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1060製作記(18)フレーム-2

フル・スクラッチ フレーム 形式1060

FM-80E(A)デジタルノギスを使ったDRO化が完了したので、フレームの切り抜きに掛かろうとした所で、連日の35℃超えの猛暑で、クーラー設備のない道楽部屋で作業するには・・・・・・。

フレームをフライス盤で削り抜く方法は、Yukiさんから教えて頂いたトンボでやってみようと気持ちは決まっていたが、薄い洋白の板をどの様に固定するか?中々良い方法が思い付かず・・・。

湘南鉄道模型クラブH5さんのブログを拝見すると、テーブルの上にベーク板を置き、その上に材料の真鍮板を置いて、ベークライトと真鍮板をクランプを使ってテーブルに共締めしておられる様に見える。
確かに薄い板をフライス盤で削り抜くには、上から圧力を掛けて来るエンドミルの力に負けない様に材料を下から支える必要がある。この点、ベーク板は平滑度も高く適度な硬さもあるので、少々値が張ることを除けば、下支えのための素材としては最適かも知れない。

と云うことで、H5さんに倣うことにした。
しかし、トンボは一工程毎に材料を180度回転させる工法なので、H5さんの様に共締することは出来ない。そこで、先ず、ベーク板をテーブルに固定して、そのベーク板に材料を固定することにした。
しかし、材料となる洋白板をベーク板にどの様に固定するか? 良い方法が思い付かない。
つまり、今回のフレームでは下穴を含めて、都合約30箇所の穴を空ける必要がある上、その穴を頼りに削り抜く工程もある。従って、少なくとも40~50回は回転させることになる筈で、確実で効率の良い固定方法は・・・・・。

現役時代であれば、通勤電車の中で流れる景色を見ながら色々とイメージを膨らませて考えられるのに、歳のせいか、イメージが浮かんで来ない(汗)

1060-010イメージが浮かんで来ないなら、実際に手を動かしてみよう。
と云う訳で、取り敢えずテーブルにベーク板を固定することを考えた。

但し、ベーク板は高いので、パインの集成材の端材を使い、テーブルとの固定はM6のネジ止にした。
尚、手持ちが1個しかなかったので、写真は左側のみで固定している状態。

 

1060製作記(17)フレーム-1

フル・スクラッチ フレーム 形式1060

動輪バランス・ウェイトの形状修正が終わったので、改軌作業に入りたい所だが、弁装置を組み込む積もりなので、それは、一旦棚上げ。

と云うのも、弁装置を組み込む良い方法が、未だに思い付かない。可能ならば改軌後の動輪に組み込みたい所で、これが出来れば、弁装置の稼動状態と走行状態を夫々別々にチェック出来るので、非常に好都合。

しかし、改軌後の動輪に組み込む方法が見付からない以上、弁装置を組み込んでから改軌する以外にない。そうするためには、先に弁装置を作ってその稼働状況をチェックした後に、改軌作業に入ることになる。
そして、弁装置の稼働状況をチェックするには、その後の作業を考えた場合、メイン・フレームがある方が遥かに良いし、何れは作るもの。

とまぁ、可笑しな三段論法だが、メイン・フレームの製作に取り掛かろうと思い、3D図面から2D図面に展開した。

1060-009図の様にこの1060フレームには、大きな窓が三つも開いている上、動輪と動輪の間が斜めである等、結構複雑な形状になっている。

模型なので、窓まで開ける必要はないのかも知れないが、諸先輩の作品では、抜いておられる方が多いので、小生も倣って抜くことにしている。
素材は、これまでと同じ様に1mm厚の洋白板

このフレームをどの様に作るか・・・・・?
1)二枚貼り合わせた上で、糸鋸で切り抜き、ヤスリで仕上げる伝統的な方法。
2)同じく二枚貼り合わせた上で、導入したばかりのフライス盤(FM-80E(A))で削り抜く方法。
3)図の様に、左右対称に配置して、FM-80E(A)で一枚づつ削り抜く方法。
FM-80E(A)を導入したので、ここは当然2)か3)の方法しか念頭にはないが、貼り合わせて2mm厚になった洋白板を、1mmのエンドミルで抜けるかどうか試してみて、可能ならば2)を、無理な様であれば3)にする積りにしている。

どちらにしても、FM-80E(A)ハンドルに刻まれた目盛りだけで、複雑なバイトの位置決めを間違いなくやり抜く自信は、全くない。DRO化したML-210を使用して来た身には、例えそれがノギスを流用した簡易的なDROであっても、今更・・・・と云う感がある。

と云う訳で、FM-80E(A)にも簡易的DRO化することにして、メイン・フレームはその後の作業とすることにした。
FM-80E(A)DRO化は当初よりその積りにしていたが、FM-80E(A)が少し予算オーバーだったので、見合わせていたもの。こんなことになるなら、DRO化の部材を最初から買っておくべきだったと反省する次第。

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