1060製作記(15)車輪の改軌-2

フル・スクラッチ 形式1060 改軌

動輪の改軌は、弁装置の組み込みやバランス・ウェイトの形状変更が必要なため、この時点では出来ないことが分かったので、先・従輪の改軌をした。

ここで訂正だが、前回のブログで珊瑚のB6(13mm)の動輪のバック・ゲージが11.2mmに設定されていると書いたが、その後パーツで買い求めた動輪や従輪を含めて手元にある13mmの珊瑚製品を丁寧にチェックし直した所、11.2mmより広いことが分かった。
では、どの位広いのかと云うことになるが、実測の結果では0.03~0.07mm程広くなっている。ノギスの傾きや力の入れ加減、又、車輪そのもののフレ等によってバラツキがあるが、惧らく基準値を11.25mmに置いているのではないだろうか・・・・と勝手に思うことにした。

と云う訳で、小生も基準値を11.25mmに設定することにして、先・従輪の改軌作業に入った。

いつもの小生であれば、ここで直ぐに作業に入った所だが、その前に冶具を作った。
と云うのも、作業が終わった車輪1軸、1軸をノギスで測ってチェックするのは、前述の様に測り方によって値が変わって来るし、その故に何度も測り直しをする結果になって面倒臭いと云うことが、珊瑚の製品をチェックして身に沁みたのがその理由。

1060-003写真の左端に写っているのがその冶具をセットした状態の先輪で、冶具は、10mm径の真鍮棒を11.25mmの長さに切断し、その中心に向かって車軸が入る幅で切込を入れている。この冶具を車輪と車輪の間に挿入しチェックする際、ヌルヌルと抜き差し出来れば、バック・ゲージが11.25mmに収まっている筈・・・・・。
しかし、頭で考える程、ことは簡単ではなく、キツかったり緩かったりで、一度も一発で合格という訳には行かなかった。

車軸は2mm径の鉄線を使いたかったが、生憎手持ちがなかったので、16.5mmの古い貨物車を潰してその車軸を流用した。今後のためにも、2~3mm径の鉄線を常備しておく必要を痛切に感じた次第。

結果として結構苦労することになったが、兎に角、先・従輪の改軌作業は完了した。
と云うことで、次の作業は、続いて動輪の改軌作業としたい所だが、冒頭の様な事情があるので、改軌は後回しにしてバランス・ウェイトの形状を修正することにした。

バランス・ウェイトの形状修正は、元々のバランス・ウェイトを旋盤で0.4mm削り、そこに0.4mm厚の真鍮板で作った新しいバランス・ウェイトを貼り付けることになる。
そのために、旋盤の主軸手回しハンドルを作り直すことにした。現在のハンドルは、ML-210を入手した際の習作だが、やはり工作も雑でお粗末なので、いつかは作り直そうと思っていた所で、バランス・ウェイトを削る際、手で旋盤の主軸を回すことになるため、調度良い機会になる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

トラックバックURL:
http://mizoken.info/WordPress/tms/wp-trackback.php?p=622

« »