5230製作記(6)
今回はテンダーの前方、缶に近い方にある衝立の様なものを作った。古典機のテンダーでもこの衝立があるものとないものがあるが、長岡京市のK氏から頂いた写真や組立図、金田氏の図面にはっきりとある以上、手を付けない訳には行かないだろう。
所が、この衝立の目的や用途が良く判らない。その上に、側面から見た形状は写真や図面から判断できるが、前後から見た形状がさっぱりと判らない。扉があったのかメクラ蓋状になっていたのか等々。
サイズは組立図や金田氏の図面をベースに何とかでっち上げることが出来るにしても、これじゃ・・・。
と云う訳ででっち上げたのが写真のもの。
因みに材料は、0.4mmの真鍮を使ったが、0.3mmの方が工作が楽だったかも知れない。窓枠は、衝立にあけた4.6mmの穴にピッタリと合う様に、真鍮棒を削りその中心に4mmの穴をあけてパイプ上にしたものを輪切りにして半田付けした。この工作は小さいながらも旋盤があったから簡単に出来た様なもので、なければ結構大変な作業になっただろうと思う。
写真では良く見えないが、後ろに突き出した箱状のものは、衝立を馬蹄形状に切り抜きその縁に沿って7mm幅に切り出した0.4mmの真鍮板を半田付けし、その上で、後部に0.4mmの真鍮板を半田付けして整形した。実物がこの様になっていたかどうか、本来であればキチンと調べた上で工作をすべきであろうと思うが、手抜きも甚だしい所。