※ カテゴリー別アーカイブ:工作機械用治具 ※
2015/07/10
工作機械用治具 工具
5Mの引き棒の六角形の頭を作った。
丸棒を六角形に削るために、ML-210のミーリング・アタッチメント用の割り出し円テーブルを使った。この割り出し器は、ウォーム・ギアとインデックス・プレートを使った本格的なもので、ボルトの頭を削り出すには、少々、大げさ過ぎるし、セットするのが面倒臭い。
6、12、24や4、8、16位の簡単な割り出しのための冶具を作って置く必要があると思った。
次にハンドルの製作に掛かった。
素材は3mm厚のアルミで、中央にシャフトの太さの10.5mmの穴を空けなければならないが、小生が持っているドリルの最大径は10mmしかない。
何とか、0.5mmだけ広げる方法を考えなければならない。
色々と考えたが、小生が高校時代に夢中になっていたオーディオ・アンプの製作に使用していたリーマーがあるのを思い出した。
そこで、先ず10mmの穴を空けた上で、リーマーを使って0.5mm広げて10.5mmにした。
半世紀前の時代物でもあるのとないのでは天と地の程。よく捨てずに持っていたものだと、我ながら感心した次第。
2015/07/09
工作機械用治具 工具
シャフトの鍔を作った。
久島氏の本ではシャフトと一体になっているが、材料を節約するため、別パーツとしたもので、直径は19mmと大きくした。
径20mmの快削鋼の丸棒を19mmに痩せさせ、中心部にシャフトの外径と同じ穴を貫通させた後、厚さが5mmとなる箇所で突切りしようとした所・・・。
これまでの突っ切り作業では、折れた金ノコの刃をバイトに使っており、何の問題もなかったが、今回はML-210に付属のバイトを持ち出してみた。
所が、バイトの刃先が鈍っているのか、バイトの厚みがあって抵抗が強過ぎるのか、上手く切れない。
已むを得ず、金ノコを持ち出して、ゴリゴリと切った。
結果、切断面は、当然のことながらお粗末この上ないので、断面を綺麗に仕上げなければならないが、そのためにはヤトイを作る必要がある。
どの様なヤトイにするか・・・・。
結局、有り合わせの真鍮の端材で、写真の様なものを作った。
ヤトイは、一端をコレットで咥えられる様に10mmに削り、反対側をシャフトの径と同じ10.5mmにした上で、十文字に割りを入れたもので、割りの中心に木工で使ったコースレッドをネジ込んで、割った部分を広げてワークを保持しようと云うもの。
やってみると、狙い通りワークがズレることもなく、断面を綺麗にすることが出来た。
2015/07/08
工作機械用治具 工具
次に引き棒の製作に掛かった。
引き棒も材料の節約のため、径6mmの快削鋼の丸棒を5mmまで削り、六角形の頭は別に作って嵌めこむことにした。
丸棒を細く削る作業は、シャフトと同じ要領で行った。
この引き棒の一端の雄ネジにテーパーナットが雌ネジとして嵌るのだが、このネジ切りが大変だった。
写真の様に削りあげた丸棒をコレットで咥えて、芯押し台に付けたダイスで切ろうとしたのだが、半回転もしない内にガッチリとワークに喰い込んでしまってそれ以上進まない。
強引にダイスを回すとワークも一緒に回転してしまう。
そこで、ワークのネジ部分だけ径を4.8mmに細くし、更にダイスを目一杯広げてみたが結果は同じ。
旋盤を使ったネジ切りを諦めて、左手のペンチで頭部分を力一杯きつく握り、右手でダイスをグリグリと回して、何とか切ることが出来た。
これで駄目だったら、市販の5Mのネジを使わなければならないと考えていたが、ヤレヤレ。
2015/07/07
工作機械用治具 工具
シャフトの外形、引き棒用の貫通穴を空け終わったので、次はシャフトの一端にテーパー状に穴を広げる作業に入った。
作業は、往復台にテーパー削りアタッチメントをセットし、角度を10度に設定して中繰りバイトを使用して行った。
この角度は、テーパーナットを作るまでそのままにしておかなければならないのだが、バイトを交換するためにバイトの止めネジを緩めようとした際、力を入れ過ぎてアタッチメントまで動かしてしまった。
仕方がないので、アタッチメントに刻まれている目盛りを頼りに10度に再設定したが、多少ズレが生じてしまったかも知れない。
改めてシャフトから作る気もしないので、多少のズレには目を瞑って、そのまま作業を進めることにした。
尚、テーパーナットは写真の様に外形を整えてから、中心に5Mのタップを立てて、その後切り離した。
2015/07/05
工作機械用治具 工具
ML-210の主軸手回しハンドルの作り直しに着手した。
今回も、久島諦造氏のミニ旋盤を使いこなす本(応用編)のP142に掲載されている寸法図を参考に若干手直しを加え、材料については、前作は主として真鍮を使ったが、今回は快削鋼を使うことにした。
先ず、主軸に挿入するシャフトの作成。
ML-210の主軸の内径の10.5mmに合わせて、径12mmの快削鋼丸棒を削ることにした。
しかし、小生が所有しているコレットの最大径は10mmなので、一端を直径10mmに削った上で、その部分をコレットに咥え、反対側は芯押し台に回転センターをセットして、作業をした。
所が、どうも芯押し台の中心と主軸の中心が僅かにズレている様で、主軸側の方が若干細く削れてしまう。と云うことは芯押し台の方がバイトから少し離れていることになる。芯押し台の位置を調整出来る様であれば、落ち着いた時にでも調整し様と思うが、取り敢えず、その場凌ぎで芯押し台側半分だけを少し余計に削って対応した。
削ったシャフトの中心には5Mのボルトを引き棒として通すため、径5mmのドリルで貫通穴を開けなければならないが、前述の通り10.5mmのコレットの持ち合わせがない。
面倒なので出来れば避けたいが、仕方がないので、四ツ爪インディペンデントチャックを使って芯出しをした。
尚、久島氏の本では、シャフトに径16mmの鍔があって、シャフトと一体に削り出す様に書かれており、前作もその通りにしたが、それでは切り粉の山が出来ることになる。今回は、材料の節約のためにも鍔は別に作成することにした。
2007/02/04
工作機械用治具
アオリイカの釣果が全く出せず、なんとか結果をと気持ちが5230の製作に行かないので、比較的短時間に出来る金属工作を行った。
題材は、以前から作ろうと思っていたプロクソンのルーター用のコレット。
純正のコレット・セットを持ってはいるものの、ヤフオクで購入したノス型ドリル歯のシャンクを咥えることが出来なかったので、それ程精度を要求しない穴あけであっても態々ミーリング・アタッチメントを使っていた(小生はドリル・スタンドを持っていないので)。
旋盤やミーリング・アタッチメントは工作机の隣の台に設置しているので、そんなに面倒ではない筈。所が、小生にはこれが意外と億劫に感じることが多くて、ハンド・バイスを使ってゴリゴリとあけることが多い。時間が掛かる上に、出来上がりも汚いものになってしまうことが解っていながら、こんなことを繰返していた。
プロクソンのルーターが手軽に使えれば、少なくともこんなことはなくなるだろうと考えた。
コレットの材料は、例によって快削鋼。快削鋼がこの種の材料として適しているかどうかは不明だが、ML-210での工作性を最優先で考えた。
この工作の関門は、コレットの両端部分の斜めになっている箇所の角度出し。この角度が合わないと、ドリル歯をカッチリと固定出来ない。
テーパー削りアタッチメントの角度を、先ず目分量で決め、削っては当りをみて削り直しの作業を3?4回行って、何とか角度は確保出来た。
この作業は材料を旋盤のチャックに咥えたり外したりを繰返すことになるので、コレット・チャックを使って、芯ズレをなくした。三つ爪や四つ爪チャックを使う場合はヤトイを先ず作ってから工作に入る必要があるが、コレット・チャックを使っているので、まぁ、その心配はなかろう。コレット・チャックを使う場合であっても、厳密にはダイヤル・ゲージを使って芯出しをするのが本来であろうと思うが、そこまで厳密に工作をしたとしても、ルーターそのものの芯ブレ精度もあるので、手を抜いた。
写真の右側が自作をしたコレット。左は純正パーツのコレット。
テーパー削りアタッチメントの剛性が余りないので、切削面が少し荒れているが、何とか実用にはなりそう。
2005/02/28
工作機械用治具
ミーリング・テーブルに直接セットするバイス(もどき)とイケールを作りました。何れも精密バイスを作るためです。どちらも簡単な物です。バイスは未だ面取りをしていません。
久島氏の「使いこなす本」に、フライカッターを使うよりエンドミルで削った方が水平度は高いと書いてありましたので、イケールの正面は8mmのエンド・ミルで2mmづつずらして削りました。
しかし、蒸気の作成でも思いましたが、基本的な直角・や直線をどの様にして精度高く出すかが大変でした。イケールは何度も削り直しをしても直角が出ませんでしたので、念の為クロス・スライドをチェックして見ると、何と、向かって右側が0.1mm程高くなっていました。5cm程の幅で0.1mmですから結構大きな狂いです。已む無くミーリングで削り直してやっと水平を確保しましたが、旋盤としては玩具の類かもしれませんが、何ともお粗末なことです。
この調整後、イケールを削り、直角を確保しました。
2004/02/01
工作機械用治具
ML?210に付属の目盛付きハンドルは目盛が見難かったので、真っ先に作ったのがこのハンドルです。全部で5組作りました。
久島諦造氏の「ミニ旋盤を使いこなす本」の記事を参考にしました。
新しい記事 »