2012年8月29日

5230製作記(88)


5230-100R.JPG 久し振りの工作。

これまで色々なパーツを造り溜めていて、組み立てる段取りをあーでもないこーでもないと考えている内に、時間ばかり経ってしまい、気が付けば前回の更新から、2ヶ月も過ぎてしまった(汗)

台風14号、15号の影響で海は大荒れ
雨が降っていないので、渓流は渇水状態になっていて、釣りには行けないし・・・・。
8月もあと3日で9月に入る時期だが、残暑が厳しくて半田鏝を持つのも辛いものがあるが、遅れに遅れている工作をすることにした。

しかし、これまでの様に出来上がったパーツを眺めながら段取りを考えているばかりでは、畳の上の教練と同じで全く進まないので、兎に角、出たとこ勝負で組立に入った。

この形式5230は床と上回りを一体にすることにしているので、床板にボイラーを半田付けし、その後キャブ、床板から出ているフレームの一部(?)、スプラッシャー・カバーの順に半田付けをした。

しかし、写真で見ると結構綺麗に出来ている様だけど、実物はあちらこちらに歪みがあるし、半田を罫書き取る際に付けたキズはあるしで、とても見られたものじゃない・・・。
変な所で必要以上に慎重になるのに、肝心な所では好い加減な性格が顔を出し、結局、その欠点がモロに作品に出てしまう。
これが、工作の怖い所だと解ってはいるけれど、この年齢になると治る見込みもないし(汗)

2012年6月25日

5230製作記(87)


5230-099R.JPG 前回から約20日振りの工作。

スプラッシャー・カバーを半田付けした状態で撮影した写真(5230製作記-86)を眺めると、何かしら物足りない。
それもその筈で、バック・プレートには焚口戸等の機器や計器類が全くなくノッペラボー

小生が蒸気の模型を作る動機付けとなったのは、ロッドの動きを再現したかったことが最も大きかったが、キャブ内の電気機関車にはない機器や計器類も魅力的だった。
とは云え、密閉式のキャブでは良く見えないこともあって、形式27では適当にそれらしく見える程度でお茶を濁していた。
しかし、この蒸気のキャブはオープンなので目立つことは必至。

なので、当初はウィスト・ジャパンのロスト・ワックス製のバックプレートをつける予定でいた。
所が、先に作ったスプラッシャー・カバーの幅が広過ぎて、このバック・プレートを上手く収めることが出来ない。
そこで、珊瑚模型のB6用のバック・プレートを流用しようかと考えた。
これはB6のキットに付属しているので、小生も使用したことがあって出来が良いことは解かっていたが、兎に角値段が高過ぎる(因みに、税抜きで3,600円)。
と云うことで、何とかそれらしいものを自作出来ないかと、あれやこれややっていた。
しかし、結論から云うと、小生のこの腕ではでっち上げることも叶わず、どうしようかと悩んでいる内に20日も経過してしまった次第。

で、結局、エコー・モデル小型蒸気用キャブインテリアセットを使用することにした(汗)
現代機用このセットを古典機の5230に使用することは、形状や大きさ等時代考証的には問題がある筈だが、値段が1,800円と珊瑚の半値と、最近の言葉で云えばリーズナブルでロスト・ワックス製なので見栄えも悪くない・・・。
セットは、逆転テコ、水面計、焚口戸、加減弁テコ、蒸気分配箱、メーター類から成っており、写真はその内水面計、焚口戸、加減弁テコをバック・プレートに半田付けした状態。
メーター類はキャブの正面妻板に直付けする積り。
逆転テコのレバーが資料写真には写って見えているので、何とか取り付ける積りだが、何しろスプラッシャー・カバーの幅が広過ぎて取り付け場所が・・・・。

2012年6月 6日

5230製作記(86)


5230-098R.JPG 先日、所属している模型クラブの会報が届き、その中に、東京集会を10月21日に開催する旨の記事があった。
10月まで約4ヶ月・・・・・。
今度こそ、何とかその集会に間に合わせようと、約1ヶ月振りの工作。

色々とパーツを造り貯めて来たが、今回はキャブ内のスプラッシャー・カバーを作成した。
最初は、中央の床板、左右の円弧の部分、その上カバーの5個のパーツを夫々真鍮板から切り出して組み立てる積りだった。
所が、半田付けが上手く出来なかった。

そこで、中央の床板と左右の円弧部分を0.4mm厚の真鍮板から一体で切り出し、円弧部分と床板との境目でグイッと折り曲げ凹状にした上で、0.3mm厚の真鍮板で上カバーをした。
この方法の難しさは正確な寸法で凹状に曲げることにあるが、今回は幸いなことに0.5mmだけ幅が広くなっただけで済んだ。この程度であれば、その上に半田付けする上カバーの幅を調整することで辻褄合わせは出来る。

2012年5月 9日

5230製作記(85)

5230-097R.JPG
リンク・カプラーには付き物の真空ブレーキ・ホースを作った。

メインのパイプは1mmの真鍮線を使い、上下の継ぎ手部分については、内径0.8mm外径1.2mm及び内径1mm外径1.4mmのパイプを使った。

パイプを曲げる際、何もせずに曲げるとパイプが潰れて断面が楕円形になってしまう。
そこで、ヤスリで適当に切り込みを入れて曲げて後、ヤスリで整形した。

切り込みは、下部の90°部分は1ヶ所で間に合ったが、上部は鋭角に曲げる必要があるので2ヶ所必要だった。切り込みを入れる深さや幅は、カット&トライで何個か作って、最も出来の良いものを使用した。

最も目立つホースの蛇腹部分は、0.6mmの真鍮線に0.3mmの銅線を巻き付けたもの。
銅線を巻き付けてから曲げるよりも、芯となる真鍮線を曲げてから銅線を巻き付ける方が出来が良い様に思えた。

リンク・カプラーにしろこの真空ブレーキ・ホースにしろ、出来が素晴らしく良いロストワックス製が部品として珊瑚から出ていることを知った。
並べて見ると自作のパーツが見劣りするので、そこは目を瞑って・・・・・(笑)

2012年5月 3日

5230製作記(84)

5230-096R.JPG
リンク・カプラーを作り直した。

基本的に材料や作り方は、失敗した前作と同じで、出来上がりの長さを1mm程、縮めた。
これで、ポイントなどでカプラーがレールに触れてショートすることはなくなる筈・・・?

なくなる筈・・・と云うのは、当初は普通のカプラーを装着する積りでいたのに、ある日資料の写真を眺めていて、リンク・カプラーが目に付き、フト作って見たくなって方針を変更した。

その際にキチンと寸法等を検討してから作成に取り掛かれば良かったのに、その気になったら居ても立ってもおられなくなる悪い性格で、兎に角作り始めてしまった。

こうしてビームに仮り止めして見ると、1mm程縮めたにも拘らず排障器より若干長めになってしまっている。
従って、ショートする惧れがある訳で、それが、なくなる筈・・・とした理由。

こんなに小さな部品でも10個程のパーツから成っており、老眼の身で再々度作る気にもならないので、もしショートする様であれば、一番下の鎖が垂直になっておらず少し曲がった状態になっている資料の写真に倣って、力技でもってその様にする積り・・・。

手掛ける前に、もっとキチンと寸法を出すなど慎重に事を進めるべきだと反省!!!

2012年4月27日

5230製作記(83)

5230-095R.JPG
老眼の眼をショボショボさせて、リンク・カプラーを作った。

フックは径1mmの真鍮線を、それらしい形に曲げた上で、バイスでプレスしヤスリで整形した。
その下にぶら下がっている鎖となる部分は、内径0.2mm外径0.6mmのパイプをやはりバイスでプレスしたものを主として使った。そして、ピンを通す部分は、更にプレスを掛けている。
0.2mmとは云え、中が空洞になっているので無垢の真鍮線を使うより、工作が楽なので専ら最近はパイプを使うことが多い。

又、そのピンが通る関節部分・・・・名称はあるのだろうが、浅学にしてその知識がなく、的確に表現出来ないが・・・・は、1mm角の立方体に0.6mmと0.4mmのドリルを直交する様に通している。
そして仮組みして見たのがこの写真。

初めて手掛けたにしては、我ながら良く出来たのではないかと、自画自賛したのだが・・・・・。
残念ながら少々大き過ぎて、これを取り付けるとレールに接触する長さになってしまっている。
写真から寸法を割り出した筈なのだが・・・・、再度、一回り小さなものを作らなければ(涙)

・・・・この写真は、ピンバイスに咥えて、そのピンバイスを小さなバイスに固定した状態なのだが、少し逆光になっている。
そこで、撮り直そうとして、カメラを手にしたまゝ位置を変えていた所、台からバイス諸共床に落下して、現況はある部分はヒン曲がりある部分はバラバラになってしまった(汗)
横着をしてはイカンなぁと反省!!!

2012年4月19日

5230製作記(82)

5230-094R.JPG
ビームの工作に入った。

この蒸気にはサイドにもビームがあるが、写真は正面のビーム。

0.4mm厚の真鍮板に、所定の寸法でケガイて切り抜きに掛かった時、ふと、これまでに作り終え保管しているパーツ・ケースを見ると・・・。
何と既に切り出しが終わった状態のビームがあった。

そもそも、この5230はかれこれ6年前から手掛けているので、このビームも何年も前に切り抜いていたので、すっかり忘れていた(汗)

正面のビームには、手持ちの出来合いのバッファーを使用し、バッファーの座は0.2mm厚の燐青銅板で作った。
排障器は、強度を考えて0.4mm厚の洋白を用いた。
写真は仮止めしている状態で、未だ半田付けはしていない。本来なら、排障器の方をバッファーより先に半田付けすべきであったが・・・・・(汗)

そして、次は細かい作業の連続となるリンク式カプラーの製作。
メインのフックは1m径の真鍮棒をバイスで平たく潰して、それらしい形に纏めた。
次回から、鎖の作成に入るが果たして上手く行くか??????

2012年4月 2日

5230製作記(81)


5230-093R.JPG
思わぬ所でつまづいていて、工作が頓挫していた。

先輩諸兄には笑われてしまうだろうが、実は汽笛が上手く出来なくて・・・(汗)

写真の右端に写っているのがキットに付属している汽笛なのだが、実物の写真とは形体が全く違っているので、例によってこれまた新製しようと考えた。
径2mmの真鍮棒を1.2mmまで削って、所定の長さに切り出し、その両端をヤスリでそれらしくドーム型に削ればOK。簡単なことだ!

所が、それが大きな誤りだった(汗)

形式272800の際も同じ様にして削り出した筈なのだが、何故か上手く行かず・・・・・。
と云うか、どの様な作り方をしたのか、情けないことに全く記憶にない・・・・・・(涙)

今度こそはOKかと思った所が、写真に撮って見ると歪んでいたりして、中々満足出来るものが出来ずにいた。
写真に写っている4組みの内右端は前述の通りキットの付属品なので、3組が自作の汽笛なのだが、実際にはその倍程の数を作ったんじゃないかと思う。

そして、今日、右から2組目を作った。
径0.6mmの真鍮線に外径1.0mmのパイプを被せ、更に内径1.0mm外径1.4mmのパイプを被せて、外径1.3mmまでドリル・レースで細くした上で、所定の長さに切断して後、両端をドーム状にヤスリ掛けをした。
これまでは、汽笛の上下を別々に作った後、0.6mmの真鍮線に串差したのだがズレが出たりしていたので、今回は糸鋸の歯で欠き取ってスリットを入れて見た。
欲を云えば、もう少し深くスリットを入れたかったのだが、無理をすると切断してしまう惧れがあったのでこの程度で・・・・、妥協しなければ、又々、工作が遅れてしまう!!

2012年3月 9日

5230製作記(80)

5230-092R.JPG
久し振りの模型工作。

実は、この蒸気にはキャブ妻板の直前、安全弁との間に何やら良く解からないものがある(汗)
最初の内は、省略してしまう積りでいたのだが、結構目立つ存在である上に原型にもある。
改造される際に設置されたものなら、なくても何とか良い訳は出来る(?)が、輸入当初からあるとすれば、省略するのは少し乱暴過ぎるのじゃないかと考えた。

所が、長岡京市のK氏から頂いた写真にも、明治の機関車コレクションの写真番号293~298にも写っているが、形が良く解からない。
さて、どうするか・・・・・・と考えている内に時間ばかり経ってしまい、気が付けば3月も1週間過ぎ。

と云うことで、何とかそれらしいものをでっち上げてしまおうと、割り切って工作を再開した次第。

2本の垂直に立った筒状の物は、恐らくバルブではないかと思うが、ハンド・レール・ノブを使ってみた。
その他は、内径0.2mm外径0.6mm、内径0.4mm外径0.8mmや内径0.6mm外径1.0mmのパイプを組み合わせて纏めた。

試しにボイラーに仮止めしてみたが、少し大き過ぎたかも知れない・・・。

尚、写真は新に手に入れたOLYMPUSのXZ-1スーパーマクロモードで撮って見たもの。これまでのIXYよりも接写した場合の歪が少ない様に見える。

2012年2月18日

5230製作記(79)


5230-091R.JPG キャブ屋根の作成に掛かった。

屋根の厚みを1mmとして、実験的に0.6mm厚の梁を0.2mm厚の燐青銅板でサンドイッチする構造とした。

1)先ず、梁の作成だが、曲げ加工し易くするために、0.6mm厚の真鍮板を漢字のの時にくり貫いた。
2)次いで、0.2mm厚の燐青銅板を2枚、屋根の寸法に切り出し、
3)更に、内1枚に0.2mm厚・0.7mm幅の真鍮板をリブとして半田付けした。
4)その後、1)で作った梁を燐青銅板で挟み込んでハンダ付けして、屋根の原型を作成した。

そして、キャブの妻板のカーブに合わせて曲げ加工する段取りだったが・・・・。
これが想像以上に難物で、直径60mmの鉄棒に押し当てて曲げようとしたが、三本の矢の故事じゃないけれど、びくともしない
やはり、其々に曲げ加工をしてから貼り合わせるべきだったか・・・

しかし、折角ここまで作ったものをボツにするのも勿体ないので、得意の力業で何とか曲げてみた。
だが、この力業が曲者で、これが故に出来上がっても歪だらけの見に耐えない作品になってしまうのだろう(汗)