ルーター用コレット
2007/02/04
アオリイカの釣果が全く出せず、なんとか結果をと気持ちが5230の製作に行かないので、比較的短時間に出来る金属工作を行った。
題材は、以前から作ろうと思っていたプロクソンのルーター用のコレット。
純正のコレット・セットを持ってはいるものの、ヤフオクで購入したノス型ドリル歯のシャンクを咥えることが出来なかったので、それ程精度を要求しない穴あけであっても態々ミーリング・アタッチメントを使っていた(小生はドリル・スタンドを持っていないので)。
旋盤やミーリング・アタッチメントは工作机の隣の台に設置しているので、そんなに面倒ではない筈。所が、小生にはこれが意外と億劫に感じることが多くて、ハンド・バイスを使ってゴリゴリとあけることが多い。時間が掛かる上に、出来上がりも汚いものになってしまうことが解っていながら、こんなことを繰返していた。
プロクソンのルーターが手軽に使えれば、少なくともこんなことはなくなるだろうと考えた。
コレットの材料は、例によって快削鋼。快削鋼がこの種の材料として適しているかどうかは不明だが、ML-210での工作性を最優先で考えた。
この工作の関門は、コレットの両端部分の斜めになっている箇所の角度出し。この角度が合わないと、ドリル歯をカッチリと固定出来ない。
テーパー削りアタッチメントの角度を、先ず目分量で決め、削っては当りをみて削り直しの作業を3?4回行って、何とか角度は確保出来た。
この作業は材料を旋盤のチャックに咥えたり外したりを繰返すことになるので、コレット・チャックを使って、芯ズレをなくした。三つ爪や四つ爪チャックを使う場合はヤトイを先ず作ってから工作に入る必要があるが、コレット・チャックを使っているので、まぁ、その心配はなかろう。コレット・チャックを使う場合であっても、厳密にはダイヤル・ゲージを使って芯出しをするのが本来であろうと思うが、そこまで厳密に工作をしたとしても、ルーターそのものの芯ブレ精度もあるので、手を抜いた。
写真の右側が自作をしたコレット。左は純正パーツのコレット。
テーパー削りアタッチメントの剛性が余りないので、切削面が少し荒れているが、何とか実用にはなりそう。