2007年10月22日

5230製作記(36)

1.4mmの真鍮線をドリル・レースでそれらしく形を整えたものをシリンダーの中心部に半田付けをして、前部の工作を終わった。

シリンダー後部にも前蓋と同じものを裏返して半田付けした。資料の写真でははっきりとは見えないので詳細は判らないが、一種のにぎやかしである。
スライド・バーは1mm厚の洋白板を0.8mm幅に切り出した。
具体的には、1mm厚の洋白板を適当な幅(1mm強)に切り出し、これを0.8mm厚の真鍮板の厚み方向に半田付けした後その真鍮板の厚みになるまでヤスリでシコシコと薄くするだけ。こうすることによって正確な厚みが得られる。

こうして作った洋白棒の先端部分を0.8mm径の丸棒にヤスリをかけ、シリンダの妻板に明けた穴に差し込んだ。

未だ少し工作が残っているので、写真では未だ半田付けをしていない。

2007年10月 9日

5230製作記(35)


シリンダー部分の工作に入った。

いつもそうなのだが、道楽部屋に入っても中々工作には手が付けられないでいる。一旦手を付けると後は集中出来るのだが、手を付ける迄のIdleTimeが長い。ために、工作が進まない。

実は、朝晩の通勤電車の中で工作の段取りを考えて頭の中でシュミレーションをして、休みの日に実行に移すのがパターン化している。尤も、帰りの通勤電車では転寝をしていることが多いので、実働は朝の通勤時間帯だけかも知れないが、何れにしても、多い少ないはあるにしろ、工作の段取りを考えている時間帯がある。
しかし、毎年、今頃の時期には出張があって、中々頭を工作に向けることが出来ないのが一因だろうと思う。

シリンダーブロックの前後の妻板は0.6mmを貼り合せてから切抜いた。
シリンダーの外周に当る円弧部分は、径6.4mmにまで切削した真鍮棒を輪切りにしてワッシャーを作り、このワッシャーを治具にして慎重に工作を進めた。この妻板に0.3mmのシリンダーカバーを貼り付ければシリンダーの径は7.0mmになる。
前後の妻板は、7.8mmに切り揃えた径3mmの真鍮棒をスペーサーにして位置決めをした。実際には、スペーサーは2mm径の穴の3mm径のパイプを使い、そのパイプに1mm径の穴の2mm径のパイプを通し、妻板のシリンダー中心にあけた2mm径の穴を介して固定した。

シリンダー蓋は、6.5mm径にまで切削した真鍮棒に0.4mmの穴を12個あけて輪切りにしたもの。この穴あけは8mm程度の深さに達しているので無理は禁物で、何度も歯を上下させて切り粉を丁寧に取り除きして騙し騙ししなければならないのだが、10個まであけた時にチョット我慢が足りずにドリル歯を折ってしまった。しかもその歯が残ってしまったものだから、こいつはパー。同じ作業を2度も行わなくてはならなかった。

2007年10月 1日

5230製作記(34)



予定通り、メインフレームを作り直した。

前回は背開き方式で上下対称にしてケガいたが、今回は普通の方法に戻して1mmの洋白板を貼り合せた上、動輪の間で存在感を見せているイコライザーもフレームと一体で作ることにした。そのために2mm厚の硬い洋白板を非常に複雑な形状に切出すことになり、糸鋸の歯を何本も折ってしまった。

まぁ、それでも満足出来るものになったので、取り敢えずは気分良く次の作業に掛かれる。

今回作り直したメインフレームを先週までに作っておいたギア・ケースやイコライザーと並べたものと、組み立てたものがこれ。
イコライザーを固定する真鍮のブロックにネジが切ってあるのが見えるが、これはブロックを貫通しているネジ穴で、実際にはフレームの裏側からネジ止めしている。