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1060製作記(101) 屋根 – 3

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

屋根の試し曲げを5回繰り返した所で、本番の曲げに入ったが、ほんの僅か狭く上がってしまった。
広く上がったのなら、合格にしようと考えていたのだが・・・・。

と云う訳で、8日の日曜日に新年の挨拶に湘南鉄道模型クラブの運転会に伺った際、直接H5さんに曲げのコツをお訊ねした。

H5さんの仰るには、材料の板を曲げる冶具にセットする際の位置合わせ方法について、目視では必ずどこかにズレが出るし、再現性がない。つまり、仮にテスト段階で上手く行っても、本番で再現出来るとは限らないので、位置合わせのための冶具を作るなりして、ズレが出ない様にすることが肝要だとのこと。

云われてみれば、誠にその通りで、何故このことに気が付かなかったのか?
振り返って見れば、小生の工作には、所謂、勘に頼ることが多かった。国宝級の名人であればでやっても、機械並みかそれ以上に正確な工作が出来るし、だからこそ人間国宝にもなれる。にも拘わらず、小生の様な駆け出しが、冶具等を使わずに勘で工作を進めるのは、100年は早いと痛切に感じた次第。

と云う訳で、位置決めのための冶具・・・と云っても、単なる帯板だが・・・を作って、曲げ直した。
これでも、前後の幅が0.1mm程違ってしまったが、7回目で何とか合格出来たと云っても良いだろう。

この後、雨樋を付けなければならないが、そのための冶具を考えてみることにした。