フライス盤DRO化(8)-Y軸-改良
2016/04/18
小生のデジタル・ノギスを使った簡易DROは・・・・・、
X軸については、主尺バーを可動にしてデータ表示部を固定している。一方、Y軸の方は逆に主尺バーを固定して、データ表示部をテーブルの動きと共に前後に動く様にしている。
と云うのは、データ表示部を固定していると、テーブルの位置によってはデータ表示部がテーブルの陰に隠れてしまって、肝心のデータが読めなくなってしまう。この辺がデータの読み込む部分と表示部分が一体となっているデジタル・ノギスを利用した簡易DROの泣き所で、読めなくなる事態を避けるために、データ表示部をテーブルの一番手前に固定して、常に読める様にしている。
これに対して主尺バーの保持は、テーブルに対して平行に、尚且つ台に対して水平になっていなければならない。そのためにはX軸と同じ様に主尺バーの両端を固定して平行&水平を確保するのが本来だと思う。しかし、データ表示部をテーブルの一番手前に固定したために、両端で保持するだけのスペースがなくなってしまった。
そこで、仕方がなく主尺バーを片持ちにせざるを得なかったが、これによって主尺バーの保持が不安定になってテーブルの動きに伴って上下に動き、不具合の原因となったのだろう。
結局、データを読み易くするか、精度を求めるかと云うことになるが、簡易DROである以上、どちらかを諦めなければならない。
今回、施した改善策は満足すべきものではないかも知れないが、主尺バーを指で押さえる等して動かさない限り、数字が変わることはなさそうなので、取り敢えずこの状態で使って行こうと思う。