フライス盤のDRO化(4)-Y軸
2015/07/28
当初、Y軸もX軸と同じ様にデータ表示部を固定し、主尺のバーをスライドさせる方法を考えていた。
しかし、この方法では如何に配置を工夫しても、データ表示部がXテーブル(長手送り)の下になって肝心のデータが読み取れない。
そこで、X軸とは反対に、バーをFM80E(A)のベースに固定し、データ表示部をYテーブル(クロス送り)の最も手前の端に吸着させてスライドさせることにした。
しかし、この方法ではバーの一端がベースの手前にかなり飛び出してしまい、バーを固定する磁石を吸着させる場所が足りない。つまり、バーを片方の端だけで保持するしかなく、ズレてしまう惧れがある。
と云っても、他に方法がなければやってみるしかない・・・・・。
と云うことで、バーの固定はより磁力の強いマグネットホルダ台、データ表示部はネオジムマグネットホルダー2個を使って、夫々ベースとYテーブルに固定してみた。
X軸と同じ様にこの状態でハンドルをグルグルと回してみたが、ズレはなさそうな・・・・・。ズレるようであれば、磁石をもう少し強いものに換えれば何とか付けあるものになりそう。
それより、この方法の利点を見付けた。
このFM80E(A)のYテーブルの移動量は140mmある。この移動量をフルに使う工作は、蒸気機関車の模型作りでは殆んどないと思う。しかし、その必要がある時は、マグネットホルダーのスイッチを切って簡単にバーの位置をを変えることが出来ることが解った。
云い換えれば、普段はバーを手前に余り大きくはみ出さない位置にしておき、必要な場合にだけ手前に移動させて移動量をフルに使うことが出来ると云う訳で、小生の様に慌て者が、切削するのに夢中になって、飛び出したバーに身体や服を引っ掛けてしまう心配が、少なくなると云う次第で、思わぬ副産物があった。