5230製作記(99)下回り(1)

セミ・スクラッチ 形式5230

お誘いを頂いていた12日の新年運転会で、Sさんに駄作をお見せ出来てホッとしたのだが、釜と炭水車の間隔が広過ぎるとのご指摘を頂いた(汗)
前回にも書いたことで言い訳になるが、小生にとっては初めてのテンダー機関車で釜と炭水車の間隔をどの程度にすれば良いのか見当が付かなかったため、間に合わせに適当に作ったもので、やはりと云うか・・・ベテラン・モデラーの眼は誤魔化せなかったと云う次第。

そのドローパーの長さとは別に、お見せする際に気が付いたことだが、動輪と動輪の間に見える大きなイコライザー支点などの下回りの部品付けが出来ていなかった。これまで上回りにばかり気を取られていて全く気付かず、Sさんに見て頂いている際にアッ・・・・

と云うことで、先ず動輪の板バネの作成に掛かった。

板バネの材料は炭水車と同じ、1mm幅で0.2mm厚の真鍮の帯板。

11.5mm~1.4mm、約1mmづつ長さの異なる板10枚で1組として、これを4組で都合40枚。しかもその板一枚一枚の中心に0.5mmの穴を開ける必要がある。

5230-113Rと云う訳で、写真の様なジグを作った。

ジグは0.4mm厚の真鍮板をベースに、板の端から約0.5mmづつ逓減(逓増)する位置に0.5mmの真鍮線を植え込んだもので、帯板に開けた0.5mmの穴にジグの真鍮線を差し込んで板の端で帯板を切断・・・・。

そして、切断した帯板の中心線上に0.5mmの穴を開ければ・・・。
しかし、この穴開けが結構厄介な作業。

先ず、1mm幅の帯板の中心にどの様にして罫書くか・・・。
最初は、Vブロックの代わりの1mm厚の真鍮版に帯板を押し付けて、ハイトゲージで罫書いてみたが、ハイトゲージを滑らせると材料の帯板も一緒にズレて動いてしまって、もう一つ上手く出来ない。
そこで、1mm厚の板と0.5mm厚の板で帯板を挟んで、クラフト・ナイフを使ってみた。この方が幾分上手く出来た様に思う。

そして、その罫書いた線上にどの様にして正確にポンチを打つか・・・・。
今回に限ったことではないが、罫書いた線上に正確にポンチを打つことは基本中の基本の作業で、もっと上手く出来ないかといつも思っている。
所が、これが殊の外難しい。肉眼では上手く打てた様に見えても、ピーク・ルーペで拡大して覗いてみると微妙にずれていたりしている。KKCの会員でもある著名なモデラーのTKD氏の弁では0.05mmの精度をキープしなければ良い作品は出来ないとのことで、この点からも何とかしたい点である。

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