※ 月別アーカイブ:6月2021 ※

1060製作記(210) 担いバネ – 3

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

妥協して、このまゝ進めるか?
又々、フライス盤で作り直すか?
改めて、帯板から作るか?
と迷っていたのだが、結局、妥協することにして、工作を進めた。

先ず、半田で一塊にしていた5枚の担いバネをバラバラにした上で、バネ板を表現するために、ハイトゲージを用いて、0.2mm間隔でケガキ線を引いた。

続いて、中央に0.4mmの穴を開け、バネ板を纏めるための帯を厚さ0.2mm、幅 1.0mmの帯板でそれらしく巻き付けて、0.4mmの真鍮線を通して、取り敢えず、担いバネの制作は完了とした。

尚、写真最下段は予備の担いバネで、ケガキ線を引いた段階で、その先の工作はしていない。

次回からは、吊り合い梁の作成に入りたいと思う。

1060製作記(209) 担いバネ – 2

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

早速、担いバネの製作に取り掛かった。
これまでは、担いバネの段々の長さに合わせて切り出した0.2mm厚の帯板を、重ねて貼り合わせて作っていた。
今回も、その積りで図面を描いていたのだが、ふと、フライス盤を使って切削することを思い付いた。

と云う訳で、1.0mm厚の真鍮板を4枚半田付けで貼り合わせた材料を、切削した。
いつもは紛失するリスクを考えて、予備を含めて作るのだが、この時は手抜きをして4個分しか材料を準備していなかった。作る手間は変わらないのに、手抜きをした咎は直ぐに現れて、仕上げをしている際、半田が上手く回っていなかった端の1枚がピーンと飛んで行ってしまった(写真の左側)。
一応は探して見たが、我が工作机は掃除が全く出来ていないため、沢山の切れ端に紛れて見付かる筈もない。

そこで、段々の表現が一部上手く出来ていなかったこともあったので、作り直すことにした。今度は、前回の反省を踏まえて、予備を含めて5枚分の材料を切削した。所が、前作と同じ様に段々の一部がおかしくなってしまった(写真の中央)。

この段階で、フライス盤を使って切削する方法を諦めて、帯板で作ることにして準備を始めたが、もう一度だけフライス盤でやって見ようと、3度目の製作に掛った。
所が、歳のせいか、集中力が続かなくなっているのが原因だろうと思うが、これまで以上に慎重に事を進めた積りだが、はやり1か所、上手く行かなかった(写真の右側)。

妥協して、このまゝ進めるか?
又々、フライス盤で作り直すか?
改めて、帯板から作るか?
迷っている。

1060製作記(208) 担いバネ – 1

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

ブレーキ関係のアッセンブリーをどの様にフレームに固定するかを考えながら、組み立てている際、段取りが違っていることに気が付いた。
つまり、ブレーキ関係のアッセンブリーをネジ止めなどで脱着出来る様にしているのであれば、動輪の担いバネイコライザー(担いバネ関係のアッセンブリー)の組み立てと前後しても、問題はない。しかし、仮にブレーキ関係フレームに半田付けして取り外しが出来ない場合は、担いバネ関係のアッセンブリーの組み立て及び固定を先にしておかなければ、どうにもならなくなる。

現段階では、ブレーキ関係のアッセンブリーの固定方法が決まっていないのだが、どちらにしても、フレームに半田で固定する担いバネ関係のアッセンブリーを先に済ませておくに越したことはない。

と云う訳で、ブレーキ関係の作業は、一旦、中断して、担いバネ関係を先にすることにした。

当初、この担いバネ関係のアッセンブリーについては、動輪の間から見えるシルエットが楽しめれば良いと云った程度の軽い考えで、図面を描いていた。
所が、ブレーキ関係のアッセンブリーでブレーキ・ロッドブレーキ梁の継ぎ方が違っていることに気付き、作り直しをしたことを反省して、Locomotive Dictionaryを引っ張り出してみた。すると、やはり担いバネイコライザーの繋ぎ方や担いバネフレームとの固定方法が違っていた。
と云う訳で、それらしく図面を描き直した。

と云っても、リンク類は極小なので上手く出来る自信はない。最終的にはシルエット重視になるかも知れないが、取り敢えず、この図面に従って工作を進めようと思う。

1060製作記(207) ブレーキ – 9

フル・スクラッチ ブレーキ関係 形式1060

何だかんだと時間が掛かってしまったが、ようやく、ここまで出来た。
写真の左側が今回作ったもの。
実機がこの様な構造だったかどうかは判らないが、少なくとも写真の右側の様なものではなかったことは確かだと思う。

こうしてみると、1mm幅の帯板で作った継手が、若干、太過ぎる印象。更に、ブレーキ・ロッドが継手のセンターからずれている個所もあるのが気になる。が、今回も目を瞑って先を急ごうと思う。