1060製作記(50) 弁装置 – 23

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

偏心輪を作り直した。

方法は前回のrailtruckさんから頂いたコメントに対する返信に書いた通り、8mmの真鍮棒に車軸用の3mmの穴を開けた上で、段付きの加工を行った。

具体的には、
1)8mmの真鍮棒を4つ爪チャックで咥えて、芯出しをし
2)爪の内の1つを緩めて、真鍮棒と爪の間に0.8mmの真鍮板を挟み
3)緩めた爪を軽く締め込んだ後、真鍮板を取り外し
4)緩めた爪の反対側の爪を締め込んで、真鍮棒の位置をずらし
5)2.8mmのドリルで穴をあけた。
これによって、0.8mm偏心して車軸用の穴が開いた筈。
尚、2.8mmとしたのは、リーマーで3mm径に仕上げるため。

段付き加工は、
1)上とは逆の手順で真鍮棒を元の位置に戻し
2)今回はそこまではしなかったが、必要なら再度芯出しをして
3)偏心輪の鍔の径(6mm)まで真鍮棒を削り
4)偏心棒の厚み+0.05mm分だけ真鍮棒を径5mm-0.05mmまで削り
5)鍔の厚みが0.2mmになる部分で突っ切り
6)4と5の手順を繰り返した。

1060-043こうして作った偏心輪を、先に作っておいたストラップ部分に嵌めこもうとした所、偏心輪の径を0.05mm小さく加工してスムーズに嵌め込める様にした筈なのに、見事に失敗

しかし、この失敗は想定内のことで、この先は、小生が得意とする現物合わせの調整

ストラップ部分を丸ヤスリとリーマーを駆使して、径を拡げ何とか辻褄を合わせた次第。

次の工作は、二分割にしたストラップ部分を連結するための0.5mmのタップ立てで、何となく失敗しそうなので後回しにしておいたが、イヨイヨ取り掛からなくては・・・・・。
それが上手く行けば、アームをストラップ部分に半田付けをして、偏心棒の工作は終了となる(?)

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