1060製作記(188) ブレース(1)

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

この形式1060に限らずアメリカン・スタイルの古典機には、煙室側面からフロント・ビームに掛けて斜めに支柱(ブレース)が設置されていて、外観上の特徴にもなっている。
前回の工作の続きとすれば、今回はコンプレッサーの前方に取り付けられているチリコシの固定になる筈だが、チリコシを固定してしまうとブレースの取り付けに支障がありそうな気がしたので、ブレースの取り付け工作を先にすることにした。

と云っても、ブレースの具体的な取り付け方法をどうするかは、まだ決めていない。
考えられるのは、
1)煙室側を半田付けしてフロント・ビーム側は嵌め込み式にするか、
2)逆にフロント・ビーム側を固定して煙室側を嵌め込みにするか、
3)或いは、両端とも嵌め込みにするか
の3方法だろうと思うが、どの方法にするか決められないまゝの見切り発車なので、先行きが不安だが、兎に角やってみることにした。

ブレースそのものは、0.8mmの真鍮線の一端をバイスで扁平に潰し、形を整えた上で0.4mmの穴を空け、もう一方を所定の位置で曲げるだけで、工作としては至極簡単なもの。
とは云え、ブレーキ配管の工作でも痛感したことだが、所定の位置にピタリと合わせて曲げることが如何に難しいか、今回も思い知らされた。

今回もその例に漏れず曲げ加工の必要な非公式側のブレースは、結局2本作っても上手く出来ず、写真のブレースは3本目のもの。とは云え未だ曲げ加工をしていないので、その成否によっては4本目に掛る必要が出て来るかも知れない。
同じ曲げ加工をやり直しばかりしていると、煮詰まって来てしまう。そこで気分を変えるために、仮付け状態で写真に撮ってみた。すると前方より見た場合には判らないが、真横から見ると、左右の角度が若干ズレているのが判る。
曲げ加工もさることながら、この角度のズレをどの様にして修正すれば良いか?
ステップの宿題も片付いていないのに、又、宿題が出てしまった。

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