1060製作記(39) 弁装置 – 12

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

S0.6用のダイス保持冶具を作ろうと考えていた時、フト閃いたことがある。

つまり、偏心棒加減リンクはピンで結合して、分解は出来ない構造を考えていたが、S0.5のネジを使えば分解組み立てが可能になるのではないか?
幸い、連結するピンの太さは0.4mmを想定していたので、S0.5のタップを立てるには、下穴としてそのまゝ利用することが出来る筈なので、フレームに手を付ける必要はなさそう。

一方、やって見る前からこんなことを云い出すのは・・・・?だが、冶具を作ったとしても、ダイスを使ってS0.6のネジを切るのは、小生にはとても無理だろう。
更に、何故S0.6を採用しようとしたのか、今になって見ると理由が定かではなく汗顔の至りだが、誠に浅はかな考えと云わざるを得ず、当初からS0.5を考えるべきだった。S0.5であれば偏心棒加減リンクの結合にも使えるし、S0.6のネジを使おうと考えた個所をS0.5のネジに置き換えても、何ら強度的な問題は生じない筈。

また、森井さんに教えて頂いた販売店から購入するとすれば、1本当たり40円程度で手に入れることが出来る。40円が高いかどうかについては、色々と考え方があるが、四苦八苦してネジを切ったとしても、頭の部分の工作を考えると、決して高くはないのではないか・・・・。

等々・・・・・。

何だかんだと考えたが、結局、S0.6のタップやダイスは無駄になるが、S0.5を採用しネジは購入する方が良いだろうとの結論に達し、方針変更!!

そして、先月の25日に注文しておいた、S0.5のネジとタップが到着したので、早速使ってみた。

先ず試しに、0.6mm厚の真鍮の端材に0.4mmの下穴を開けて、タップは垂直に気を付けながら、タップハンドルを使わずに手回しで慎重に立てたが、素材が柔らかいためか、簡単に立てることが出来た。
ただ、心配なのは下穴のサイズで、0.4mmでは大き過ぎるのではないか?と云って、0.3mmでは小さ過ぎる様にも思える。この辺りは素材の硬さで考えるべきかも知れないが、もう少し勉強する必要がある。

1060-030取り敢えず0.4mmの下穴でタップを立てることが出来ることを確認したので、弁装置逆転装置を支える台座にS0.5のタップを立ててフレームにネジ止めして見た。

左右1本ずつ、合計4本のネジだがネジ穴を探すのが、思いの外難物で下手をするとネジ山を飛ばしてしまいそう。
分解組み立てのことを考えれば、何か対策を立てる必要があると思った次第。

 

 

“1060製作記(39) 弁装置 – 12” への2件のフィードバック

  1. 森井 義博 より:

    JIS B 0201 ミニチュアねじ の規格によると、S0.5ねじの谷径は、0.380mmとなっていますので、下穴はφ0.4が適切と思います。
    ただ、タップには2種類あって、切削式のなら下穴は谷径と同じ程度で良いのですが、転造式のなら、もう少し大きい下穴が良いと思われます。
    ひっかかりの高さは規格上0.06mmしかありませんので、本来なら下穴は、0.01mm単位で決める必要があるのかもしれません。

    • mizoken より:

      森井さん、こんにちは。

      コメントを有難うございます。

      小生は、簡便法ですがネジ径の80%を下穴のサイズとしています。
      これで行くとS0.5の場合は0.4mmが下穴のサイズとなる訳ですが、タップを立ててみると簡単に出来てしまったことと、引っ掛かりが0.05mmしかないため、容易になめてしまいそうなので、もう少し下穴のサイズを小さくすべきかと思った次第です。

      しかし、ご説明からすると小さくしても0.38mmまでとなる訳ですから、0.4mmで行きたいと思います。

      それにしても、S0.5やS0.6等のミニチュアネジの扱いは大変ですネ。
      4本のネジ止めをするのに、30分以上も掛かってしまいました(汗)

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