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1060製作記(97) キャブ – 1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

前回の更新から随分と時間が開いてしまったが・・・。
11月13日のKKCの会合の後、気が抜けてしまったことは確かだが、全く工作をしていなかったわけではなく、少しづつ作り溜めていた。

キャブ周りは、リベットを少しでも綺麗に打ち出すために、0.2mm厚の燐青銅板を使っていることは、既に述べた通りで、窓枠等を表現するために0.2mm厚の真鍮板を補強を兼ねて裏打ちすることにしている。

で、作り溜めていたのは、その裏打ち板。
先ず、上段は側板のパーツで、左側はリベットを打出した表側の板。その右の2つが窓枠となる裏打ち板で、中断の左側は、その裏打ち板を仮止めした状態。
中断の右側は後部妻板で、これは裏打ち板も半田付けしてしまっている。
下段の左側は、前部妻板の表側になる板で、右側は裏打ち板。

所で、形式1060のスクラッチにあたって、新たに増設したFM80E(A)を色々な場面で使っており、今ではなくてはならないものとなっているのだが、後付けをした簡易DROの信頼性にもう一つ自信がない。デジタル・ノギスの取り付け方法に原因があるので、FM80E(A)のXYテーブルを分解してデジタル・ノギスを剛性高く取り付ければ九分九厘解決する筈だが、分解したテーブルを精度よく組み立て直す自信がない。

と云う訳で、信頼性に疑問を抱えたまゝここまで来たのだが、折角のチャンスなので、KKCの会合で、この点について先輩諸氏に質問してみた。
当然、デジタル・ノギスの取り付け方法についてのご意見が多かったが、そんな中、mm以上の動きはDROの数字を見るが、mm未満についてはハンドルの目盛りを見ていると仰る方がいた。

折角DRO化しているのに、これでは余り面白くないとその場では思ったが、帰宅後この方法を試して見ると・・・・・。最初の内こそ、使い方の要領が悪くて戸惑いもあったが、慣れて来るに連れて簡単だが実践的で非常に有用であることが解った。
この方法の良い点は、mm未満の単位になるとハンドルの目盛りを見てワークを送っているので、送り過ぎの失敗が皆無になったことで、今では専らこの方法によっている。