※ 月別アーカイブ:1月2017 ※

1060製作記(103) 屋根 – 5

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

屋根雨樋を付けて、取り敢えず屋根は一段落。

雨樋は1mm角の真鍮線を半田付けをしてから、ヤスリで整形したもの。又、ベンチレーターは0.2mmの燐青銅と1.0mmの真鍮板の組み合わせで、屋根に開けた穴に嵌め込んでいる状態。

前回、作成したも、この先キャブの組み立てに当たって調整する必要が出て来るので、そのために、現段階では固定していない。

1060製作記(102) 屋根 – 4

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

屋根雨樋を付けるのは後回しにして、梁を作った。
資料写真では、後部妻板の外側に1本見えるがキャブの内部にあるかどうかは定かではない。
しかし、屋根板の前後の位置決め用に2本、都合3本作っておいた。
と云っても、0.3mm厚の真鍮板を3枚貼り合わせてフライス盤で抜いたので、手間は同じ。

所で、この屋根の上はどの様になっているのだろうか?
屋根を上部から写した写真でもあれば良いのだが、そんな都合の良い資料がある筈もなく、サイドビューの写真から判断する以外ないが、見る限りベンチレーター以外は帯板もリベットの類も見えず、ノッペリとした印象。
上から眺める模型なので、少し淋しい気もするが、ベンチレーターを取り付けるだけで、他に余分なものは付けないことにした。

を作る余勢をかって、キャブ内部の仕切り板(?)を作った。これは0.2mmの真鍮板の貼り合せ。

1060製作記(101) 屋根 – 3

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

屋根の試し曲げを5回繰り返した所で、本番の曲げに入ったが、ほんの僅か狭く上がってしまった。
広く上がったのなら、合格にしようと考えていたのだが・・・・。

と云う訳で、8日の日曜日に新年の挨拶に湘南鉄道模型クラブの運転会に伺った際、直接H5さんに曲げのコツをお訊ねした。

H5さんの仰るには、材料の板を曲げる冶具にセットする際の位置合わせ方法について、目視では必ずどこかにズレが出るし、再現性がない。つまり、仮にテスト段階で上手く行っても、本番で再現出来るとは限らないので、位置合わせのための冶具を作るなりして、ズレが出ない様にすることが肝要だとのこと。

云われてみれば、誠にその通りで、何故このことに気が付かなかったのか?
振り返って見れば、小生の工作には、所謂、勘に頼ることが多かった。国宝級の名人であればでやっても、機械並みかそれ以上に正確な工作が出来るし、だからこそ人間国宝にもなれる。にも拘わらず、小生の様な駆け出しが、冶具等を使わずに勘で工作を進めるのは、100年は早いと痛切に感じた次第。

と云う訳で、位置決めのための冶具・・・と云っても、単なる帯板だが・・・を作って、曲げ直した。
これでも、前後の幅が0.1mm程違ってしまったが、7回目で何とか合格出来たと云っても良いだろう。

この後、雨樋を付けなければならないが、そのための冶具を考えてみることにした。

1060製作記(100) 屋根 – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

おめでとうございます。本年も、宜しくお願いします。

屋根の丸め作業の続き。
帯板を妻板の外周に沿って半田付けする方法は、肩のカーブに膨らみが出てしまって上手く行かない。
と云う訳で、色々と考えてみたが、良いアイデアが浮かんで来る筈もなく、仕方なく、板の厚みを0.4mmから0.3mmに若干薄くしてやって見ようかとも考えだした所で、H5さんEF-18をスクラッチされたのを思い出した。
このH5さんEF-18は、湘南鉄道模型クラブの運転会で何度も拝見し、その素晴らしい出来にホトホト感心したもので、蒸気機関車よりも遥かに長い電気機関車の屋根をどの様に作られたのか、H5さんのブログを辿って見た。

すると、屋根のメス型の型板を作りこれをスケールにして、何度も試行錯誤を繰り返した上で、寸法を割り出されたことを知った。小生よりも遥かに工作技量の高いH5さんにしてこんなにも苦労されているのに、駆け出しの小生が簡単に済ますこと等出来る筈もない。

と云う訳で、H5さんに倣って先ず型板を作り、0.4mm厚の帯板を曲げては型板にあてがって長さを調整。結局、試行錯誤を5回繰り返した所で、やっと何とか合格点に近くなった。

写真では向かって右側に若干隙間が見えているが、これは屋根のカーブがこちら側にも伸びて出てしまったためで、屋根部分の長さはこのままで良いだろう。

本番に当たって場合によっては、屋根の長さを詰めるかも知れないが、その場合でも0.2mm程度で誤差の内だろう。

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