2010年7月23日

2010年釣行記(34)-F.F.

FlyFishing 場所:KR-R 釣果:山女 x 1 同行者:単独

前回の源流域に続いて、今回はその下の中流域の探査を行った。
具体的には林道がKR-Rを跨ぐ橋から入渓して、前回の入渓地点である2段堰堤で脱渓するコースで、前回と違って脱渓点の目標物が分かっているので、何となく安心出来る。

渓に降り立ったのは、前回と同じ5:00。
橋の下は大体において深い淵があってポイントになっているのだが、この橋の下も同じで、如何にもと云った雰囲気。 挨拶代わりにサッと流したが先方からの挨拶はなく、イブニング・ライズを狙って入れば面白そう。

Kari=river003R.JPG 入渓点から暫くは平場でフライ向き。
その中でも、餌師やルアー師が狙いそうもない浅い瀬にフライを流すと、瀬尻付近でフライをスポッと吸い込む様なアタリ。 反射的に合わせを入れると、記念すべきKR-Rの山女が掛かって来た。 パーマークが消え掛かってはいるが17~18cm位のサイズ。
記念写真を撮ろうとカメラを構えてシャッターを押した瞬間、跳ねて水の中に戻ってしまい、残った写真がこれ。 KR-Rでの記念すべき第一号の写真がこれじゃ情けないが、パーマークが薄らと見えるので、マァ良かろう!

この第一号が出た少し上で、川の流れがぶつかっていて深みを作っているポイントが目に入った。 如何にも良さそうな雰囲気なのだが、これまで2回の釣行で、この様なポイントで出すのは難しいと解かっていたので見送ろうと思った。 しかし、ここは、木の枝が覆い被さっていてロッドが振り難そう。
淡い期待を込めてサイド・キャストで流すと、フライを目掛けて細長く灰色っぽい物がユラユラと浮上して来るのが目に入った。 サイズも結構良い!!
その瞬間、心臓はバクバクを鼓動を打ち、流れる水音も聞こえなくなり、真っ白
来るか!! と思わずロッドを握る手に力が入った途端、その影はス~ッと底の方に沈んで行ってしまった。 もう一度!! と同じ様に流すと又ユラユラと浮上して来て、今度は・・・・・吸い込んだ、と思ったが・・・・・・。

Kari-River004R.JPG その平場を過ぎると、前回と同じ様な大岩がゴロゴロと小さな滝と釜が連続する正に源流の渓相になって、小生には中々ポイントが絞り難くなって来た。
そんな中で、突然この様な鉄骨だけの堰堤が見えて来たのだが、水を滝の様に落としているコンクリート製の堰堤とは違って、赤く塗られた鉄骨だけの堰堤は自然に溶け込むことなく、何となく不気味さを感じてしまう。

入渓して2時間。 この鉄骨の堰堤の下で遅い朝食を取って暫く休憩したのだが、ポイントが絞り難い上に、例によって蜘蛛巣の猛攻で厭気も差して来ていたので、脱渓ルートがあればここで切り上げていただろう。

  Kari-River005R.JPG 前回は、無謀にも方向感覚だけで脱渓しようとして、1時間近くも山中を彷徨する結果となったので、今回は兎に角釣り上がることにした。

見上げる様な大岩を高巻きすることも何度かあったが、気のせいか前回よりは楽な気がした。 それでも遠くに目指す堰堤が見えて来た時は、正直に云って、ホッと安心した

入渓したのが5:00、脱渓点に到達したのが11:00なので、都合6時間。 我ながら良くやるよと半ば呆れた次第だが、それにしてもアタリが少な過ぎる印象。 小生自身の肩から先の問題は別にして、天候のせいかハッチも殆ど見ることもなく、魚の活性が低かったのかも知れないが、もう少し遊ばせて呉れると通う価値はありそうなのだが・・・。

さて、脱渓してからは・・・・・。
踏み分け道を登って、前回車を止めた所に出た所から林道をブラブラと歩いて車の所まで20分。 と云うことは1km少々、クネクネと曲がっているので1.5~2km位の行程なので丁度良い規模なのだが・・・。

2010年7月20日

2010年釣行記(33)-F.F.

FlyFishing 場所:KR-R 釣果:ナシ 同行者:単独

KR-Rに探査釣行をして来た。
この渓は、人家のある最下流域を除くと、マス釣り場から橋までの下流域、橋から2段堰堤までの中流域、2段堰堤より上流の源流域に大きく分けられるが、今回の探査対象には源流域を選んだ。
と云うのは、小生自身の好みも勿論あるのだが、2段堰堤より上流には堰堤がないと云うのが大きな理由。 但し、WEB情報によると大岩と深い淵が連続しているらしいので、この点は気になる所だった。
マァ、何とかなるだろう!!

3:00に自宅を出発し、一般道を延々と走って現地駐車スペースに到着したのは4:40頃。
水漏れが激しいので、再度補修の上、念のため、ストッキングとズボンの繋ぎ目にはガム・テープをぐるぐると巻き付ける様に貼ったウェーダーを穿いて渓に降り立ったのは5:00頃。 駐車スペースからの入渓ルートは、WEB情報にある通りで、踏み分け道がくっきりと付いているので迷うことはないのだが、急斜面でズルズルと滑り落ちそうになる。 雨上がり等は特に注意をしなければならないだろうと思う。

入渓地点から暫くの間は比較的平坦で釣り易い相だったが、WEB情報通りの大岩と淵の連続地帯に突入。 大岩と云っても見上げる程の馬鹿デカイ岩で、それが両岸からせり出しており、その間を水が流れ落ちていて深い淵を作り、如何にもと云った雰囲気。
そんなポイントの流れ出しの瀬や岩陰を狙ってキャストすると・・・・・。
水に浮かんでいる筈のフライが見えない。 アレ~、どうしたんだろう??
良く見つとフライが、蜘蛛の巣にひっかかって空中でブラブラと揺れている。
蜘蛛の巣があると云うことは、先行者がいないことの証明でアングラーにとっては喜ばしいことだが、キャストの度に蜘蛛の巣に煩わされ、加えて、大岩を避けて釣り上がるルートの確保に時間を取られて、中々釣りに集中出来ない。 フライ・フィッシングと云うよりも沢登りと云った趣

Kari-River001R.JPG それでも、マグレあたりでもあれば気持ちの持ちようも変わって来るのだが、7:00頃になり、ソロソロ諦めの境地に入りかけた時に出会った滝。 この滝の水が合流する辺りも、如何にもと云った感じのポイントだった。
ニジマスとヤマメとは違うのかも知れないが、北海道での経験からすると、ここなら絶対と思う流れにフライを乗せるとニジマスが水面を割る様にして出て呉れるのだが、警戒心の強いヤマメは難しい。
居るのか居ないのか・・・、まるで魚のいる気配は感じられず、Mr.Maximなら何処を狙うだろうかと考えながら釣り上がったが、小生には手強い相手。

Kari-River002R.JPG ソロソロ大岩と淵の連続地帯を抜けられるかと云う所で出くわした小滝。
何とか右岸を巻いてこの滝の上に出たが、その先には更に大きな岩が立ちはだかっている。 両岸は5~7・8m位の絶壁で一寸見た所、高巻きするのも難事になりそう。 WEB情報による脱渓点はこの先になる筈だが、結局、これ以上単独で遡行し脱渓点に到達する自信がなく、脱渓することにした。

脱渓するのは良いが、どの様にして? 入渓地点まで下って行くか、それとも左岸をよじ登って何とか林道に到達するか?
色々と考えたが、選択したのは左岸をよじ登ることだった。 しかし、結果的にはこれは大きな間違いだった。 中腹までは何とか登ることは出来たが、それ以上になると藪の密度が高くなって二進も三進も行かず、落ち葉の堆積した急斜面はフェルト底のウェーディング・シューズでは踏ん張りが利かずズルズルと滑るし、植林か何かで使ったと思われる作業道らしき道端にプラスティックの道標を発見してホッとしたのも束の間、その道は途中で消えてなくなっていたり・・・・。
結局、左岸のよじ登りルートを諦めて入渓地点に戻ることにしたのだが、渓に降りた所で時計を見ると、何と1時間近くも山中を彷徨していたことになる。

5:00に入渓して、11:00頃に脱渓。 6時間の実釣だったが、蜘蛛の巣対策やルート探し、山中での彷徨等で時間を取られて、実際にロッドを振ったのは正味1時間もなかったのではないだろうか。
只、大嫌いなに遭遇しなかったことと、山蛭にも血を吸われることはなかったことが唯一の救い。

次回は、中流域を探査してみようと考えながら運転していると、右足に痙攣。 車を止めて揉み解し事なきを得たと思ったら、自宅近くで左足の太ももが痙攣し、道具を車から降ろす際には両足が・・・。

所で、ガムテープでグルグル巻きにしたウェーダーだが、左足の水漏れは止められたが、今度は右足に水漏れ。 買い替える他ないなぁ!

2010年7月 7日

2010年釣行記(32)-F.F.

FlyFishing 場所:Mr.Maxi's River 釣果:虹鱒x1,山女x1 同行者:Mr.Maxi

6月30日、思いがけない方からメールを頂いた。 その一週間前の6月23日に西湘バイパスの国府津SAでお会いした二輪ライダー・アングラーの方から、彼が長年大事に温めて来られた渓流にご案内して頂けると云うものだった。
通りすがりでたった一度言葉を交わしただけのアングラーに対して、大事にしている渓流をオープンにして頂けるなんて思いもしなかったことだけに、有り難く・有り難くお受けさせて頂いた。

さて、そのメールを頂いてからの一週間、ウェーダーの水漏れ補修を延べ4日掛けて行い、ベストの中身を確認したり、WEBでFlyFishing関係のHPを手当たり次第に覗いたり、兎に角、全てはFlyFishingのことばかりで、昨夜は久し振りに興奮して中々寝付けず、朝は予定時刻より1時間も前に目が覚める等、まるで遠足前の子供と同じだった。

Maxiさんは東京にお住まいとのことなので、横浜の拙宅に寄り小生のリムジンカーに乗り換えて頂いて、5:00出発。 現地の無料駐車場には7:00少し前に到着。
早速準備に掛かったが、何年振りかのFlyFishingで段取りの悪いこと。 ウェーダーを持って行ったり来たり・・・・。 それでも、何とか準備を終え駐車場を出発。
登って来た道路を15分程下って入渓地点に到着。

目の前の山の中腹辺りまで雲が降りており、レインウェアを着ていることもあって蒸し暑いことこの上ない。 Flyを結ぼうと下を向くとサ~ッとメガネが曇って来る始末。

記憶が定かではないのだが、入渓したのは7:30前後。
今回、小生は渓を見せて頂くことが主眼なので、先ずMixiさんの狙い方をジックリと拝見させて頂く。 成る程、如何にも出そうな開けたポイントよりも小さな落ち込みを重点的に狙っている様な印象だった。

入渓地点では少し濁りが入っている様だったが、少し釣り上がり最初の堰堤を高巻いた辺りから透明度を増し、如何にも渓流! と云った様相になって来た。 しかも、尚、嬉しいことに、渓の規模、両岸から木々の枝が張り出していること等渓相が北海道で良く通っていた渓流に良く似ていてることだった。
異なる点は、北海道の渓は虹鱒が中心だったのに対して、こちらは山女が中心である点と、こちらは、2段、3段になった堰堤が多くて高巻かなければならない点
特に、堰堤の高巻きは、小生の様に足腰の弱った高齢者には正直に云って少々キツイものがあった。 結局、入渓してから脱渓するまで、都合4箇所、最初は左から、二つ目は右からロープを伝って高巻き、三つ目の堰堤は、その上のプールで狙うために堰堤を攀じ登ったのだが、Maxiさんに引っ張り上げて貰わなければ、単独ではとても登れそうにもない。 Maxiさんの説明では、ここで竿を出さないのであれば、右から高巻けば良いとのことだった。

四つ目の堰堤下のプールで暫く狙っている際、本降りなって来たので脱渓しStopFishingとした。 時刻は丁度12:00頃(?)

Mixiさんの説明によれば、今日は出が非常に悪いとのことで、普段はもっと楽しませて呉れる由。 確かに、ライズも1度見ることが出来たかどうかだし、新仔が走る所も全く見ることがなかった。 自然が相手だけに、そうそう人間の思惑通り物事が進む筈はないのだが、そんな中でも山女を3匹引っ張り出したのは流石。
小生も、20cm内外の虹鱒と山女を夫々1匹、しかも好きなドライで出すことが出来たのはラッキーだった。 何年振りかのFlyFishingで、しかも初めての渓で魚の感触を味わえたので非常に楽しい1日だった。

写真は、山女を狙っているMixiさんの後ろ姿。
MrMaxiR.JPG
<Maxiさん>
今日は、大事になさっている渓流を案内して頂き有難うございました。 お陰様で、非常に楽しいFlyFishingをさせて頂きました。
これで、又、Fly熱が上がりそうです!!

ご都合の良い時に又お誘い下さい。

失礼ながら、ご本人にお断りせずに勝手にMaxiさんと呼ばせて頂きましたが・・・。  

2010年7月 2日

2010年釣行記(31)

潮回り:中潮  場所:TKUR,ISKR,YMST  釣果:ナシ  同行者:単独

7月に入ったからと云ってアオリが消えて居なくなる訳ではないが、小生が利用している無料駐車場の殆どが有料化されることもあって、そろそろオフにしようかと・・・・。
只、腰痛で釣りが出来ない友人や心臓が悪くて無理が出来ない友人へのお見舞いに、何とか700~800g程度の食べ頃サイズが欲しくて釣行したが・・・・・。

今回は、朝の内は浅場のTKUR、陽が昇り切ってから水深のあるISKRに場所を替える作戦で、いつも通りの2:30に出発。 TKURでの磯に乗ったのは4:00を少し回った頃。
前回と同じ様に波も風もなく、蒸し暑さも前回程ではなく、期待してエギングを開始したが・・・・。

例によって最初はシャロー・タイプのエギで扇状に探るが全く雰囲気がない。
根掛かりが激しいのでいつもは狙うことのない左手の海藻帯を、思い切って藻面狙いで通しても音沙汰なし。 遠投して沖目を狙っても・・・。

6:00頃、遂に浅場を諦めて深場のISKRに移動。
海に向かって高く張り出している大岩を乗り越えてOHMに近い磯に乗って第一投。 何回かシャクッた時、違和感がロッドを伝って来る・・・・・。 一瞬来た!と思ったが、残念ながらグィ~ン・グィ~ンがない。 しかし、ロッドを煽るとズルズルと上がって来て途中でピタリと動かなくなってしまう。 煽ったり引っ張ったりして、何とか回収して来ると、エギに付いていたのは高切れしたライン

201007001R.JPG これに嫌気が差して、隣りの岩に移って何投目かしてリトリーブすると、何か若干重たい様な????
訝しく思いながらエギを回収して見ると、エギには怒りで腹をパンパンに膨らませたグーフー

一向に治まりを見せないウネリと潮の流れ。 特に、潮の流れは水深があるだけにエギの着底も覚束ないので、半島の反対側に移動することにした。 只、満潮の時刻のため、潮位が高過ぎてKTGHMの離れ磯には乗ることは出来ないので、YMSTの離れ磯にまで足を伸ばした。

YMSTでいつも乗っている離れ磯には、目前にブイや赤い旗を付けた竿があってもう一つなので、今回は、二人組みヤエン師が乗っていたのを時々見掛けた別の離れ磯にした。

こちらはウネリはないものゝ、やはり潮の流れが早くてエギを思った所に沈められないし、ヘビー・タイプのエギにすると根掛かりが激しくて釣りにならず、お手上げ状態。
それでも潮の流れが緩くなるのを待ちながら、兎に角キャスティングを繰り返していたが、梅雨が明けたかの様な強い日差しに耐え切れず、遂に10:00にStopFishingとした。

今シーズン中盤では一時好調だったが、それも持続すること叶わず、終盤には元の黙阿弥の3連敗。
このまゝ終局となるのも口惜しいが・・・・。 好調振りを伝えるニュースが入って来れば別だが、取り敢えず、これでアオリのシーズンは終わりとして、次は何を狙って釣行するか???