フライス盤DRO化(7)-Y軸-改良?
2016/04/05
フライス盤を導入したのは、鉄道模型の出来映えの向上を図るためで、そのために、フライス盤を導入して真っ先にDRO化を行った。
DRO化することによって、材料に対する刃の位置決めが非常に簡単にしかも正確に出来る様になるので、作品の出来が格段に良くなる筈・・・。
所が、形式1060の工作を進めている内に問題点が顕在化して来た。
特にY軸方向が顕著で、原点からの絶対座標を使って位置決めをしているのに、微妙にズレが生じていることが分かった。従来であれば、この程度のことであれば、気にもせず工作を進めていたのだが、折角、フライ盤を導入しDRO化した以上、これは面白くない。
と云う訳で、ノギスの取り付け方法を替えてみることにした。
抜本的にはフライス盤のテーブルを一旦取り外して、ノギスを取り付けるためのタップを切ったりすべきなのだろうが、分解したものを精度良く組み立て直す自信はない。そこで、今回もフライス盤に手を加える必要のない方法を模索した。
これまでは、データ表示部をネオジム磁石でテーブルに直接貼り付けていたが、今回は、テーブルを前後で挟む様に取り付けたアルミのバーにネジ止めをした。
こうすることによって、アルミのバーはテーブルの動きに同調するが、それ以外の前後の動きは完全に防止出来るし、その結果データ表示部の動きも抑えられる。
一方、ノギスの主尺バーの固定は、良い考えが浮かんで来なかったので、マグネット・ホルダー台の前後にアルミの直角アングルを強力両面テープで貼り付け、前後の動きを抑えた。
そして各パーツを取り付けて、テストしている内に、主尺バーを上下に動かすと表示されているデータの数字が変わることに気が付いた。
つまり、データ表示部や主尺バーの前後の動きを抑えるだけでは不十分で、主尺バーの上下の動きも抑える必要があると云うことだ。主尺バーの両端を固定しているX軸では、気になる程のズレがないのに、何故Y軸がと思っていたが、原因はどうもスペースの関係で主尺バーを片方だけで固定していることにありそうだ。