1060製作記(150) スプラッシャー -2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

スプラッシャーボイラーの干渉の程度が左右で異なっているのが、気になったが、この修正はかなり大事になるので、目を瞑って工作を進めることにした。

スプラッシャーは4枚必要だが、先ず右側の第一動輪用を、試験的に作って見ることにした。

1)先ず、0.4mm厚の真鍮板を幅3mmの帯板に切り出し、所定の長さに切断。
2)この板を前回のブログに記載した冶具にネジ止めした上で、スプラッシャーボイラーと干渉する部分をヤスリで削り、火室に半田で固定。

写真は、第一動輪を最も上に上げた状態だが、スプラッシャーとの干渉はないので、合格。他のスプラッシャーの工作に進もうと思う。

1060製作記(149) スプラッシャー -1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

大型連休終盤の5月4日、Sさんにお招きを頂いた湘南鉄道模型クラブの運転会にお邪魔して来た。

Sさんは、小生が末席を汚しているKKCにも所属しておられ、そのつながりで湘南鉄道模型クラブ運転会にはいつも声を掛けて下さるのだが、小生よりもご年配であるにも拘らず、次から次に作品をものにされている。
しかも、その作品には、走行音を出す仕組みを狭い13mmのフレームの間に納めることは云うに及ばず、加減リンク弁装置の動きまで忠実に再現されておられるのには、只々、感服するのみ。

そんなSさんに、遅々として工作が進んでいない形式1060を見て頂くのも大いに気が引けるが、蒸気ドームなどの裾の工作法を教えて頂いた経緯もあり、ここは恥を忍んで持参した。その結果、Sさんの目からすれば、色々と目に付く点はあった筈だが、そこを指摘すれば、遅れている工作が益々遅れてしまう敢えて目を瞑って何も仰らなかったのだろうと思う。
それを良いことに、厚顔無恥にも、このまゝ工作を進めることにした。

 

サンド・ドームやタンク機への改造の際に増設されたと思われるサンド・ボックスが出来たので、砂巻き管の取り付けに掛かろうと工作を始めた。
砂巻き管の取り付け作業そのものは、多少の工作誤差があっても、走行や集電には影響がないので、簡単に済ませることが出来ると思っていた。所が、図面や写真をよく見ると、配管の状況によってはスプラッシャーが取り付けられなくなることが判った。

そこで、スプラッシャーを取り付けた上で、砂巻き管の配管に掛かるべきと考え、スプラッシャーの工作を先行することにした。

先ずは、スプラッシャーの取り付け位置を決めるための冶具作り。
冶具そのものは、3mm厚のアルミ板の端材をスプラッシャーの内径に合わせてML-210で切削し、フレームの組み立てに使用した冶具を利用してフレームに固定することにした。

設計の段階から分かっていたことだが、スプラッシャーは、動輪との干渉を避けるため余裕を持たせて大き目にしているので、アルミの冶具はボイラーと干渉することになる。

そこで、当初の予定通り、小生の得意技の現物合わせで冶具の上部をヤスリで削って所定の位置に納めた。

と、ここまでは良かったが・・・・・。

この冶具を現物合わせで削っている時に、右側と左側でボイラーとの干渉の程度が違っていることが分った。
形式1060のスクラッチに当たっては、これまでにない程慎重に材料を切り出し、組み立てにも気を使っていた筈なのに、これはどうしたことだろうか?

1060製作記(148) 上回り

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

完成したと思っていた汽笛安全弁台座だが、ボイラーの上に他のサンド・ボックススチーム・ドームなどと並べて置いてみた所、何となく雰囲気が違って見える。

そこで資料の写真や図面をチェックした結果、何処でどう間違えたのか判らないが、台座を3mmも高くしていることが判った・・・・・(大汗)

と云う訳で、台座の背を詰めて、改めてボイラーの上に置いてみたのが、この写真。
写真では判らないが、実は、工作精度の悪さから台座サンド・ボックスが少し干渉している。これは仮置きしている時には、全く気が付かなかったのだが、台座ボイラーに半田付けした後、サンド・ボックスを固定しようとして判明したもの。

どうすべきか考えたが、事ここに至ってはどうしようもない。
台座の該当部分を少し削って、凌いだ。

1060製作記(148) 汽笛安全弁 – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

汽笛安全弁台座を作成した。

材料は真鍮の端材で、ボイラーと接する部分は、台座の外形を切削した後、裾の部分を中繰りしてボイラー径に合わせたジグに固定し叩いて仕上げた。

この方法は、ドームを作る際に、最初に考えた方法だが、ボイラーでは上手く行かず、ボツにしたもの。ただ、煙突の裾では上手く出来ていたので、台座でもやって見た。
結果、この様に部品の径が小さい場合は、この方法でも問題はなさそうに思う。

写真は、台座汽笛安全弁を仮置きしたもの。

1060製作記(147) 汽笛安全弁 – 1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

汽笛安全弁の工作に取り掛かった。
フルスクラッチと云うからには、本来的には安全弁汽笛も自作すべきなのだろうが、これ程までに小さな部品を作るのは、資料写真では不鮮明でなので形状が良く判らない上、小さ過ぎて、とてもじゃないが手に負えそうにもない。

と云う訳で、手持ちのパーツ・ストックから使えそうな物を探して見た。

先ず、汽笛だが、サンゴの挽き物のパーツが、少し形状が違っている様にも見えるが、何とか使えるだろう。
次に、安全弁だが、資料写真に写っているシルエットからバブルコックが付いているのがはっきりと判る。そこで、バブルコックがあるものを探し出してみると、エコーのロストワックスのパーツが、細長い形状も含めて良く似ている。所が、パッケージには何と汽笛と印字されている。
となると、汽笛が3本も立つことになるが、安全弁だと思えば、安全弁に見えるだろう。

と云うことで、汽笛安全弁台座だけを自作して、汽笛安全弁そのものは、サンゴエコーのパーツで誤魔化すことにした。

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