2008年4月28日

2008年釣行記(8)

潮回り:小潮  場所:OHM  釣果:ナシ 同行者:釣do楽さん、のりちゃん

今日は順番から云えば結果の得られる日。釣果が約束されているのであれば、自己記録を出したOHMに行こうと、実は、前回TKURから上がった時には決めていた。

所が、と云うか、目出度いことなのだが、5月に誕生予定であった長男の第二子が予定よりも早く26日に生まれたので、栃木まで会いに行って来た。その栃木からノンストップで帰って来たために、少々疲れたので一休みして前回と同様午前2:00に家を出て、朝間詰めを狙おうと思っていた。

帰宅して一息ついて、携帯をチェックすると釣do楽さんから今晩出撃するとのメールが入っている。いつものように22:00頃に出発しDKNに入るとのことだったので、釣do楽さんに当方の予定を話すと、DKNに入りその後場所移動をして頂く事にして、3:00頃にTKURの駐車場で待合せることにした。

その積りで横にはなったものゝ、久し振りに釣do楽さん達に会えることに興奮したのか寝付けず結局23:20頃に家を出た。

車に乗った所で連絡を入れると、DKNは既に先行者がいるので予定を変更して直接TKURに向かっているとのこと。であれば、そんなにのんびりとはしていられない。少々急いで車を走らせ日付の変わった0:40頃に待合せ場所に到着した。
駐車場には釣do楽さんの車らしいバンが1台止まっているが、社内に人影は見えない。早速、釣do楽さんに連絡をしようと携帯電話を掛けて見ると、そのバンの社内が明るくなったり暗くなったり・・・・・・。要するに釣do楽さんは携帯電話を車に残したまゝ何処かに行っているらしい。と云っても何処に行ったかは容易に想像は付く。

磯までの急坂を往復した上で、そのまゝ長い道中をOHMに向かうのはとてもじゃないが堪ったものじゃないと思い、直接OHMに向かう旨を提案しようと思ったのだが、電話を忘れているんじゃ仕方がない。TKURでシャクルことも考えて道具を担いで急坂を磯に向かった。

浜を縦断し磯の岩に取り付いた所で、前方に青白いランプの灯りが見え、声を掛けると案の定釣do楽さんとのりちゃんの二人連れ。釣り人の行動パターンなんて単純なもの。お二人とも潮騒を前にしてジッとしていられなかったらしい。
状況は如何と尋ねると余り芳しくないとの返事に小生のヤル気は急降下。結局、TKURでは竿も出さずにOHMに場所替えをすることにした。

OHMに入る小径の途中は滑り易い所があるので、一旦駐車場に戻ってスパイクに履き替えて、舗装道路をテクテク。急坂を息も絶え絶えになって上りそのまゝまた10分も歩くなんて一人じゃ絶対に有り得ないことだが、今日は三人連れ。釣り談義に花を咲かせながら歩くと全く時間は気にならない。
藪を掻き分けダラダラとした坂を下り、ゴロタの浜を横切ってOHMに入ったのは、何時頃だったろうか。話に夢中になって時計を見忘れてしまった。

高い崖を陸を背にして左端はのりちゃん、真ん中には釣do楽さん、そして小生の順に釣り座を構えてStartFishing。ここは3人が夫々適当な距離を置き並んで沖に向かってキャスト出来るので、TKURの様な窮屈な思いはしなくて良い。

この付近には町灯りも全くなく小生の位置からはのりちゃんの姿は全く見えない。
時折、目に入るヘッド・ランプの灯りや、闇を割くビュッ・ビュッとシャクル音だけが無事に釣りをしている証し。

正面には熱海ビーチラインの街頭の灯りが点々と光り、その光りを縫うようにして車のライトが移動している。左手には初島の街灯り。正面やゝ左は熱海の温泉街だろう。
こんな夜景を楽しみながらシャクレども、イカ様からの信号はなく、ロッドがガクンと止まり一瞬の期待を持たせるのは海藻ばかり。

漸く辺りが薄っすらと白み始め、イヨイヨ、ゴールデン・タイムに突入かと思ったが、金色にはなり切れず結局鉛のまゝ。途中、釣do楽さんがエギサイズを掛けただけで終わってしまい、小生は打率5割を切ってしまった。
完全徹夜のエギング。これで釣果があればまだ慰めもあるが、(釣do楽さんを除いて)空手のボーズでの帰り道。この上り坂が本当に芯から堪えた。

2008年4月21日

2008年釣行記(7)

潮回り:大潮  場所:TKUR、KRSK  釣果:ナシ 同行者:ナシ

前回と同様2:30に出発。
釣行することにしている月曜日と云うと、この所、毎週の様に天気が悪かったのだが、今日は久し振りに空模様を気にする必要はないらしい。更に、雲間に隠れている満月が綺麗な顔を見せて呉れれば云うことなしなのだが・・・。
空模様は心配がないとしても、昨日、一昨日と台風を思わせる様な風が吹き荒れていたので、その影響で切れ藻が大量に流れているのではないかと、別の心配をしなければならなかった。

さて、何処に入るか?
実は、前回下見をしておいたPに行きたかったのだが、様子も良くわからない所に日の出前の暗い内から入るのは、幾ら小生でも一寸躊躇われる所。 と云う事で、先ずいつものPに入り様子を見て転戦することにした。

磯に入った時は丁度満潮の4:00を一寸回った所。
普段よりかなり高い所にまで潮が来ているので、いつもとは違うルートを慎重に進み、釣座を構える岩の取り付きの所までやって来た。 その取り付きから釣座を構える岩まではほんの僅かな距離なのだが、飛び石伝いに歩かなければならない所がある。

若い頃ならポンポンと牛若丸義経の八艘飛びよ ろしく身軽に越えられるのだが、悲しいかな禁煙で体重が増えておりとても身軽からは程遠くなっている上、とみにバランス感覚や視力に衰えを感じている身と しては、一寸緊張を要する。気後れした訳じゃないが、様子を見ているとウネリが多少残っている様で、飛び石が時たま波に洗われている。

タイミングを見計らい、その飛び石に右足を掛けて後方に置いた左足を蹴って体重を移動させ様とした所、波が来た。大丈夫だろうと高をくくって足元の海水を見ていると、見る間に海水面がスーッと上がって来て見事に右足は冠水。
こんな時に慌てると碌なことはない。足首にまで来た海水を只唖然として眺めていた。

第1投は4:20頃。
心配していた切れ藻は全く流れて来ないので、釣り易いことは釣り易いのだが・・・・・。
日の出の時刻の5:00を過ぎても全く気配がない。足元に眼を凝らしてもベイトの群れも見えないし、一寸沖の定置網で作業している漁船の上空にもカモメの姿がない。
不思議なことに今年になって打率が5割。交互にボーズを繰り返しており、順番から行くと今日はボーズの日・・・・・と厭な予想が頭に浮かんで来る。

5:30頃になって、昨年もこの磯で良く顔を合わせたヤエン師が登場。
そのヤエン師と色々と話をしながら6:30頃まで粘って見たが、活き鯵にも全くアタリがないので、イカは寄って来ていないと判断し、下見Pに転戦することにした。

ヤエン師の情報では、下見Pは磯側の方が良いらしいのだが、時折大きなウネリが這い上がりそうになっているし、何よりも岩場を乗り越えて磯に入る気力もなくなっていたので、安直にも防波堤からキャスティングを繰り返した。

流石に磯場とは違って足場に不安がないので、思い切った遠投が出来るのだが・・・・・。
切れ掛かった集中力が元に戻ることもなく結局、9:00頃にStopFishingとした。

2008年4月16日

2008年釣行記(6)

潮回り:若潮  場所:KMKC  釣果:350g X 1 同行者:ナシ

月曜日の天候は毎週の様に雨模様。天気予報では4週間連続で雨とのこと。
 今週の14日もそんな訳で釣行をやめたのだが、何となく物足りなくて16日に有給休暇を取って釣行した。
場所は以前から気になっていたKMKC。この磯の出入りにはロープ場があって老いの身には堪えるのだが、3月末頃に17度まで上がった水温が最近では14度台にまで下がってしまったので、少しでも水深がある方が良かろうとの読みである。
自宅を2:30に出発すれば、現地の駐車場到着は4:00。そこから磯に下りるには30分は掛かるだろう。そうすれば朝未だき時間帯から実釣が出来る。

そんなことを考えながら床に入ったが、何故か遠足前の子供の様に目が冴えて寝付けずウツラウツラとしている内に2:00となってしまった。

現地の駐車場の到着したのは予定通りの4:00。
真っ暗な中をヘッド・ランプの灯りを頼りに入磯地点の目印の大木に到達。 そこから藪の中に分け入り、途中、何度か道に迷いながらもロープ場に着いたが、ここに来るまでに既に汗びっしょり。
リュックからペットボトルを取り出し喉を潤して一息ついた後、漸くロープにしがみ付く様にして崖をソロリソロリと下りた。足場となる岩の表面は、一昨日の雨のせいか湿っていて滑り易くなっている。ここで滑落してまた骨折でもしようなら、何を云われるか堪ったものじゃない。
 慎重に下りて釣座とすべき磯の先端に到着したのが4:40。
そして、重労働で熱くなった身体を冷やすために釣用の防寒着を兼ねたジャンパーを脱ぎ水を飲みして息を整えてから、ロッドを繋ぎリールを取り付け等々・・・。
釣支度を終わったのが、丁度5:00。

さて、第一投。
苦労してやっとのことで辿り着いた磯。これで結果が出ない筈はない。
時折、少し大きめのうねりが来て小さなワンドの突き当たりで大きな音と高い波飛沫を上げているが、気にするほどの事はない。
有給休暇を取って来た甲斐があった(?)と獲らぬ狸の何とやら・・・・。
所が、水深があると思って入ったのに、意外と浅い。この磯に入るのは今日が2回目で様子が充分解っていないとは云え、これは何としたことか。磯替えをするにも、又、あの崖をループを伝って登らねばならず、そんな体力も気力もない。

前方ヤヤ右よりの水平線から朝靄を通して真っ赤な太陽が顔を出して来る。
雰囲気は良い!!
何とかなるだろうと腰を落ち着けることにしてキャスティングを繰り返すが、イカからの信号はなく、只、海藻が掛かって来るだけ。

その内気が付くと、右後ろの磯に磯釣のスタイルでばっちりと決めた釣師が入っている。
そして右隣の磯にも・・・・。
 こんなにアプローチが大変な場所で、しかも平日にも拘らず、結構人気がある様だ。
人気がある-->釣れる筈と頭の中には単純明快な方程式が浮かび、キャスティングする手にも力が入るが・・・。
この頃からカンナに無色透明のプヨプヨとしたゼリー状のものが掛かって来ることが多くなって来た。最初はゲソかと思ったが、よくよく見ても蠢く様子もなく、臭いもない。隣の磯の磯釣師に尋ねても知らないとの返事。何かの卵塊だと思うが、一体正体は何だろう!!

集中力も切れてソロソロ止め様かと考え始めた9:00、やっとのことでエギを抱いて呉れたのがこのメス。

産卵を間近に控えたこの時期に、何故こんなサイズ???と思ったが、1杯は1杯。これで、ボーズはなし。 その後、程なくしてエギを無くしたのを期にStopFishing。

崖を必死の思いで攀じ登り駐車場に辿り着いた時には、青息吐息。波を被った訳でもないのに、頭から足までびっしょり。駐車場にあるベンチに道具と身体を投げ出しジッと休息、と云うより動けなかった。

暫く休んで落ち着いて来たので、以前から気になっていた場所を下見しておくことにした。
 昼飯もその磯でする積りで、ペットボトルとパンをコンビニのレジ袋に入れてのんびりと坂を下って行く。道は細いがコンクリートで舗装されていて歩き易い。
実はこの道の入り口には通行禁止の看板があり、坂を下り切った所には立ち入り禁止の看板がある。理由は崩落の危険とのことなので、余り大っぴらには出来ないが、まぁ、そこは自己責任と云うことで・・・・。

崩れかけた防波堤に墨跡を探しながらレジ袋からパンを取り出して喰っていると、突然パンを持っている右手にドンとかトンとか軽いショックが走った。
何事かと右手に眼をやると持っている筈のパンがなーい!!
そして、目の前の手が届きそうな所をトンビの影がスーッと飛んで行く。見ればその脚にはパンがしっかりと・・・・・。
トンビに油揚げならぬ葡萄パンをさらわれてしまった。

さて、釣り場の下見を終わって帰路につき運転をしながら、ふと海を見ると、八貫山下付近の海岸線に赤潮の帯が流れている。
その帯は所々途切れてはいるものゝ、ずっと繋がっており米神の小さなワンド等は真っ赤。真夏ならいざ知らず初夏にもなっていないこの時期に赤潮が現れるとは予想もしなかった。

今日の貧果の原因は、この赤潮だったのかも知れない。
イヤ、きっと赤潮が原因だ・・・と思うことにしよう。

2008年4月 7日

2008年釣行記(5)

潮回り:大潮  場所:DKN  釣果:ナシ  同行者:釣do楽さん、のりちゃん

3月の下旬になって江之浦沖の海水温が17度台まで順調に上がって来て、漸く春到来かと思っていたのに、桜の盛りも過ぎた4月に入ってから、逆に15度から16度台に下がってしまった。これでは、イカの活性が落ちてしまうのではないかと少々気になっていたが、潮周りは大潮故何とかなるだろう。
しかも、今週はいつも通り釣do楽さん、のりちゃんと一緒。例え釣れなくても、気の合った仲間との釣行は楽しいもの。

23:00過ぎ、DKNの駐車場に到着。
早速、支度をして磯に向い、釣do楽さん、のりちゃんに合流。
4月とは云え明け方は冷えるだろうといつもの様に厚着をしていたのだが、風は殆どないためか、体感的にはかなり暖かくて、岩を上り下りして合流した時にはかなりの汗をかいていた。

今晩のこの磯は3人の貸切状態で、磯の規模から丁度良い人数。それぞれ誰に気兼ねする必要もなく、好きな場所に陣取ることが出来るし、海には多少のうねりはあるがエギングには良い日和・・・・・と期待が一杯。

最初に掛けたのは、のりちゃん。400?500g位の食べ頃サイズ。丁度、日付の変わる0:00頃。
その後は全く音沙汰はなく、3人がそれぞれのポジションをグルグルとローテイションする様に交替したものゝ、まったりと時間だけが過ぎて行き、1:00過ぎになってのりちゃんは2:00まで眠ると云って岩の上に横になる始末。
それでも釣do楽さんと小生は、鬼の居ぬ間の洗濯とばかりに、シャクッてみたが、洗濯出来ず

横になっていたのりちゃんも2:00前にはゴソゴソと起き出して、また3人で黙々とシャクリを繰り返していると、時折、ピカリと雲が光り遥か前方沖合いの天気が荒れて来ている様子で、うねりも大きくなって来ている様子。
そんな中、4:00にまたもやのりちゃん。
先程と同じ様なサイズをゲット。この激シブの中、2杯の釣果は流石。

所が、その頃には小生の集中力は完全に切れていて回復不可能。結局4:30頃にStopFishing。

最後まで釣りに集中していたのは釣do楽さんで、磯の先端に立って黙々とキャスティングを繰り返していたのだが、残念なことに結果が出ずに終わってしまった。
結果が出るか、出ないかは時の運で、如何なる時も人事を尽くして努力されているその後姿は見習わなければと思う。本当にご苦労様でした