1060製作記(17)フレーム-1

フル・スクラッチ フレーム 形式1060

動輪バランス・ウェイトの形状修正が終わったので、改軌作業に入りたい所だが、弁装置を組み込む積もりなので、それは、一旦棚上げ。

と云うのも、弁装置を組み込む良い方法が、未だに思い付かない。可能ならば改軌後の動輪に組み込みたい所で、これが出来れば、弁装置の稼動状態と走行状態を夫々別々にチェック出来るので、非常に好都合。

しかし、改軌後の動輪に組み込む方法が見付からない以上、弁装置を組み込んでから改軌する以外にない。そうするためには、先に弁装置を作ってその稼働状況をチェックした後に、改軌作業に入ることになる。
そして、弁装置の稼働状況をチェックするには、その後の作業を考えた場合、メイン・フレームがある方が遥かに良いし、何れは作るもの。

とまぁ、可笑しな三段論法だが、メイン・フレームの製作に取り掛かろうと思い、3D図面から2D図面に展開した。

1060-009図の様にこの1060フレームには、大きな窓が三つも開いている上、動輪と動輪の間が斜めである等、結構複雑な形状になっている。

模型なので、窓まで開ける必要はないのかも知れないが、諸先輩の作品では、抜いておられる方が多いので、小生も倣って抜くことにしている。
素材は、これまでと同じ様に1mm厚の洋白板

このフレームをどの様に作るか・・・・・?
1)二枚貼り合わせた上で、糸鋸で切り抜き、ヤスリで仕上げる伝統的な方法。
2)同じく二枚貼り合わせた上で、導入したばかりのフライス盤(FM-80E(A))で削り抜く方法。
3)図の様に、左右対称に配置して、FM-80E(A)で一枚づつ削り抜く方法。
FM-80E(A)を導入したので、ここは当然2)か3)の方法しか念頭にはないが、貼り合わせて2mm厚になった洋白板を、1mmのエンドミルで抜けるかどうか試してみて、可能ならば2)を、無理な様であれば3)にする積りにしている。

どちらにしても、FM-80E(A)ハンドルに刻まれた目盛りだけで、複雑なバイトの位置決めを間違いなくやり抜く自信は、全くない。DRO化したML-210を使用して来た身には、例えそれがノギスを流用した簡易的なDROであっても、今更・・・・と云う感がある。

と云う訳で、FM-80E(A)にも簡易的DRO化することにして、メイン・フレームはその後の作業とすることにした。
FM-80E(A)DRO化は当初よりその積りにしていたが、FM-80E(A)が少し予算オーバーだったので、見合わせていたもの。こんなことになるなら、DRO化の部材を最初から買っておくべきだったと反省する次第。

“1060製作記(17)フレーム-1” への4件のフィードバック

  1. railtruck より:

    洋白は丸棒の快削は有っても、板材の快削は無いらしいです。

    • mizoken より:

      railtruckさん、こんにちは。

      その様ですネ。
      同じ様に、快削鋼にも板はないですね。
      何か、理由があるのでしょうか?

  2. Yuki より:

    3)の1枚ずつ削り抜く場合は、左右を線対称ではなく点対称(上を裏返した状態)にし、1工程ごとにワークを180°回転(トンボすると言います)させて2枚を同時並行に削り抜くと、揃ったものができます。
    2)、3)の場合、糸鋸でラフに切り抜いておき、ヤスリの代わりにフライスで仕上げる方法もあります。このほうがエンドミルへの負担は軽くなります。
    素材は加工性の良い快削真鍮板がいいと思います。強度的にも問題ないと思いますので。

    • mizoken より:

      Yukiさん、こんにちは。

      トンボ、フライスで仕上げる方法・・・・・
      眼から鱗です!
      色々なテクニックがあるものですネ~。
      教えて頂いて、初めて気が付きましたし、自身の頭の固さを改めて実感しました。

      快削鋼は実際に使ってもいますが、真鍮にも快削があることを知ったのは、実は最近のことなんです(汗)
      そんな訳で、鉄模を再開した頃、会社帰りに◯◯ハンズで買い集めた真鍮や洋白が快削かどうかは????です。
      その在庫がまだあるので、そちらの消化を優先せざるを得ません。
      真鍮の板や棒を遺しても、子供達が困るだけでしょうから・・・(笑)

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