2005年1月31日

2800製作記(7完)


塗装後の乾燥状況です。キャブの色は27と同じネービー・ブルーにしました。煙室は艶消しブラックにするために、マスキングをしています。
2度目の塗装でかなり要領も解って来ましたので、今回は一発で満足すべきものになりました。








磨き出しがスチーム・ドームだけでは27に比べて少々地味になってしまうので、シリンダーの前後蓋、煙突の先端、一番前のボイラー・バンドを磨き出しにしました。








煙室部分、煙室扉、煙突を艶消しブラックで塗装後、再組み立てを行い試験走行させました。幸運にも生地状態の時と同じ様にスムーズな走行を見せて呉れました。








写真ではよく判らないのですが、ケサギの際の疵などがあちらこちらにあります。もっと丁寧に工作をする必要があると痛感しました。

この2800についても、写真や資料を頂いた今野さんや近藤一郎さんのお陰でやっと完成させることが出来ました。又、一昨年のクラブの総会にわざわざ岡山から持って来て下さった結縁さんの2800も大いに参考にさせて頂きました。
そして、忘れてはならないのが、この2800を作る切っ掛けを下さった北海道の坪山さんです。 横浜に戻ることになった際、餞別として頂いた鉄道模型社のエッチング・キットがなければ、このスイス製の華奢な2800を作ることはなかったと思います。
皆さん、本当に有難うございました。

2005年1月25日

2800製作記(6)

塗装に先立って出来る限り分解しました。全部で12個になりました。 形式27の時はクレンザーで磨いてから洗剤で洗いましたが、今回は洗剤を入れた超音波洗浄器で油脂分と汚れを洗ってから、マッハのブラス・クリーンで錆を取りました。ブラス・クリーンに浸けると液体が直ぐに黒くなって錆が瞬く間に落ちて行きます。クレンザーでゴシゴシ磨かなくても簡単に真鍮の地肌の輝きが戻って来るので、大変楽です。

洗浄の後の乾燥は、前回の轍を又踏む事のない様に、ファンヒーターの前に置き充分乾燥させました。 写真は、乾燥させている所ですが、実は真鍮の磨き出しにする部分にはメタル・プラーマーを吹いてクリヤーをかけています。

2005年1月18日

2800製作記(5)

一週間前と変わり映えしないので写真はありません。
走りの調整を行いました。先ず、集電ブラシを0.1mmの燐青銅板から0.3mmの燐青銅線に換え、集電場所もタイヤ面からフランジの裏側に変更しました。その結果、走行抵抗がかなり減少した様で、スムーズな走行となりました。
低速も、先の27より利く様になりました。

来週から塗装に入ります。

2005年1月11日

2800製作記(4)

組立図を参考に尻棒を造りましたが、尻棒支えは取付方法や強度の関係から諦めました。その他ブレーキ・シューの位置を動輪に僅かですが近づけました。

ほぼ生地完成の段階になって走行試験に入りました。 レールのうねり等で先輪がメイン・フレームに触れたり、排障器がレールに触れたりしてショートすることがありましたが、色々と調整した結果スムーズに走る様になりました。但し、6番ポイントのフログ部分で引っ掛かりがあります。原因が解りません。

水口を半田付けし忘れていましたので、来週は水口を取り付けることと走りの調整です。

2005年1月 1日

2800製作記(3)

2005年の事始です。 昨年は道楽部屋の棚を作っていましたが、今年は鉄道模型の製作で新年が始まりました。

と云う訳で2800の続きです。

ドレインコックを造りました。用意しておいたロストのパーツは足が3本だったので、自作することにしました。 0.8mm径の真鍮線に糸鋸で縦にスリットを切り、そこに0.2mm厚の洋白板を差し込み、足の根元は1.2mm径のパイプを0.2mm厚に切り出したワッシャーを嵌め込んで、それらしく造りました。老眼の目には少々辛い細かな工作でした。

バックプレートを取り付けたのに伴って、キャブの後ろを造りました。サイズは現物合わせ、形状は組立図を参考にしました。当初はここまでする予定はなかったので、キャブの組立後の工作になり、苦労しましたが何とか出来たと思います。

2004年12月20日

2800製作記(2)

先週は休みが全くありませんでしたので、工作は進みませんでした。文字通り、「貧乏暇なし」です。

師走と云うのはいけませんネ?。 2週間振りの休みに「道楽工房」に行こうとすると、家族の白い目を背中に感じてしまいます。と云う事で、大掃除と称して工房に行きましたが、工作はそこそこに大掃除をしましたので、工作はキャブ屋根のカーブの修正、給水用の注入口の作り直し、サンド・パイプの付け直ししか出来ませんでした。

注入口は以前に作ったものが、どうしても気に入らずに作り直しをしました。1.2mm厚と0.5mm厚の真鍮を重ね合わせています。両端の半円部分は、2mm間隔に明けた0.6mmの穴をガイドとして、5mmおよび6mm径の円盤を治具にしてヤスリで仕上げました。前作は蓋を表すのに0.4mm径の真鍮線を半甲線にしたものを巻き付けたのですが、今回の方が楕円が綺麗に出来た様に思います。 サンド・パイプはサイド・タンクに半田付けしてあったのですが、ボイラーに沿って下ろす際のカーブが気に入らず、半田を外して取り敢えずパイプを付け直しました。焦っても良い結果は得られないので、現在は未だボイラーに乗せているだけです。

2004年12月 6日

2800製作記(1)

形式27の製作に入ったため、中途半端な状態(上の写真2枚)にしておいた2800の製作を再開することにしました。

この蒸気は2年半前に北海道から転勤して横浜に戻って来る際、札幌在住のT氏から餞別に頂いたかの有名な鉄道模型社のエッチング・キットをベースにスクラッチしているものです。キットの材料で使用しているのはボイラー、砂箱、蒸気ドーム、キャブ屋根です。他は自作しています。

再開に当たって、煙室扉を作り直しました。クリートは苦労しました。 0.1mmの真鍮板を0.3mmの洋白線に巻いて後、整形して作りましたが、老眼の身には堪えました。 27用に買っておいたウィスト・ジャパンのバック・プレートが残っていたので、急遽キャブ内装を作ることにしました。バック・プレートを半田付けしたキャブ床板をネジ止めにしました。