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主軸手回しハンドル(1)

工作機械用治具 工具

ML-210主軸手回しハンドルの作り直しに着手した。

今回も、久島諦造氏ミニ旋盤を使いこなす本(応用編)P142に掲載されている寸法図を参考に若干手直しを加え、材料については、前作は主として真鍮を使ったが、今回は快削鋼を使うことにした。

MainShaftHandle-001先ず、主軸に挿入するシャフトの作成。

ML-210の主軸の内径の10.5mmに合わせて、径12mmの快削鋼丸棒を削ることにした。
しかし、小生が所有しているコレットの最大径は10mmなので、一端を直径10mmに削った上で、その部分をコレットに咥え、反対側は芯押し台回転センターをセットして、作業をした。
所が、どうも芯押し台の中心と主軸の中心が僅かにズレている様で、主軸側の方が若干細く削れてしまう。と云うことは芯押し台の方がバイトから少し離れていることになる。芯押し台の位置を調整出来る様であれば、落ち着いた時にでも調整し様と思うが、取り敢えず、その場凌ぎで芯押し台側半分だけを少し余計に削って対応した。

MainShaftHandle-002削ったシャフトの中心には5Mのボルトを引き棒として通すため、径5mmのドリルで貫通穴を開けなければならないが、前述の通り10.5mmのコレットの持ち合わせがない。

面倒なので出来れば避けたいが、仕方がないので、四ツ爪インディペンデントチャックを使って芯出しをした。

尚、久島氏の本では、シャフトに径16mmの鍔があって、シャフトと一体に削り出す様に書かれており、前作もその通りにしたが、それでは切り粉の山が出来ることになる。今回は、材料の節約のためにも鍔は別に作成することにした。