1060製作記(116) ボイラー – 9

フル・スクラッチ ボイラー 形式1060

面一にする筈の火室側板に出来てしまった僅かな段差については、目を瞑って先に進もうと思っていたのだが、試みに作り置いたキャブの前部妻板をボイラーに嵌めてみた所、やはりほんの少しセンターがズレてしまっている。

原因は、ボイラーランボードの中央に位置していないためで、これは火室側板に段差が生じたことが起因している。
つまり、火室の段差 ⇒ ボイラーランボードのズレ ⇒ 前部妻板のズレ
と云う3段論法が成立しそう・・・・・。

このズレは、陰になって目立ち難い火室部分に比べて、目に付き易いので、修正する必要があるが、そのためには火室側板の段差をなくす必要がある。と云う訳で、已む無く一旦バラシて半田付けのし直しをすることにした。
そして、改めて半田付けをしようとしている最中に、ボイラーバックプレートをこの段階で半田付けしておかなければならないことに気が付いた。

バックプレートWeast Japan Incのロストワックスの米国型パーツを使うことにしていたが、当然のことながら、この形式1060用に作られている訳ではない。と云っても、実機ではどの様になっているか資料もないし、仮に資料があっても自作出来る代物ではない。そこで、それらしければ良いと考えたのだが、それでも、ボイラーの外径に合わせる加工は最低限必要となる。その加工のためには、余計な床板などがない方が工作がし易いと云うことに気が付いたのは、怪我の功名と云う訳。

実際に行った加工の手順は、
1)バックプレートボイラーに瞬間接着剤で固定し
2)ボイラーの外周に沿って罫書き
3)一旦、熱を加えてボイラーから外した上で
4)罫書き線に沿って大まかに切り出し(実際には、ヤスリでの切削)
5)ボイラーに半田付けの後
6)ボイラーの外周に合わせてヤスリで整えた。
尚、1)から4)までの手順については、切削しなければならない面積が大きかったので、ボイラーに固定されていない状態で加工する方がやり易いと考え、敢えて行ったもの。
この加工に当たっては、バックプレートに表現されているレバーコックなどの細かいパーツを潰さない様にするのが大変で、色々と気を使った筈だが、結局、潰してしまったものがある。と云っても、極々小さなもので、パッと見には分からない程のものなので、まぁ、これで良しとしようと思う。

その後、改めて火室側板の半田付け等を行ったが、これが中々上手く行かず、何度やり直しをしたことか。
慎重に位置決めをした上で、半田付けをし、上手く行ったかと思いボイラーを突き合わせてみるとズレていたり、ズレがなくなったと喜んで妻板を嵌めてみるとセンターに合っていなかったり・・・・・・。

今日一日、この半田付けで費やしてしまったが、何とか、妥協出来る所まで来た。

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