりはあった方がズット良いのでは・・・・・。

所で、ウェイトをどの様に積むか・・・・
先輩モデラー諸氏も、4-4-0の軸配列の蒸気の場合の牽引力確保には、色々と苦労されている様に、結構難しい問題であるが・・・・。

5230製作記(105)試験走行

セミ・スクラッチ 形式5230

レールに乗せずに無負荷の状態では、動輪の回転具合は良かったので、いよいよレールに乗せた状態での走行チェックをすることに・・・・。

やはりと云うか、当然と云うか・・・・、ウェイトを全く乗せていないので、動輪が空転するのは止むを得ないが、ギクシャクしてスムーズな走行が出来ない

単体で裏返しにした無負荷の状態と違って、レールに乗せた状態では、キャブやボイラーなどの上部側の荷重が掛かって僅かと云えども沈む込む格好になるだろうし、レールの凸凹した部分を通過する際に可動部分の動きが加わって新たに接触してショートする個所が出て来てもおかしくはない。
寧ろ、小生の様に好い加減な工作をしていると当たり前のこと・・・・・

で、改めて可動部分を中心に点検してみたが、それらしい所が発見出来ない。

5230-120Rものは試しと、レールに乗せた上で部屋の電灯を消して真っ暗な状態にして通電して見た所、動きが引っ掛かった際、テンダーの車輪付近で青い火花がパチパチと光っている
テンダーでショートしているとは考えもしなかったので意外だったが、テンダーをバラシてみた所、写真にある通りイコライザーに何やら汚れた部分が・・

実は、このテンダーにはロンビクイコライザーを組み込んでみたのだが、工作精度の悪さ故にイコライザーにフラツキがあって、そのために絶縁側の車輪の裏側に接触してショートを起こしているらしい。

完成間近になってロンビクイコライザーを改めて作り直す気も起きないので、お菓子のパッケージで絶縁ワッシャーを作って車軸に嵌めこんだ結果、冒頭に書いた様なギクシャクはほゞなくなった。
後はウェイトを積んで慣らし運転をすれば、快調に走る筈だが・・・????

5230製作記(104)下回り(6)

セミ・スクラッチ 形式5230

走行状態をチェックするには、いきなりレールに乗せて走らせてみる前に、負荷を掛けない状態で動輪がスムーズに回転するかどうかを確認する必要がある。

そこで、ロッドを取り付けた上で通電した所、ロッドが真上に来た時に引っ掛かりがある
こんなことは、好い加減な工作をしている小生の作品では良くあることで、全く驚くに当たらず、この状態を如何に上手く誤魔化すかが腕の見せ所・・・(笑)

で、よくよく状態を観察してみると、ロッドピンの頭がランボードに接触していることが判った。
つまり、英国系の古典機では、動輪の直径よりも低い位置にランボードが取り付けられていることが多く、ランボードのその部分を欠き取って干渉を避けている。
当然、模型化する際も欠き取る訳だが、動輪の厚さ、ロッドの厚さ、ロッドピンの大きさなどオーバースケールになっている部分が集中している個所なので、スケールよりも大きく欠き取る必要がある。
小生も、そうした筈なのだが・・・・・。

そこでモーターツールを使ってギリギリまで欠き取り部分を拡げたが、動輪の傾き具合ではやはり軽く接触している。
残る対策は、ロッドピンの頭の厚みを薄くすること

実は、ロッドピンの頭の形状には以前から不満があった。
ロストワックスのパーツを多用するなどして幾ら精密に作っても、ロッドピンが所謂普通の木ネジの頭の様に一文字の切込みが入っている形状のピンでは、正に臥龍点睛を欠くことになると考えている。

こんなことを1月12日に出席させて頂いた湘南鉄道模型クラブさんの新年運転会でぼやいた所、丁度その運転会に見えていた森井義博のホームページの主宰者の森井さんから良い方法を教えて頂いた。
つまり、
1)ロッドピンの中心に0.5mmの下穴を開け、
2)トルクスレンチの最も細いT1でコツンと叩く
と云う方法。

5230-119Rどうせロッドピンの頭を薄くしなければならないなら、森井方式で作り直してみようと、トルクスレンチを手に入れて作ったロッドピンが写真のもの。
これまでの木ネジの様な頭のロッドピンよりも遥かに実感的なものになったし、頭を薄くした効果があって接触もなくなった。

 

 

5230製作記(103)下回り(5)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-118Rと云う訳で、ブレーキ釣りの長さを0.8mm詰めた。
長さを詰めただけではプロポーションが変わってしまうので、幅を0.2mm狭くして印象が大きく変わらない様にした。

更に、動輪の踏面と制輪子との隙間を狭めるために、位置決めのための冶具の直径を0.5mm詰めた。
これで、動輪の直径より1mm大きくなった訳で、動輪の踏面から0.5mm離れたことになる。

以上で、レールと接触することはなくなったし、動輪とブレーキの位置関係もマァマァ不満のない所まで追い込むことが出来たと思う

残るは、ドローパーの作り直し・・・・・。
これで、5230の工作は完了となる筈で、その後の走行状態のチェックと改善、そして塗装で完成!!!

2006/04月にスタートした5230の製作も約8年掛かって、漸くゴールが見えて来た!!

5230製作記(102)下回り(4)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-117R悪い予感は的中するもので、動輪を嵌めてレールの上に置いて見ると・・・。

ブレーキ釣りの先端がレール面に微かに接触しており、これは致命的な問題(汗)

と云うことで、ブレーキ釣りを若干短くする他ないので作り直し!!

ついでに、制輪子と動輪の踏面の間隔が少々広過ぎた様に思うので、もう少し詰めてみようと思う。

 

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